筑波大学附属駒場中学校
学校の特徴
全国最高レベルの生徒たちが入学する名門校、通称「筑駒」。東京大学への高い合格率を誇る。学校目標は「挑戦・創造・貢献」で中高一貫教育を実施する国立校。筑波大学の付属校だが内部進学枠はない。学校行事もさかんで稲作実習が有名。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール指定校。国際科学オリンピックなどのコンクールでは、毎年多くの生徒が日本代表として海外に派遣されている。制服もなく自由な校風。
学校概要
創立 | 昭和22年 |
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学校長 | 林久喜 |
所在地 | 東京都世田谷区池尻4-7-1 |
アクセス | 京王井の頭線「駒場東大前」駅徒歩7分、東急田園都市線「池尻大橋」駅徒歩15分 |
入試概要
募集人数
120名
日程
2021年2月3日
試験科目
4教科(国語、算数、理科、社会)
面接や実技
なし
試験時間
国語40分、算数40分、社会40分、理科40分
配点
国語100点、算数100点、社会100点、理科100点
入試傾向
どの科目も全分野をまんべんなく学習し、最高レベルの実力と短時間で解答する処理能力をつけておくことが必要。令和3年度入学者選考の出題範囲について、特定の範囲を除外する対応あり。
国語
大問3問程度。長文読解(大方2題だが1題のこともある)、作文、詩あるいは短歌・俳句、漢字は毎年出題。合格ラインは70%弱。試験時間が短めなので注意。
多彩な出題で、生徒の国語力を多角的に問う。短文の一部を漢字に直して丁寧に記述させる、「りんご」の気持ちを記述させる、普段あまり使わない表現について、文中ではどのような感情の表れとして用いられているか説明させるなどの出題も。
麻布・開成のように解答欄が広くないので、ある程度短い文章でポイントを簡潔にまとめられる力を鍛えておく。
本番で面食らわないよう過去問対策を十分行い、ユニークな問題や出題意図の掴みづらい問題にも慣れておこう。
※令和3年度は6年生で学習する漢字を学力検査の出題範囲から除外。
算数
大問4問。40分という短い制限時間内に、出題者の意図を的確に読み取りながら、思考力・分析力・発想力などを問う難問に挑む。
周期・規則性・点の移動・速さ・図形に関するものは毎年のように出題されている。近年では平面図形と相似比の問題や場合の数の問題も見られた。
筑駒の算数は、算数の楽しさを味わわせてくれる最高峰の問題とも言われるが、ミスのない的確な作業力や忍耐力も必要になってきている。本校の過去問に限らず、麻布や開成志望の受験生が取り組むべき問題など、幅広い分野を演習しておこう。
※令和3年度は6年生で学習する内容から「データの活用」を除外。
理科
大問7題程度。短い記述、計算問題、記号選択、作図など様々な形で解答させる。出題される単元も幅広い。毎年のようにてこ・てんびん、水溶液の問題が出題されているが、令和3年度は水溶液の性質は出題範囲から除外されている。
朝寝坊した少年が、時計無しで現在のおおよその時間を知る方法を10字以内で記述させるなど、他教科と同様ユニークな問題が目立つ。
豊富な知識力はもちろん、図や表を読み取る力、実験方法や考察方法に関する深い理解も欠かせない。力学の難易度は特に高いのでしっかり対策したい。
※令和3年度は「電気の利用」「水溶液の性質」「生物と環境」(小学校学習指導要領の内容に基づいた表現による)を除外。
社会
大問3問。例年まんべんなく3つの分野から出題されており、2020年度は地理・歴史・公民から出題された。
本校の社会は超難問ではないので、小さなミスが命取りになる。確実な知識と丁寧な読み取り、的確な記述力で、合格の得点源にしたいところ。
時事問題の対策必須。近年では思考力を当問題も見られるので注意。
※令和3年度は6年生で学習する「世界の中の日本」(東京書籍、教育出版)、「世界の中の日本と私たち」(日本文教出版)を除外。(ただし時事問題は出題)