12月と1月の過ごし方。塾の正月特訓や入試直前に親がかけるべき言葉について
入試直前の12月はクリスマス、年末年始もあり、子どもにとって本来は楽しみでしかたがない季節でしょう。
この入試直前の時期の過ごし方や塾の正月特訓、親がかけるべき言葉についてお伝えします。
正月特訓は参加した方がいいのか
学校が冬休みになると、塾の平常授業も終わり「冬期講習」が始まります。
年末年始は、冬期講習がお休みになるかわりに、多くの塾で6年生には「正月特訓」があります。
この入試の直前、それも元旦にまで勉強することにそれほど効果があるのか疑問に思う方も多いかもしれませんが、これが「志望校別対策」である場合は、参加させる意義があると考えてください。
それも「麻布対策コース」「桜蔭対策コース」など単独の学校の名前がついたコースならなおさらでしょう。
年末年始ぐらいは受験勉強を忘れたいと思う気持ちもわかりますが、関西の場合は1月16日前後、千葉と埼玉では1月10日から続々と入試が始まります。
子ども自身も試験を1週間後に控えた時期に遊んでばかりいる気持ちにもなれないでしょう。
むしろ塾の「正月特訓」に行った方が、気が楽になる場合もあるようです。
入試直前はゆったりとした気持ちで
この時期に自宅でやっておくとしたら、社会や理科の暗記分野がおすすめです。
覚えたつもりでいても漢字などを忘れていることもあるので、不安がある部分をゆっくり復習しておきましょう。
親としても「年末年始ぐらいはのんびりさせてあげたい」と思う場合は、(元日など)1日くらいはまるまる勉強をしない日を作ってもいいかもしれませんが、あとは気持ちをゆったり持たせ、適度に勉強させる方がかえって子どもも落ち着くのではないかと思います。
「もっとがんばりなさい」は逆効果
子ども自身ががんばっているつもりなのに常に親が「もっとがんばりなさい」と声をかけてしまうと、子どもの自己肯定感が薄れていつも緊張している状態になってしまいます。
小学生の子どもにとっては、親(特にお母さん)が喜んでくれ、自分を認めてくれることは何よりも大きなご褒美です。
体力的、精神的に追いつめられがちな入試直前の時期は特にそうでしょう。
どんな点数、偏差値でも、まずは「あなたは十分がんばっている」ということを認めてほめてあげてください。
アドバイスはその後が効果的です。
逆に、子どもが一生懸命勉強している姿そのものに安心してしまうお母さんも少なくないようです。
一生懸命勉強している姿に安心する一方、のんびりしているように見えると親が不安になってしまうのです。
でも、入試直前でもあまり切迫感なくにこにこしている子もいれば、常に机に座ってないと不安になる子もいます。
子どもの性格によって勉強のペースはちがうので、あまり神経質にならず、「これまでよくがんばってきたね」「ここまでがんばってきたから本番も大丈夫」などの言葉をかけてあげましょう。
これまでの努力を認める
中学受験が、「第一志望校合格」といった結果につながれば何よりうれしいことですが、万が一そうでなくても、必ず将来につながる大きな力になります。
入試直前の時期だからこそ、「これまで本当によくやった」「成長したね」という気持ちをしっかり伝えてあげてください。
そのことによって子どもの気持ちも落ち着き、本番を迎えるにあたって集中力も高まるはずです。