親御さんの悩みに関するアンケート
今回のかしこい塾の使い方アンケートでは、中学受験を目指すお子さんをお持ちの親御さんに「親御さんの悩み」について調査しました。
<調査概要>
調査期間 |
2023年9月5日(火)~12日(火) |
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調査方法 |
インターネット調査 |
回答者数 |
かしこい塾の使い方メルマガ会員 54名 |
親御さんのストレスになってしまうのはどのようなことですか?
【解説】
「非協力的な家族の態度」が57%、「夫婦間での意見の食い違い」が55%、「その他(具体的に)」が53%、「お子さんのモチベーションの低下」が42%、「お子さんへのサポートがうまくいかない」が42%、「反抗期のお子さんの態度」が13%、「親御さん自身の心理的余裕」が89%、「お子さんの成績の伸び悩み」が7%、という結果となりました。
受験生を持つ親は、思ったように子どもの成績が伸びないと、心配になり、心配を通り越してイライラしてしまうこともありますよね。そんなとき、子どもについ小言のように「〜しないからこうなるのよ」「もっと勉強しなさい」など、アドバイスのつもりで言おうと思っていたのに嫌味を含んだような言い方になってしまうことがあると思います。子どもも受験勉強のストレスが溜まっていますし、時期的にも反抗期ということもあり、そういった親の言葉に反抗する子も多いですよね。
その子どもの言葉に反応しそうになったときは、ひと呼吸してその場を離れましょう。一時的に家を出て、近くのコンビニに行くのでもかまいません。少し時間をおいて欲しいのです。そうすることによって、親子それぞれ冷静になる時間が持てます。そのまま言い合いになってしまっては時間的にも精神的にも負担が残ってしまいますし、子どもの勉強する気が失せてしまうかもしれません。そうならないためにも少し時間をおいて、親も気分転換に、そして子どもも時間を置くことで自分が言いすぎたことに気づくことができます。親子で受験勉強に取り組むのは素晴らしいことですが、そのときに夫婦で、子どもに対する認識が同じかどうかはとても重要です。たとえば、子どものうちは勉強よりも遊びが大切だと思っている父親に対して、母親は周りもそうだからうちも中学受験をさせるという気持ちでいる、という場合です。母親は子どもの気持ちを汲んで受け入れているときに、父親が叱ってしまうというズレがあっては、子どもも困惑してしまいます。夫婦で話し合って、どのように子どもの受験に向き合っていくか、どのような接し方をしていくのか、ということをきちんと決めておくといいですね。
子どもの受験は親子での二人三脚だとよく言われますが、特に中学受験は子どもにとって親のサポートが必要ですし、親も初めての受験で不安も多いかもしれません。お互いの不安がぶつからないように、親は子ども以上にストレスを溜めないことが大切です。ポジティブな気持ちで受験を迎えられるように、親がまずリラックスをして子どもが安心して勉強に取り組めるようにしてあげましょう。またその他の回答としては以下のものがございました。
(主任相談員 西村 則康)
- ■スケジュール管理が大変 関東 3年生 女の子
- ■受験しない長子との生活リズムの違い 関東 4年生 女の子
- ■受験の準備はしているが、まだ完全に決断出来てない。 九州 3年生 男の子
- ■宿題などやることをやらない 関東 5年生 女の子
- ■部屋の整理 関東 3年生 男の子
- ■勉強をなかなかやり出さない。早く始めないので、結局眠くなる。 近畿 5年生 女の子
- ■母も資格取得の為、勉強を始めた。私が頑張っている姿が子供に良い影響を与えたら良いが、逆に子供のサポートができない状態。 関東 4年生 女の子
親御さんに悩みがある時、主に誰に相談していますか?
【解説】
「夫・妻」が39%、「塾の講師」が26%、「ママ友」が17%、「他の家族」が9%、「その他(具体的に)」が7%、「家庭教師」が2%、という結果となりました。
お父さんにしかできない重要な役割は、お母さんのストレスを軽減させることです。お母さんは毎日、子どもを机に向かわせるという大変な役割を担っています。少しやってみるとわかりますが、小学生の子どもを毎日勉強させるというのは結構大変で、大人も疲弊します。そこで、お母さんの報告や愚痴をていねいに聞いてあげるのが、お父さんの大事な役割です。これは他にできる人がいません。お母さんの話を聞いて「ふーん」だけでなく「そんなことがあったのか。なかなかあいつも手ごわいな。いつもおつかれさま」と一言声をかけるだけで、お母さんは毎日の苦労が報われたと感じることができます。
お母さんの話を聞く
お母さんをねぎらう
お母さんの味方になる
この3つを意識して、毎日を過ごしてください。極端に言うと、お母さんがニコニコしていたら、たいていの中学受験はうまくいきます。なぜなら、お母さんがニコニコしていると子どもの心が安定し、勉強に集中できるからです。逆にお母さんがギスギスしていると子どもは不安になり、勉強どころではなくなってしまいます。お母さんが笑顔でいることが子どもの平和につながると信じて、お父さんはその笑顔が絶えないように、上記の3つを心がけるようにしてみてください。
(主任相談員 西村 則康)
中学受験をするお子さんを持つ親として一番悩んでいることは何ですか?(自由記述)
【解説】
- ■じっくり待てない。結論を急いでしまうこと。 関東 4年生 女の子
- ■これからの成績の維持 関東 5年生 男の子
- ■宿題をやればすぐ終わるのに、なかなか手をつけないから、終わらない。時間感覚の無さ。 近畿 5年生 女の子
- ■志望校に本当に合格できるのか不安です。 九州 6年生 男の子
- ■特に算数の基本理解ができていないせいか、やる気がないのではなく、着手できないのではないかと思う。 最近は国語の問題もそもそも文章が難しく、まだ4年生ではあるものの、中学受験そのものがオーバースペックではないかと感じる。なにか打開策があったら、お聞きしたい。 関東 4年生 女の子
- ■子どもも中学受験を希望しているのに、宿題などやることを自主的にやらない。 関東 5年生 女の子
- ■子供のやる気の出し方 中部 4年生 女の子
- ■自分自身の気持ちを保つことができず、子供の言葉に反応してしまう。 関東 6年生 男の子
- ■大人は先を見越して先回りしてしまいがちだが、子どもは時間感覚が違いまだまだ受験までかなり時間があるしなんとかなると思っているところにギャップがありその差を埋められないことに悩んでいます 関東 5年生 女の子
- ■子供へフラットに、モチベーションを上げられそうな言動で接することが難しいこと。 また、理科の勉強の仕方が5年秋になるのに上手くいかず、他3教科より偏差値が20くらい下回る撃沈状態にあること。 関東 5年生 女の子
- ■良いところ(できたところ)よりできていないところにばかり目が行ってしまい、なかなか褒めることができない。自分でやりたいと言って中学受験に向かっているものの、やはりどうしても遊びや誘惑に気が向いてしまっている。どうしたらモチベーションを上げられるのか。 関東 5年生 女の子
- ■勉強時間の確保 関東 5年生 男の子
- ■公立でもいいと言って、モチベーションがあがらない。 関東 5年生 男の子
- ■睡眠・食事・姿勢など生活の基本を大事にすること 関東 6年生 女の子
- ■成績はあげたいけど勉強したくない、行きたい学校はあれどテストが伸び悩むしそれに対して平気そうなど、言いたいことは山ほどあるが、言わないよう我慢しているのが一番しんどい 関東 5年生 男の子
- ■自分自身は学習意欲が高く、勉強が楽しいと感じ、生活の中や読書など、すべての経験の中から様々なことを学び取ってきた方だが、自分以外の家族はそういった意識が低く、言動が理解できないことが多い。 関東 4年生 女の子
- ■宿題ができず、授業に行っているだけで、やる気を出すことがどうしてもできない。 無理やりやらせるのはダメかもしれないが、なだめて、すかして、遠い目標を見せ、近い目標を見せ、理想を説き、学校見学に連れていき、在学生の交流イベントに参加し、あの手この手、万策尽きて脱落気味。 2. 難関ねらいとはクラスも分かれるので、テキストや宿題の難易度や量もセーブし、無理なくそこそこの学校へ入れる程度のカリキュラムにしてもらえないか。 関東 5年生 男の子
- ■勉強を楽しい事だと感じてもらう事 関東 6年生 男の子
- ■過熱する中学受験というメディアに急き立てられるように不安を煽られて、子供にとって何が一番良い選択なのか親自身が冷静な判断力を失い、目の前の子が見えなくなっていること。一緒にすごす子供時代に楽しい思い出を作ってあげられているだろうか、成人したときに我が子が子供時代をどう振り返るのだろうかと心配になるほど、現時点での受験生活が苦痛そうであること。 関東 6年生 女の子
- ■子どものモチベーションアップ 関東 5年生 男の子
- ■反抗期の取扱い。 放置すると何もしないし、口を出すと反抗される。なのに高望みしているのがしんどいです。 関東 5年生 女の子
- ■頑張っている子どもへの精神的サポート 関東 6年生 男の子
- ■その日に取り組む勉強や宿題を約束しても、時間を無駄に使ったり機嫌が悪いふりをして、取り組まないこと。良い成績は取りたいようだが行動が伴わない。 関東 4年生 女の子
- ■ユーチューブやスイッチをする時間と勉強時間の兼ね合いをわかっていない。行きたい学校があるのに、モチベーションが高まらないのが、親から理解できない。 関東 5年生 女の子
- ■成績の伸び 関東 4年生 男の子
- ■ゲームやテレビといった目の前の楽しみがあると、そちらに夢中になり、学習への取りかかりや意欲がないがしろにされてしまうこと。 関東 5年生 男の子
- ■いつになったら単純なミスをしないようになるのか。 関東 6年生 男の子
- ■子の成績に一喜一憂しないようにすること。 関東 3年生 男の子
- ■併願校をどのように組むか、特に2月1日をどうするか(安全策かチャレンジするか、チャレンジした上で午後を組み込むか)、悩ましい。 関東 6年生 男の子
- ■周りの子より、幼い我が子なので、受験勉強を続けていけるのか心配。 関東 3年生 男の子
- ■子供にあう学校があるか悩む 関東 5年生 男の子
- ■小学生の子供にプレッシャーを感じさせてしまう場面が多くなっていることに胸が痛みます。 関東 3年生 男の子
- ■子どもが落ち込んでいるとき、やる気や自信を失ったとき、メンタルやモチベーションをどうフォローして改善に向かわせればよいか。 近畿 5年生 男の子
- ■反抗期に差し掛かり、親のアドバイスは聞きません。本人の学習への意欲もあまりなく、反復演習を全くやりません。塾の授業内容は理解したといいますが、自力で回答を限られた時間で出すレベルには至っていないのに、一度解くのみ(作業)で終わっています。せめてその取組みが集中できていればまだいいのですがそうでもなく。 親ではダメなので、家庭教師の先生からやんわり言って頂くくらいしかなく、本人のやる気になるタイミングを待つしかないのが苦しいです。 関東 5年生 男の子
- ■子どもをやる気にさせる方法がなかなか見つからないこと。 関東 3年生 男の子
- ■今は調子がいいが、いつか成績が下降したり、やる気がなくなったりすることもあるだろうから、その時にどうやってフォローしていくか。 関東 4年生 男の子
- ■このまま中学受験を継続するべきかどうか悩みます。 関東 5年生 男の子
- ■子供自身に合う学校選びが難しい。たくさん説明会・文化祭に足を運んでみても、入学してみないと分からない面や、同級生の当たり外れがあるから。 関東 4年生 男の子
- ■通信生なので、今の勉強のやり方が正解なのか、6年生になったらどのように進めたらいいのか悩んでいます。 関東 5年生 男の子
- ■睡眠時間の減少によるメンタルや体の成長に、悪影響がないかという点。 関東 5年生 男の子
- ■娘が真面目に勉強しているように見えないのてすが、なぜか成績が伸びているので、万が一第一志望に受かってしまったら人生なめきった子になるのではないかと不安です。 関東 6年生 女の子
- ■不合格になった場合のケアのあり方。 近畿 5年生 男の子
- ■大変なのでこともあるけれど、わからなかったことがわかるようになった時の喜びや楽しさをなるべくたくさん経験させたいが、なかなかできないこと。 関東 3年生 女の子
- ■学校行事が多い。 関東 4年生 男の子
- ■子供がもっとも興味のある、ゲームなどの遊びとの調整。今はご褒美的感覚で勉強後ゲームをさせたりしているが、そう言ってはられない学年になった時の子供のストレス発散をどこに持っていくのかが懸念。 近畿 3年生 男の子
- ■言われたことはやりますが、自分からやるべきことを考えれるようになるにはどうすべきか悩んでいます。 九州 3年生 男の子
- ■2人兄弟の勉強を見るバランスがうまく取れないこと。4年生と2年生で、こっちを見ると、あっちが遊んでいるの繰り返し。最後は子供が眠くなって寝てしまう。 関東 4年生 男の子
中学受験をするお子さんを持つ親として一番悩んでいることをご回答いただきました。ありがとうございました。回答には以上のものがございました。
意外だとお感じになるかもしれませんが、中学受験の勉強は子ども部屋でやるより、リビングでする方が、学習効果が高いのです。「自分のがんばりをお母さんが見てくれている」という安心感ややる気にもつながりますし、なにより、緊張感を持って学習に取り組めます。子ども部屋には好きなゲームや本など誘惑も多いので、お母さんの目の届く場所で学習する習慣をつけてあげてください。お子さんにとってただ「志望校に合格する」という高い目標を入試までずっと維持するのは、少し難しいことです。ですから、まずは塾のクラスアップなど身近な目標を設定してみてはどうでしょうか。塾の先生にそのことを伝え、上のクラスで出されている宿題を教えてもらってもいいですね。目の前の具体的な目標を定め、ひとつひとつクリアしていくことによってモチベーションを維持しましょう。それでも、中学受験の勉強の仕方がよくわからないままで、思うように成績も上がらないという苦しい時期もあるかもしれません。そんな時は少しだけ手を止め、親子で「なんのために受験をするのか」を一緒に再確認するようにしましょう。なぜ、お子さんは中学受験をしたいと言い始めたのでしょうか。親はなぜそれをサポートすると決めたのでしょうか。勉強を楽しいと感じさせるのは、小さな達成感の積み重ねです。お子さんがそれを日々感じられているかを意識して見てあげてください。受験勉強の主役はもちろんお子さんです。親ができることは限られていますが、まずはお子さんが合格するまでの勉強スケジュールを管理し、中学受験の勉強の仕方を一緒に考えてあげてください。勉強を計画的に捉えることによって、具体的な目標ができ、小さな達成感を積み重ねることができます。子どものがんばりを「監視」するのではなくしっかりと「見守る」ことが、親にできるいちばん大切なことかもしれませんね。
(主任相談員 西村 則康)
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受験成功のヒントが見つかるかもしれません。ぜひ参考にご覧くださいね。
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