中学受験 成績が上がらないとき親がすべきことは
成績が上がらないときお母さんがしてはいけないことは?
中学受験は長い道のりです。
成績が順調に上がる時期もあれば、がんばっているつもりなのに成績が上がらない、そんな時期もあります。
何度もつまずきながら進んでいくのが、ふつうのお子さん、ふつうのご家庭です。
お母さんからみれば「成績が上がっていないということは、他の子はもっとがんばっているのかしら」ということもあるかもしれません。
そんなとき「もっとがんばりなさい」「ちゃんとやっているの?!」といった言葉はあまり効果的ではありません。
厳しい言葉も、励ますためにと思っての叱咤激励も、うまくいかないことが多いのです。
それは、そもそもお子さんは「がんばらなければならない」ということをいちばんわかっているはずだからです。
では、なぜがんばれないのか。
それは、がんばった結果が点数に表れないからかもしれません。
かつては、お母さんの言うとおりにがんばれば、いい点が取れた。
でもいつからか、がんばってもいい成績が取れなくなってきた。
お子さんによって違いますが、それは5年生になったくらいからが多いようです。
そんなときのお母さんからの声かけは、とても重要なのです。
シンプルな行動と結果を示す
成績が上がらない、お子さんのやる気が出ないとき、お母さんは悩まれるでしょう。
“どうしてあげたらいいのか”
簡単には答えは出ないように感じるかもしれません。
まずは、お子さんが自発的にやる気になるような声かけができたらいいですね。
具体的な行動と、その結果イメージできることを言葉にしてあげるといいでしょう。
行動はシンプルで楽にできそうなこと、結果は数字で。
「毎日計算問題や分数の割り算を10分すれば、算数のテストも10点くらいは伸びそうだね」
そして、大切なことは量を指定するのではなく、「10分でできるだけの量」にすることです。
たくさんの量できなくてもかまいません。
そのかわりしっかり集中するよう、お子さんには伝えましょう。
お子さんに必要なのは「成功の予感」です。
とくに成績が伸び悩んでいるお子さんは、自信を失いがち。
まずは小さいことでいいので「成功の予感」を感じさせてあげることが大切です。
どんなことをさせればいい?
お母さんにしていただきたいことは、お子さんが結果を出すためにどんな勉強が必要なのかを考えることです。
どんな行動が「得点アップ」につながるかを考えるには、お子さんの現状を知ることが必要です。
テストでどんなところが間違っているか、どんな単元が得意で苦手なのか、分析してあげてほしいのです。
塾の大きなテストは、点数や偏差値などの結果とともに、どの分野の問題で受験生たちの正答率が何%だったかを示す表が返ってきます。
この正答率表で、正答率が50%を超えるような問題で、どんな分野のものをお子さんが間違っているかを確認します。
今できていることとそうでないことがわかれば「これができれば成績が上がりそう」ということも見えてきます。
対策が思い浮かばなければ、塾や家庭教師の先生に相談してみてもいいでしょう。
私が主宰する家庭教師「名門指導会」も、まずはご相談から始まりますが、そのときには最低過去3ヶ月分のテストをご用意いただき、細かくテストを分析しながらお話を聞きます。
それだけでも、対策すべきことは見えてくるものです。
お子さんのがんばりが結果に繋がることを願うのは、お母さんも塾や家庭教師の先生も、そしてお子さん自身も同じです。
ご家庭だけで抱えず、いろんな方の手を借りるという視点も、成績不振のときには持っておくと良いと思います。
みんなが全力で同じ目標に向かって取り組めば、お子さんの結果につながるものです。