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穴うめ問題を確実に正解させるために押さえておきたいポイントとは

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公開: 最終更新日:2023年03月29日

今回の記事では、得点源として確実に正解させていきたい接続詞・副詞の穴うめ問題について考えてみたいと思います。

接続詞・副詞の穴うめ問題で押さえておきたいポイントは2点だけ

【問い】( 1 )〜( 6 )に入る言葉として最もふさわしいものを、次の中から一つずつ選び、記号で答えなさい。ただし、同じ記号を繰り返し選ぶことはできません。

ア そもそも  イ または  ウ たとえ  エ たとえば  オ まるで  カ まず

このような問題、よくありますね。

まず文法的に細かいことを言うと、ア・イが接続詞、ウ・エ・オ・カが副詞となっています。ただし、問題を解いていく上では文法的なことはあまり気にしなくて良いでしょう。つなぎ言業の穴埋め問題として、まとめて扱われることが普通です。

ポイントとなるのは、
①一文全体をまず読むこと
②前の文の内容と、後の文の内容とを比べること
この2点だけです。

意外に思われるかもしれませんが、つなぎ言葉の穴うめ問題を苦手にしているお子さんは非常に多いのです。
特に「5年生の夏が過ぎてから、急に間違いがが増えてきた」というケースが多いですね。

それまではむしろ、つなぎ言葉の穴埋め問題が得意だったお子さんが、入試問題レベルになると急に解けなくなるということが、よくあります。

なぜそんなことになるかというと、4年生レベルまでは、ただ空欄に当てはめてみて、「何となく後ろにつながりやすそうな言葉を選ぶ」という解き方でも正解できたからなのです。

なぜ、つなぎ言葉の穴埋め問題が得意だった子が苦手になるのか

つなぎ言葉の穴埋め問題を考えるとき、本来なら

と、空欄に入るつなぎ言葉を決めていくために    の部分を見比べなければなりません。

しかし、つなぎ言葉の穴うめを苦手にしている子の目は

のように、    の部分しか見ていないことがほとんどなのです。

前の文と後の文の内容を比べるという意識が欠けているだけでなく、結果的に段落や文章全体を読むという意識も書けていると言えるでしょう。
「日本語は大切なことを文の後半に書く」ということを考えても、これでは大事な内容を読み落としても不思議ではないですね。

このような読み方でも、半分くらいは正解できる可能性はありますが、全問正解はちょっとむずかしいでしょう。

意識的に「前後の文章を全部読んでごらん」といった声かけをしてあげる必要がありますね。

穴埋め問題は「つなぎ言葉」だけではない

さらに、接続詞と副詞が混じった上記のような問題では、すべてが「つなぎ言葉」ではないという点にも注意しなければなりません。

たとえば次のような場合です。

端的に言えば、現代において(    )高く評価されるのは、・・・

(   )内には「もっとも」という言葉が入りますが、この「もっとも」という言葉は前後の内容をつないでいるわけではありませんね。

のように、「高く」をより詳しく説明する(文法用語では「修飾する」といいます)働きをしています。
つまり「つなぎ言葉」ではなく「かかる言葉」なのです。

彼「は力が強い。(もっとも)、体も大きいのだけれど。」

という文と比べてみると違いが分かりやすいでしょう。

つまり穴うめ問題では、入れる言葉が「つなぐ言葉」なのか「かかる言葉」なのかを見分けることも必要なのです。

ですから親御さんは、接続詞・副詞の穴うめ問題については、

① 文全体を読んで
② (    )に入るのが「つなぎ言葉」なのか「かかる言葉」なのかを考える
③ 前の文の内容と後の文の内容を比べて考える

ということを意識して声かけをしてあげてください。

まず、

「文全体を読んでみようか。(    )に入るのはつなぎ言葉かな?かかる言葉かな?」

と声かけしてあげましょう。

ピンときていないようなら、

「声に出して文を読んでごらん。」

ち促してみてください。

「つなぎ言葉」なのか「かかる言葉」なのかがわかってきたら、上記の③を促してあげるといいですね。

「つなぎ言葉」なら「(    )の前の文と後の文を読んで比べてみよう」となりますし、「かかる言葉」なら「(    )はどの言葉にかかっている?」となりますね。

たとえば問題文が

「(    )子どものような眼差しで世界を見る目・・・」

となっていれば、

のように、係り受けの関係がわかってくると思います。

以上、今回は接続詞・副詞の穴うめ問題について考えてきましたが、一足飛びにうまくいかないことも多いと思います。

ぜひお子さんと、じっくりと取り組んでみてください。

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