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低学年 親が子どもの宿題を見るときの重要なポイントとは

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公開: 最終更新日:2023年11月05日

小学校低学年のうちは、学校や塾の宿題をしっかり親が見てあげることが大切です。それが今後の学習の基礎となるからです。
ここでは、ご家庭で宿題を見るときの大切なポイントについて、わかりやすくまとめてみました。

宿題を「終わらせること」が目的ではない

子どもの宿題でいちばん大切なことは、「どのようにやっているか」ということです。
つい宿題を終わらせることが目的になりがちなのですが、「やり方」の方が重要です。
学校や塾の先生も、状況によっては宿題を「やっているかどうか」のチェックぐらいしかできないので、ぜひ家庭でしっかり見てあげてください。

そのときのチェックポイントは以下のようなことです。

  • ちゃんと問題文を読んでいるか
  • 文字や数字をていねいに書けているか
  • 鉛筆を正しく持てているか
  • ノートを体の前にまっすぐ置いているか
  • 授業の内容をよく理解し、宿題でなにをしたらいいか理解しているか

また、「早くしなさい」と急かしたり「これもやりなさい」とたくさんやらせようとするのは避けましょう。
「よくできたね」「ていねいにできてえらいね」と声をかけながら、ほめてあげることも大切です。

親の「早くやりなさい」が子どものやる気をなくす

子どもにとって最大のごほうびは、お母さんのほめ言葉です。
宿題に取り組んでちゃんと終わらせることができたら、小学校1年生のうちから「よくがんばったね」「ちゃんとできたね」「えらい!」とねぎらい、ほめることを続けましょう。

「早くしなさい」「とにかくやりなさい」などとお小言が中心になってしまわないことが大切です。
「宿題は、お母さんに叱られながらやる、イヤなもの」になってしまうと、当然やりたくなくなり、「あとでやる」と後回しにするようになるからです。
すると、お母さんはますますイライラして「あなたはいつも後回しにして」とお説教が始まる…という悪循環に陥ってしまいます。

習い事があるときでも、帰宅したらまず宿題を終わらせる習慣をつけておいてください。
中学受験のために塾に通い始める4年生以降でも、学校の宿題をまず先にやるという習慣をそのまま続けましょう。

宿題をやっていたらほめる。宿題を終わらせたらまたほめる。
そして親子で気持ちよく「よかったよかった」と笑顔で夜ごはんを食べる。
そうしたことをぜひ習慣にしてくださいね。

「ていねいにやること」を優先

宿題をていねいにやることに慣れたら、教科書の内容と連動した問題集を買い、やってみるのもいいでしょう。

ここで注意したいのは、あまり長時間勉強させないことです。
塾を除けば、小学生の家庭学習の時間は算数、国語それぞれ「10分×学年」が基本です。小学校1年生なら算数、国語を合わせて20分で、問題集を加えてもせいぜい30分までが集中力の限界です。もっと進めようと欲張らないようにしてください。
また添削指導をしてくれる通信教育は、小学校低学年の段階からひとりでやらせるのは無理だと考えておくのが無難です。
「早く終わらせたい」という気持ちから雑にやる癖がついてしまうのが一番よくないので、やる場合は宿題と同じように親が付き添ってあげましょう。

宿題にしろ、家庭学習にしろ、「やっつけ」でやる癖がついてしまうと、読み取りミスや計算ミス、勘違いが多発することになってしまいます。
低学年のうちから、まずはていねいに宿題に取り組む習慣を身につけさせてあげてくださいね。

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