中学受験 塾の復習を上手に始める「家庭内ミニ授業」とは
中学受験情報局には、ユーザーにみなさまよりたくさんの質問が寄せられます。
そんなご質問の中に、次のようなものがありました。
「塾帰宅後の声かけを実践しているのですが、わからないことが多い、または、うまく説明できないのか、疲れているからなのか、『今日はどんなことやったの?』と聞くと、『忘れた』や『わかんない』などと答えることが多いです。どうしたらよいでしょうか?
今回の動画では、そんなおうちでの「授業の復習」について考えています。
その日に行う復習が重要な理由
塾で授業を受けて、その宿題をするのも大切なのですが、その前の段階として「授業の復習」を行うことは非常に重要です。
授業で習い「わかった」と思っていても、時間がたつと記憶は曖昧になり、宿題をする頃には忘れている、ということもあるからです。
それなら授業で習ってきてすぐに宿題をすればいい、と思うかもしれませんが、塾から帰ってきてへとへとになっているお子さんに宿題をさせるのは、至難の業だったりもするのです。
そこで、宿題をすべてするほどがんばらなくていいので、ひとまず塾で習ってきたことを思い出す時間をとることを動画ではおすすめしいています。
塾からの帰宅は夜の8時、9時になることも珍しくないため、帰宅後に宿題を一通りさせることはなかなか難しいのですが、かんたんな復習ならできそうです。
復習の具体的な進め方
具体的な樹号の復習のしかたですが、動画では「ノートに書かせたり問題を解く必要はない」と説明しています。
もちろんしっかり問題を解くことができればいいのかもしれませんが、明日の学校の準備やお風呂など、やるべきこともたくさんありますから、あまり欲張らないようにすることがポイントです。
「今日はどんなことを習った?」と親御さんがお子さんに質問し、それに答えてもうだけでもいい復習になります。
親御さんが塾へのお迎えに行っているなら、その帰りの道中に上記のような会話をしてみるのもよいでしょう。
塾のカリキュラムは少なくとも生徒ご家庭には公開されていますから、親御さんはあらかじめその日のお子さんの学習範囲を把握しておくのもよいでしょう。
(ただし「先回り」せずに、あくまでもお子さんに聞いて「教えてもらう」という話のしかたがいいでしょう)
復習がうまくいかないときの対処法
「今日はどんなことを習った?」と水を向けても、お子さんが「わからない」「忘れた」といった返答をするケースがあります。
言葉通り「わからない」というよりは、「うまく説明できない」ということが多いようです。
親としては、お子さんが経の授業の内容について「わからない」「忘れた」と言うと不安になってしまうものですが、焦らずいろいろな質問のしかたを試してみましょう。
漠然と「何を習った?」と聞いてもうまく答えられない場合は、下記のように具体的に質問してみるなど工夫してみましょう。
お母さん「今日の理科は昆虫を習ったの?」
お子さん「うん。」
お母さん「昆虫のどんなこと?」
お子さん「さなぎになるとか。」
お母さん「さなぎにならない昆虫もいるの?」
お子さん「うん、いるよ。」
お母さん「どんな昆虫?」
お子さん「バッタとか」
お母さん「バッタはさなぎにはならないんだ?」
お子さん「うん。」
お母さん「じゃあ、バッタに似ているコオロギとかキリギリスもさなぎにはならないの?」
このように会話するには、お母さんも「予習」しておくことが必要ですが、あくまでも「教えてもらう」というスタンスを崩してはいけません。
そしてお子さんが「う〜ん、コオロギ・・・わかんない」となったらどうしましょう?
動画では、親子で楽しむ「お家でのミニ授業」についても解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね。