東京都市大学付属中学校
学校の特徴
中高一貫教育を行う私立男子校。前身は武蔵工業大学付属中学校・高等学校で2007年に現在の校舎が完成した。校訓は「誠実」「遵法」「自主」「協調」。主体的な学びを育むため、知的好奇心を起点とした教育を目指す。 6年間の教育カリキュラムがしっかり組まれており、生徒自身で時間を管理する「タイムマネジメントシート」などの仕組みもある。グローバル教育、新大学入試制度への対応にも力を入れている。
学校概要
創立 | 1951年 |
---|---|
学校長 | 長野 雅弘 |
所在地 | 東京都世田谷区成城1丁目13番1号 |
アクセス | 小田急線「成城学園前駅」徒歩10分、バス「東京都市大学付属中高前」 |
入試概要
募集人数
第1回 | Ⅱ類約40名・Ⅰ類約80名 |
---|---|
第2回 | Ⅱ類約20名・Ⅰ類約40名 |
第3回 | Ⅱ類約10名・Ⅰ類約20名 |
第4回 | Ⅱ類約10名・Ⅰ類約20名 |
グローバル入試 | 若干名 |
追試験 | 未定 |
帰国生入試 | 若干名 |
日程
第1回 | 2021年2月1日 |
---|---|
第2回 | 2021年2月2日 |
第3回 | 2021年2月4日 |
第4回 | 2021年2月6日 |
グローバル入試 | 2021年2月2日 |
帰国生入試 | 2021年1月6日 |
試験科目
第1回 | 4教科(国語・算数・社会・理科)または 2教科(国語・算数) |
---|---|
第2回 | 国語・算数・社会・理科 |
第3回 | 国語・算数・社会・理科 |
第4回 | 国語・算数・社会・理科 |
グローバル入試 | 2教科(英語・算数)、作文(日本語) |
帰国生入試 | 国語型(国・算・英)、作文型(算・英・作文 : 日本語)、4教科(国語・算数・社会・理科)、2教科(国語・算数)のいずれか |
面接や実技
なし
試験時間
第1回 | 4教科(国語45分・算数45分・社会と理科あわせて45分)または 2教科(国語45分・算数45分) |
---|---|
第2回 | 国語50分・算数50分・社会40分・理科40分 |
第3回 | 国語50分・算数50分・社会40分・理科40分 |
第4回 | 国語50分・算数50分・社会40分・理科40分 |
グローバル入試 | 2教科(英語50分・算数50分)、作文40分 |
帰国生入試 | 国語型(国45分・算45分・英45分)、作文型(算45分・英45分・作文45分)、4教科(国語45分・算数45分・社会と理科あわせて45分)、2教科(国語45分・算数45分) |
配点
第1回 | 4教科(国語100点・算数100点・社会50点・50点)または 2教科(国語100点・算数100点) |
---|---|
第2回 | 国語100点・算数100点・社会75点・理科75点 |
第3回 | 国語100点・算数100点・社会75点・理科75点 |
第4回 | 国語100点・算数100点・社会75点・理科75点 |
グローバル入試 | 2教科(英語100点・算数100点)、作文 段階評価 |
帰国生入試 | 国語型(国100点・算100点・英100点)、作文型(算100点・英100点・作文 段階評価)、4教科(国語100点・算数100点・社会50点・理科50点)、2教科(国語100点・算数100点) |
入試傾向
選抜方式は第1回~第4回入試まであり、その他にグローバル入試、帰国生入試も実施している。時間・科目・配点はそれぞれ異なり、受験のシステムにおいても、たとえば第1回入試は2教科・4教科の選択式となっているが、受験票に記載された受験型の変更が可能であり、その際も事前の手続きや連絡の必要はないなど様々な特徴がある。公式ページの募集要項をよく確認しておくと良い。
第1回入試
・4教科型の場合
国語・算数は各45分/100点満点、理科・社会は合わせて45分/(各)50点満点。
2020年度第1回入試の合格平均点(最難関国公立大Ⅱ類出願生における)は
国語78.1点 算数65.9点 社会37.4点 理科42.0点であった。
算数・国語ともに8割を超えなければ安心できないといえる。ケアレスミスは許されないことを肝に銘じておこう。
・2教科型の場合
国語・算数のみ。各45分/100点満点。
合否判定の方法が特徴的であり、4教科型、2教科型にかかわらず、いずれの方式でも、合否は国語と算数の合計点で判定されるが、4教科型受験生の場合、2教科の判定で不合格の際は4教科の合計点で合否の判定が行われる。
第2・3・4回入試
国語・算数各50分/100点満点、社会・理科各40分/75点満点。
2020年度第2回入試の合格平均点(最難関国公立大Ⅱ類出願生における)は
国語74.2点 算数83.7点 社会58.6点 理科60.5点
2020年度第3回入試の合格平均点(最難関国公立大Ⅱ類出願生における)は
国語74.4点 算数74.9点 社会 58.7点 理科65.2点
第4回入試の合格者平均点(最難関国公立大Ⅱ類出願生における)は
国語66.0点 算数73.6点 社会63.5点 理科59.6点
グローバル入試
英語・算数各50分/100点満点、作文は40分。算数は一般入試と同じ内容。
帰国生入試
・A方式の場合
国語型・・・英語・国語・算数各45分/100点満点
作文型・・・英語・算数各45分/100点満点、作文
・B方式の場合
2教科型・・・国語・算数各45分/100点満点、面接
4教科型・・・国語・算数各45分/100点満点、社会・理科各45分/50点満点
科目ごとの特徴(一般受験)
国語
第1回入試は45分、その他は50分と、時間配分が異なるので注意しよう。
国語の場合は構成も異なり、第1回は大問3問、第2回以降は大問4問である。内容は一般的で、漢字と知識、長文読解。読解のジャンルも特に変わったところはなく、小説、説明文、詩などから出題されている。本文に出てくる語句の意味を問う問題もあるので、平均的なレベルの語彙の知識は備えておきたい。また、漢字は部首や成り立ちも問われる。
本文の内容・問題ともに難易度は中のやや上程度で、当日の緊張からパニックに陥らない限りは、過去問などを通じてきちんと演習しておけば問題はない。ただし、詩は大手塾の通常テキストでは重視されないので、他の問題集などを用意して対策しておくと良い。
高得点争いなので、当然ながら漢字や知識は得点源としてミスのないように準備しておこう。
算数
第1回入試は45分、その他は50分と、時間配分が異なるので注意しよう。
国語の場合は構成も異なり、第1回は大問3問、第2回以降は大問4問である。内容は一般的で、漢字と知識、長文読解。読解のジャンルも特に変わったところはなく、小説、説明文、詩などから出題されている。本文に出てくる語句の意味を問う問題もあるので、平均的なレベルの語彙の知識は備えておきたい。また、漢字は部首や成り立ちも問われる。
算数も国語と同様、試験時間は、第1回が45分、その他は50分である。どちらも受験希望の場合はよく気を付けておこう。問題数に対して時間にそれほど余裕はない。過去問を使用し、ペースをしっかりつかんでおくこと。
大問5問の構成で、大問1は計算や短い文章題(1行問題よりはやや長め)など、大問2~5は応用問題。
どの日程でも傾向は大きく異なることはないので対策はしやすい。特に図形は頻出で、そのほかに速さ、割合、比、図形、特殊算もよく扱われている。
前述のように合格者平均点が高いので、ケアレスミスは許されない。計算力をしっかり備えて臨み、標準問題では確実に得点することが大切である。
社会
こちらも試験時間に注意する必要がある。第1回入試は社会・理科の合計で45分であり、その他では社会単独で40分である。
問題構成はすべて大問3問。地理、歴史、公民のジャンルから平均的に出題されている。時間配分は無理なく、長い記述問題なども出題されない。設問方式も穴埋めや正誤問題、記号が中心で難易度が高いとはいえないので、その分標準的な問題で落とすことができない。この点は算数・国語と同様である。
データや資料から必要な情報を読み取り問いに答える問題が頻出なので、そのような演習を重ねておくこと。
また、時事問題も扱われるので、ふだんからニュースに目を通し、自分なりに要点や意見・考えをまとめ、気になった点を調べておくと良い。
理科
時間配分は前述の社会と同じであり、第1回とそれ以降の試験をどちらも受験する場合はよく注意したい。
構成は大問4問。物理、化学、生物、地学のどの分野からも平均的に出題される。社会と同様、長い記述問題などはなく、記号問題や穴埋め問題が中心。計算問題もあるので、スピーディかつ正確に計算できる力を養っておこう。
難易度は高くないが、問題量は他教科と比べやや多いので、スムーズに解き進めたい。
観察・実験のデータを通じて考えさせる問題もあるので、グラフや図を用いた問題に親しんでおくこと。