新刊「自走できる子の育て方」より 自走する子に育てる3つのヒント
今回の動画では、6月15日に出版された新刊「 自走できる子の育て方」から3つのエピソードをご紹介しています。
いずれも僕の経験から導き出した持論なのですが、ぜひ参考にしていただければと思います。
自走できる子の親は機嫌がいい
自走できる子、つまり勉強に前向きに取り組むことができる子の親御さんに共通しているのは、親御さんが朗らかで親子関係が和やかということです。
動画でもお話ししているのですが、僕はよくセミナーで「子どもは家に帰った瞬間にお母さんの機嫌がいいか悪いかがわかる」という話をします。
皆さんも、子どもの時を思い出すとどうだったでしょうか。
お母さんの表情を見るまでもなく、玄関のドアを開けた瞬間に不穏な空気を感じる、といった経験をした覚えがある方も多いかもしれません。
それくらい 子どもの世界というのは「親への関心」で占められているものです。
その親御さんが朗らかで楽しそうにしているご家庭と、いつも何か不満げな表情をしているご家庭とでは、子どものモチベーションに大きな差ができるのは言うまでもありません。
子どもが安心して勉強に向かえる大前提として、親御さんとの関係が安定しているということは必須なのです。
このことを少し親御さんが意識しているだけで、ずいぶんお子さんの学習へのモチベーションも変わるのではないかと思います。
リビングに学習机を持ち込む
リビング学習はお子さんの様子が親御さんにわかること、また「つかず離れず」で学習の状況を把握できることなどから、実行しているご家庭が多いと思います。
ただし小さな弟さん、妹さんがいる場合、どうしても気が散ってしまう、あるいは一緒になって遊んでしまうというご相談をよくお受けします。
そのような お悩みの解決策として、これまでいろんな方におすすめしてきたのが、お子さんの学習机をリビングに持ち込む という方法です。
リビングで学習をしているのですが、学習机に向かっているということは他の家族に背を向けた状態で勉強しているということになりますね。
小さなご兄弟がいても意外に集中力が途切れず、そしてご家族と程よい距離感で勉強できるということで、多くのご家庭に効果を感じていただいた方法です。
ぜひ同じような お悩みを抱えているご家庭があれば、参考にしていただければと思います。
とにかく最後まで話を聞いてみる
塾の授業がわからない、学校の授業がわからないという お子さんの多くは、授業の聞き方がよく分かっていません。
先生によっては授業の聞き方を丁寧に教えてくれるケースもありますが、そうでない場合はお子さん達はそれぞれ 思い思いのスタイルで授業を聞いています。
先生が 板書している時はそれを写し、先生が話をしている時は話を聞く、ということが徹底できていればいいのですが、授業がわからなくなってしまう子の多くは、先生が話をしているのに黒板を写すのに気を取られてしてしまっています。
お子さんの授業の理解度が良くないなと感じた時は、どのような 授業の聞き方をしているかをぜひ確認してみてください。
動画では、また別の理由で授業を上手に聞けていなかったお子さんの実例をあげ、その解決法をお話ししています。
こちらも、授業の聞き方によって理解度が大きく変わる代表例の1つですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
西村則康・辻義夫
中学受験の成功は幼児期・低学年がカギ!「自走できる子」の育て方
1870円(税込)