中学受験 子どものケアレスミスをなくすことはできるのか
お子さんのテストの答案を見て「ここでミスさえなければもっと点数がよかったのに」と思ったことがある親御さんは多いのではないでしょうか。
計算ミスや読み間違い、文字の写し間違いなど「ケアレスミス」と呼ばれるものには様々なものがありますが、ミスさえなくなればもっと点数が良くなる、というお子さんは非常に多いものです。
今回の動画では、お子さんのケアレスミス対策として、親ができることについて考えています。
まずはミスの原因を突き止める
お子さんにケアレスミスが多いという場合、親御さんとしてはまず、お子さんのミスの原因を突き止めなければなりません。
テストへの書き込みや書いている式、図などをよく見て、どこで間違っているのかお子さんと一緒に検証しましょう。
ミスの原因が分かったら次に対策ですが、その前に一つ気をつけて欲しいことがあります。
それは「どうしてこんなミスをしたのか」とお子さんを責めないことです。
親としてはどうしても「こんなミスさえなければ」という思いから、お子さんをなじりたくなるものなのですが、「どうしてこんなミスをしたのか」と責めても、多くの場合良い効果はありません。
逆にお子さんのモチベーションは下がり、ミス対策どころではない状況になることがほとんどです。
一旦は「どうして?」という気持ちをぐっとこらえて「どうすれば次からこのようなミスがなくなるか」という対策を考えるようにしましょう。
一人で勉強する時にもミスをしない子に
親子でテスト直しをしたり間違った問題の解き直しをした時には、ミスの原因に気づき、再度注意しながらミスなく解けるようになっても、後日一人で勉強している時にはまた同じようなミスをしている、ということはよくあります。
ここでも「前にもやったじゃない!」という気持ちをぐっと抑えて冷静に考えましょう。
一緒に解いた時にはできていたのに、一人で宿題をやっている時には「早く終わらせたい」という気持ちがあったのかもしれないし、単に前のクセが出てしまっただけかもしれません。
問題への取り組み方を変えるということは、習慣を変えるということです。
習慣を変えるのは簡単なことではありません。
動画でもお伝えしている通り、親御さんも少し「長期戦」になることを覚悟して取り組んでみましょう。
テストでもミスが少なくなれば安心
家庭学習ではミスが少なくなってきた、と感じていても、いざテストになるとやはり前と同じようなミスを繰り返すことがあります。
ここでも親御さんとしては「あんなにやったのに、なんでミスがなくならないんだろう」という気持ちになってしまいがちですが、制限時間のあるテストに取り組んでいる時には、普段の勉強でできているようにできないことも多々あります。
このような場合も親御さんはできるだけ感情的になることを避けて、テストへの取り組み方などを一緒に考えてみましょう。
例えば算数の模試では大問1から8くらいまで並んでいることも珍しくないですが、うしろの大問ほど難問であることが多いものです。
テスト前半でいかにミスをなくすかということに重点を置いて受けるよう、お子さんに提案するのもよいでしょう。
大問1〜3あたりはやさしい問題が多いですから、ここまでは完璧に、4以降の問題については得意な問題は完璧に、苦手な問題は(1)だけでも正解になるように取り組む、と言ったテスト戦略を親子で考え、試してみるのも良いでしょう。
いずれの段階でも、最大のポイントは親御さんが感情的にならず「次の一手」を行動に移すことです。
ぜひ動画を参考に取り組んでみてください。