うちの子の成績を上げるための、かしこい「ママ友情報」の使い方
ママ友の口コミは大切な情報だが、あくまで参考意見
中学受験についても御多分にもれず、先輩ママやママ友の情報がよく飛び交います。
一般的に、口コミ情報のほとんどは、
「山田さんのお兄ちゃんが、●●塾に通っていて、開成に通ったらしいよ」
「鈴木さんちも●●塾だったけど、算数の先生と馬が合わなかったみたい」
といった類の話ですね。
同じ母親として、先輩ママやお子さんの同級生たちがどのようにがんばってこられたのか気になるのは当然ですし、励まされる部分もあるでしょう。
まして志望校に合格なさったと聞けば、やはりその方の経験は知りたいと思うのも当然です。
しかし、あくまで参考程度にとどめ、わが子の受験についてはお母さん、お父さんご自身が決めていくことが大切です。
なぜなら、あたりまえのことなんですが、わが子はその子とは違うからです。
他人に苦労話を聞かせたり、成功談を聞かせたりするときには、だれでも事実の全てを伝えようとはしません。
言わないでおいたり、省略したりするものです。
結果として、正確な情報としては伝わってきません。
まして、違う子どもなのだから、同じようにしてもうまくいくはずがありません。
真似しても恐らくほとんどの場合全く意味がないのです。
大切なのは、その情報の信憑性です。
そして、それは\わが子に当てはまるのかということ。
同じ塾でもある人はイイと言い、ある人は違うところにすべきだったとおっしゃいます。
また、同じ塾内でもクラスによって、校舎によって評価や評判も実績も違ってきます。
もちろん、志望校が違えば、すべき勉強だって違ってきます。
合格実績はその塾の全体的な総合的な重要な指標にはなりますが、あなたのお子さんにとって合格まで導いてくれる良い塾かどうかというと別の問題になります。
「果して、この塾でいいのだろうか?」
と大いに疑問をもつべきなのです。
一度通塾にしてしまうとなかなか転塾できない方がほとんどですからね。
最初が肝心。
しっかりとご自身の目でその塾を判断し、決断していくようにしましょう。
悩んだときはプロの力を使うのが結局効率的
中学受験をするなら費用の問題も避けては通れません。
塾を上手に使っていくためには、家庭教師や個別指導など塾以外の第三者の手を借りることが有効ですが、もちろん、その分の教育費用は上がることになります。
ところが、ママ情報では、大手塾の話を聞くことはできても、家庭教師や個別指導の情報はなかなか入ってこないようです。
「家庭教師までつけてって、そこまで必死になっていたと思われたくない」
「費用をかけるゆとりがあってお金があるように思われてやっかまれたくない」
「過保護と思われるのではないか」
など、お母さん方にはお母さん方の世界における気苦労があるものです。
医療の世界ではセカンドオピニオンという考え方が浸透してきました。
自分の主治医の処方が適切なのかどうか、別の医師にカルテを見てもらって意見をもらう。
そうすることで、「本当にこれでいいのだろうか」という不安が解消されるのですね。
受験の世界でも、同じです。
知りたいことがあれば、プロに聞くのが早いですし確実です。
塾でも常に同じ先生に話を聞くのではなく、たまに違う先生にも意見を求めてみる。
そうすることで、ご自身のお考えにあった選択肢を選べるようになるかもしれません。
また、
- 子供にあった塾選びをしたい
- 今通っている塾でいいのかが不安
- 塾は変わる気がないけれど、講座の選び方が間違っている気がする
などと、塾について知りたいこと、不安に思っていることがある場合には、個別指導教室、家庭教師派遣センターをいくつか訪ねてみるのも一つの方法です。
どの業者でも良いとはいえませんが、
- 大手塾の指導フォローを行っている。
- 社会人講師が中心で運営されている。
- 大手塾のシステム、講座名、模試名などに詳しい。
といった条件を満たしているのであれば、役に立つアドバイスを受けられる可能性が高いでしょう。
いわば、個別指導教室や家庭教師派遣センターを、セカンドオピニオンとして活用するわけです。
ママ友情報や、インターネット上の掲示板情報よりは、はるかに役立つ情報とアドバイスが得られますよ。