中学受験 スランプを抜け出すためのサポートとは
中学受験の勉強は、お子さんががんばっていれば必ずしも結果が出るというものではありません。
スランプに陥ることもあります。
お子さんがスランプに陥ったら、親御さんも不安でしょう。
がんばっている姿を近くで見ているからこそ、胸が痛くなります。
今回は、「中学受験 スランプを抜け出すための親御さんのサポート」についてお話しします。
減点法ではなく加点法で
お子さんのテストの結果などが思わしくなかった時、
「なんでこんな点数なの!?」
「もっとがんばりなさい!」
となじったり、叱咤激励したくなる親御さんもいらっしゃるでしょう。
また、親御さんの心に不安が溢れて表情がこわばり、家庭の空気が変わってしまうということもあります。
スランプの時こそ、いろいろなことを前向きに考えたいものです。
親御さんが前向きに、落ち込んで自信をなくしたお子さんを引っ張っていくくらいの気持ちでいるのが理想的です。
お子さんのテストの結果が理想からほど遠い点数だったとしても、「ここまではよくできているね。」と、まずはできたことを褒めてあげましょう。
それから改善方法を一緒に探せばいいのです。
途中で間違った問題は、「途中までできたということは、あと少しがんばれば理解することができる」と考え、どこで間違ったか、どうすれば乗り越えられそうかを、親御さんが一緒に考えてあげると、お子さんも心強いですね。
親御さんの前向きな行動で、お子さんの気持ちを後押ししましょう。
アドバイスと褒め言葉がやる気を出させる
お子さんがスランプに陥って出口が見つけられないとき、お母さんはお子さんが勉強している隣で
「使っていない数字とか条件があるかもしれない。確認してみよう」
「がんばってるじゃない。ここまでできたならもうひといき!すごいじゃない。」
といったアドバイスを与え、力づけてあげたいですね。
そして小さな階段を乗り越えられたら、その都度褒めてあげるのです。
お子さんのスランプで親御さんが不安になるのは、「これができないままだと、あとで(お子さんが)とても困ったことになるかも」と思うからです。
そんなときは”自分の子どもだから大丈夫”という信頼感を「無理やりにでも」持つことが大切です。
実際、ひとつの単元、分野でつまずいたとしてもそれが後々さまざまな「困りごと」につながるようなことはあまりありません。
むしろ、「できなかった」という事実を悪い形で引きずることのほうが、先々に影響してきます。
また、「できなくて当たり前。でもがんばって”できない”を”できる”に変えられたら、我が子はすばらしい」という、ある種の開き直りのような気持ちも大切です。
お子さんを信じてあげるためにも、親御さんはご自身のことも、認め、信じてあげるようにしてください。
ときには受験を忘れてみる
毎日、中学受験に向けて学習を続けるお子さん。
大人でもびっくりするほどです。
幼いお子さんが毎日長時間、学校や塾、家庭で学習するのは、実はすごいことです。
受験勉強にどっぷりつかっていると「みんなやっている」とついつい思ってしまいがちなのですが、実際にはたやすいことではありません。
スランプに陥ったとき、やる気がなかなか出ないときは、時として「中学受験を忘れてみる日」を作ってもいいと思います。
外に出て、家族で自然を感じる。
体験イベントなどに参加し、学びを知識に変える楽しさを感じる。
そんな機会を作るのです。
学びは机の上からだけではなく、生活からも得られます。
机の上での学習だけでは学べないことも、たくさんあります。
体を動かし、家族でいろいろなことを体験することで、学ぶ楽しさを再認識することができますね。
一見「遠回り」のようですが、疲れた気持ちをリセットするには、家族との時間がいちばんの特効薬になります。
つまずいた時、お子さんだけではすぐに立ち上がることができなくても、近くにいる親御さんの前向きなサポートがあれば大丈夫です。
お子さんを信じて、家族で乗り切っていきましょう。