子どもの「自分で考える力」を育むお手伝いとは。買い物で計算力をつける方法
お手伝いを通じて、子どもにいろんなことを体験させて、自分なりに考えさせることができたら理想的ですね。
今回は、家で気軽にできる「子どもに自分で考える習慣をつけるお手伝い」と、計算力をつける買い物の方法について考えてみます。
いつもより時間がかかることを意識して
子どもにお手伝いをさせるときは、親に時間的、精神的余裕があるときにしましょう。
とりあえず子どもにお手伝いをさせてみたものの、忙しくてつい「もういいわ。お母さんがやるから」となってしまうことがあるのではないでしょうか。
子どもは「役に立てなかった」という気持ちを持ってしまい達成感にもつながらず、また自分なりに考えることにもつながりません。
そればかりか、興味があっても「やってみたい」と言い出しにくくなってしまうこともあります。
子どものお手伝いは、いつもより時間がかかって当たり前だと思ってください。
時間はかかっても、その経験は子どもが自分から考えようとする力を育むことにつながっていくはずです。
小さな子どもでもできる、簡単なお手伝い
日々の生活の中で、小さな子どもにも気軽にお願いできるお手伝いもあります。
そのなかで「子どもが自分で考えるポイント」についてまとめてみました。
お願いするときに、大人があまり口出ししすぎないように意識するといいかもしれません。
食事の配膳
大人が作った料理を、子どもに運んでもらいましょう。
食器の並べ方や取り皿の枚数、大皿に盛り付けた料理を取り分けるためにどんな道具が必要かなどを子どもに考えさせることができます。
食事の後片付け
食べたあとの食器を流しに持っていき、大人と一緒に洗い物をさせてみましょう。
油を使った料理のお皿は重ねないほうが洗い物の手間が省けることなどに、子どもが自分で気づくかもしれません。
食洗機を使う場合も効率的な食器の入れ方を子どもに考えさせてみましょう。
お風呂掃除
お風呂掃除を子どもに任せることで、どうやったら汚れが簡単に落ちるかを考えさせることができます。
何を使い、どう磨けばきれいになるかを子ども自身が考えるきっかけになります。
ゴミ出し
なぜゴミの分別をする必要があるのか、なぜそのように分けるのか。
子どもと一緒に考えて調べてみてもいいですね。
お手伝いをきっかけに試行錯誤することで、子どもにとっては自分なりに考える力を養うトレーニングになると思います。
簡単なことばかりですが、任せてみることによって、子どもに責任感も芽生えるのではないでしょうか。
買い物で養える計算力とは
さらに、子どもと一緒に買い物に行ったときにできる、計算力を養う方法について見てみましょう。
買い物を終えてレジで精算するとき、子どもの考える力や計算力をつけるチャンスです。
いちばん簡単にできるのは、お釣りを計算させること。
クイズ感覚でできてすぐに答え(お釣り)が出てくるので、子どもも楽しめるのではないでしょうか。
もう少しレベルを上げるとしたら、合計金額に対していくら払えばお釣りの小銭をもっとも少なくできるかを考えさせてみましょう。
この計算を習慣にすると、十進法が自然に身につきます。
一度だけでなく、毎回こういったことを意識するだけで、子どもが自然に計算力をつけるいい機会になります。
カードではなく現金での支払いが適しています。
また、日常生活の会話の中にいつも数字の話題を取り入れてください。
おやつを家族で分けるときや、カレンダーで旅行計画を立てるときの日数など、最初は指折り数えながらかもしれません。
でも、そのうち慣れてきて正解するようになったら、たくさんほめてあげてくださいね。