中学受験に大切な生活習慣とは。早起きができる子は合格する
前向きな学習意欲を高めるための大切な生活習慣のひとつに「早起き」があります。
今回の記事では、子どもが毎日気持ちよく起きるためのポイントについてご説明します。
勉強を「自分のため」と自覚できるかどうか
たとえば子どもがなにか習い事を始めるとき、自分から「やりたい」と言った場合と、親が「やりなさい」と言った場合では、長続きするのは当然自分からやりたいと言った方だと思います。
受験勉強も同じで、子どもが自分から「やろう」と向き合い、勉強を「自分のため」と自覚できている子どもはどんどん伸びていきます。
「勉強するのはあなたのためなんだから」といくら大人が言っても、子どもには実感がわきません。
これは、家庭の雰囲気から自然に育まれる感覚です。
日々どんな生活を送っているか、生活習慣によって磨かれていくのです。
生活習慣の中でも、毎日どんな風に起きて、支度をして、登校しているかはとても大切で、早起きの習慣が前向きな学習意欲を高める第一歩にもなります。
子どもが「自分で起きられない」「忘れものが多い」「時間通りに帰ってこない」そんな悩みを解決したいと思うなら、すべてにおいて自分のためという自覚をもたせてあげるよう、根気よく導くのがいいでしょう。
1日が楽しみになるような朝にする
それでは、毎朝子どもが自発的に気持ちよく起きられるようにするのはどうしたらいいのでしょうか。
まず、朝は子どもの心が重くなるような話題を避け、心がふっと軽くなるような話をしてあげてください。
運動会などの行事が近ければ「運動会楽しみだね」、塾の予定がない日なら「今日は少し遊んできて大丈夫だよ」などです。
特に話題がないなら天気の話でもかまいません。「もう学校の桜が満開なんじゃない?」「九州は梅雨明けなんだって。こっちももうすぐね」など、季節の移り変わりを感じられるような話をするのもいいでしょう。
子どもの気持ちが前向きなるような話題を意識して、その日1日が楽しみになるような言葉をかけましょう。
仕事をしているお母さんは「朝は忙しくて、子どものペースに合わせてなんかいられない」という方もいるでしょう。
その場合は、かける言葉を変えるだけでかまいません。もちろん、すぐに劇的な変化が起こることは期待できないかもしれませんが、そのうち子どもは自分から起きられるようになると思います。
勉強のために睡眠を削らない
睡眠時間について、よく相談を受けることがあります。
いつもお答えしているのは、小学校低学年なら9〜10時間、高学年でも7〜8時間は必要だと思うということです。
睡眠をしっかりとることによって、肉体的な成長だけでなく、自分で考える力など精神的な成長にもつながります。
毎朝の習慣は、実は学力に大きな影響を与えています。
規則正しい生活や規律的な態度は、学習に向き合うために欠かせないともいえるのではないでしょうか。