中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

共働き家庭の中学受験 塾の先生との関係や塾弁、塾の宿題など

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公開: 最終更新日:2021年10月07日

中学受験において塾の存在はとても大きいもの。
先生との関係や塾弁、塾の宿題、6年生の夏休み以降の勉強法など、共働き家庭が塾に通うときのポイントについてまとめてみました。

塾の先生に顔を覚えてもらう

子どもが通う塾の先生とコミュニケーションは取れているでしょうか。
共働きの場合、塾に子どもを迎えに行く機会もなかなかないかもしれませんが、行ける余裕があるときはできるだけ顔を出すようにしましょう。

顔を合わせる時間の長さより、会う頻度を高くして先生に顔を覚えてもらいましょう。
そうすれば、いざというときに相談をしやすくなります。

塾によってはママ会などを開くところもあるようですが、多くの保護者がいるなかで先生とコミュニケーションをとるのは難しいですね。
先生としても限られた時間のなかで特定の保護者と関係性を深めることはできないでしょう。
子どものお迎えなどは、最寄駅での待ち合わせで済ませているご家庭も多いようですが、時間に余裕があるときは、ぜひ塾まで迎えに行ってあげてください。

また、いざという時のお父さんは効果的です。普段からお父さんも塾に顔を出せたらいいのですが、仕事の関係で難しいこともあるでしょう。
塾の先生にお願いしたいことや、込み入った話があるときは、お父さんに出てきてもらうといいかもしれません。話が通りやすくなることがあります。

 「塾弁」は無理せずに

働いているお母さんの場合、「塾弁」に悩むこともあるでしょう。
もちろん、理想を言えば、手作りのお弁当を持たせてあげるほうがいいのですが、現実的に、共働きの家庭で毎回手作りのお弁当を準備するのはかなり厳しいと思います。

塾ではおにぎりなどの軽食で済ませて、家に帰ってから晩ごはんを食べるという方法もあります。
むしろその方が、子どもにとっては誰かと一緒にごはんを食べられるので、「孤食」にならないためにもいいかもしれません。

ただ、夜遅く食べると朝がつらくなってしまうので、その点は注意してあげてください。
朝食は決まった時間に必ずとるようにすることを家庭の約束ごとにして、1日の生活リズムを作っておくといいでしょう。

塾に持たせるお弁当やおにぎりを作る時間もないときは、ファーストフードやコンビニのお弁当などで済ませてもいいと思います。
ただ、毎回そればかりだと肥満の心配も出てきます。
太りすぎると健康面での心配も出てきてしまうので、食事やおやつなどの摂取カロリーが高すぎないかどうかは常にチェックしましょう。

塾の宿題が多すぎてこなせない場合は、どうしたらいいのか

中学受験のための塾に通わせていると、宿題の量の多さに驚くと思います。

4年生の1年間は、できるだけ塾の宿題を全部やらせてください。
まだやりきれないほどの量ではないと思います。
5年生の後半あたりから、宿題すべてをこなすことが難しくなってきます。
各教科の先生が、それぞれの担当教科に必要だと思う学習内容を、すべて宿題で出すようになるからです。
これを4教科合わせると、どうしてもやりきれない量になってしまい、授業の復習や弱点補強、テスト対策や振り返りなど、ほかの大切な勉強がおろそかになってしまい、成績が下がってしまいます。

子どもがその悪循環に陥っていると感じるなら、親の出番です。
土日で時間に余裕があるときでかまわないので、宿題の問題を一緒にチェックしながら、それぞれ「理解できているので、今、やるべき問題」「難しすぎるので後回しにする問題」に分けていきます。
「理解できているので、今、やるべき問題」を繰り返し解くことで、すぐに点数に反映され、成績が上がる子が多いです。
宿題の取捨選択は子どもだけの判断は難しいので、親が積極的に協力してあげてくださいね。

6年生の夏休み以降は、勉強法を変える

6年生の夏期講習では、実際の入試問題に出た問題を抜粋したプリントやテキストを中心に授業が進んでいきます。
そのため、このタイミングで勉強法を変えていく必要が出てきます。
それまでは「学力をつけるための学習」だったのが、これ以降「得点力をつけるための学習」に変化します。
授業中は演習に最大限の集中力を注ぎ、家での復習は、解けなかった問題の「なぜ解けなかったかの理由探し」のみとしましょう。

「この知識を忘れていたから、この問題が解けなかった」「この言葉を見逃したから解けなかった」など、理由を明確にするだけでかまいません。
すべての問題を解き直す時間はもう残されていないと思ってください。

ポイントを押さえて、塾をかしこく活用しよう

共働き家庭にとって、進学塾に通う子どもをフォローするための時間は十分ではないかもしれません。
でも、だからこそ効率よく、ポイントを押さえて塾を活用するべきです。
大切なこと、やるべきこと、やらなくてもいいことなど、優先順位を考えるようにしましょう。

共働きだからこその塾とのかしこい付き合い方があるはずです。

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