中学受験にもつながる、明るいあいさつと親子のコミュニケーション
中学受験にもつながることですが、前向きな学習意欲を高めるための大切な生活習慣は「早起き」そして「あいさつ」です。
今回の記事では、あいさつと親子のコミュニケーションについて考えてみます。
明るくあいさつできる子、できない子
家庭教師として指導にうかがったとき、家のなかに入って「○︎○くんだね、こんにちは」と呼びかけると、「こんにちは!よろしくお願いします」と明るく応える子がいます。
経験上、こういう子はかなりの確率で成績がぐんぐん伸びてきます。
逆に、こちらが呼びかけてもうなずくだけだったり、お母さんに「ちゃんと挨拶しなきゃだめでしょう」と言われてやっと、うつむき加減に「こんにちは」と応えるような子は、なかなか思うように成績が伸びないようです。
あいさつには家庭環境がはっきりあらわれます。
初対面だから恥ずかしいのは、子どもだから仕方ないかもしれません。
でも、これは子どもだけの責任ではありません。家庭内で日ごろ明るく元気にあいさつする習慣はあるでしょうか。
家庭内の会話がほとんどない、というようなことはないでしょうか。
教育に熱心になるあまり、「勉強しなさい」「宿題はやったの?」などという言葉しか子どもにかけていないということはないでしょうか。
今一度、家庭内のコミュニケーションについて考えるきっかけになりそうです。「おはようございます」「おやすみなさい」「いってきます」「ただいま」。
このようなあいさつが、家庭内でしっかりできるような習慣をつけるのがよいと思います。
あいさつは、学力と人間力の土台
あいさつというのは、もっとも大切な言葉のキャッチボールのひとつです。
笑顔と一緒に投げたボールを返してくれない、そんなとき、相手をどんな気持ちにさせるのかの想像力を子どもは持っているでしょうか。
また、あいさつだけでなく家庭内の親子のコミュニケーションも重要なポイントです。
テストの成績や宿題以外の、たとえば学校の友達や先生のことが話題にのぼったりするでしょうか。
こうした何気ない会話もとても大切なものです。
親も、話を聞くときにはちゃんと子どもの目を見て、向き合いましょう。
そして子どもにも、お母さんやお父さんの目を見て話すようにさせてください。
大人がほかのことをしながら「ふーん」「そうなの」と適当な返事をしていると、子どもはちゃんと聞いてくれていないなと感じ、そのうち何も話してくれなくなってしまいます。
明るく元気にあいさつする、ちゃんと目を見て会話する、そんな当たり前のことができているかどうかを確認しましょう。
こうした生活習慣があってはじめて自分から勉強する子どもに育つのです。