中学受験 子どもに自信を持たせる方法とは
中学受験の勉強で大切なことは、お子さんのモチベーションを保ちつつ、勉強するのは「しんどいけど楽しい」という意識をお子さんに持たせてあげること。
それにはいろいろなアプローチが考えられますが、もっとも効果が大きく実効性があるのが、お子さんに自信を持たせることです。
中学受験情報局では、総合芸能学院「テアトルアカデミー」と連携し、子どもに自信を持たせる親の関わりについて、セミナー、情報発信を行っています。
お子さんに「自信」を持たせてあげましょう
どんな親でも、子どもが前向きに様々なことに取り組んでくれて、それによって様々な経験をして将来、社会でしっかり生き抜いていってほしいと思うものです。
お子さんに中学受験をさせようと考えるのも、その経験や成果を将来に活かしてほしいとのご希望があるからだと思います。
受験で培った学習習慣、問題解決のアプローチ、試行錯誤などはそのまま将来社会に出てからの生活に役立つものです。
中学受験の勉強にとどまらず、今から「努力すれば結果に結びつく」という経験をすることは、お子さんにとって非常に大きな経験になるのです。
そんなお子さんの勉強へのモチベーションの源となるのが、「自信」です。
「自信」とは、文字通り「自分を信じる力」のこと。
では、お子さんの「自信」は何から生まれ、どうやって育まれていくのでしょう。
親は教えるより「認める」ことが大切
お子さんに「自信」の芽をつけさせるのは、親です。
では親がどう接すれば、お子さんは自信をつけるのでしょうか。
1つは、お子さんの失敗を次の挑戦に活かさせるということです。
子どもは未熟なので、いろんな場面で失敗します。生まれてまだ数年しかたたないので、当然です。何をするにも初めての事だらけ。さまざまな失敗の連続です。
親からすれば、その失敗は大人ならありえないことで、微笑ましくも頼りなくも見えます。
だから愛おしさを込めてたしなめたり、親が代わりにやってしまう、そんなご家庭があります。
でもそれはときには逆効果です。
自分の失敗に関して親に否定されたという感覚を子どもに持たせると、後々新しいことに挑戦するのを躊躇するようになってしまいます。
お子さんがどういう風に今の失敗を受け止めているのか。よく観察して、「次はどうすればうまくいくと思う?」といった声かけで、次の挑戦につながるよう導いてあげましょう。
2つ目は、お子さんのありのままを認めることです。
たとえばお子さんが小さなとき。
大きなターミナル駅を約束の時間に間に合うようにと急いで歩いている状況を想像してみてください。
お子さんが何かにつまずいて転びます。
大きな声をあげて泣くお子さん。
この状況でどんな声をかけてあげましょう。
こういうシチュエーションは、親の心理的な余裕がそのまま行動に出てしまいそうですね。
お母さんが「約束の時間」に意識を大きくとられているなら
「何してるの!?早く立ちなさい!」
という対応になるかもしれません。
しかしお母さんがこのとき「だいじょうぶ?痛かったんだね。」と、お子さんの「今」を認める言葉をかけてあげると、転んで立ち上がっただけのことがお子さんの自信の源となります。
お子さんは、親に「今、ここでこうしていること」を認めてもらうこと、ありのままに存在している自分は親に大切にされているんだと感じることで、自分の存在意義、自信を深めていくのです。
中学受験や勉強に限らずですが、お子さんの自信を育むおおもととなるのは、親から認めてもらうことです。
お子さんたちが、どんどん新しいことに挑戦する事ができる子にすくすくと育っていくといいですね。