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中学受験でも生きていく上でも必ず役に立つ理系力

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公開: 最終更新日:2023年07月18日

近年の入試傾向から感じること

昨今、中学受験の出題傾向が変わってきました。
昔は、難関校に合格するには知識を深掘りした様なマニアックな課題を数多く経験し、色々な分野の問題をいかにたくさん知っているかが大きなポイントになっていました。
しかし今では、正解を出すのはもちろん、さらに「どのように答えを導き出したのか」その道筋や過程が問われる問題が中心になっています。
つまり「自分で考える力」が重要になっているのです。

自分が知らない内容の問題が出たとき「わからないな」で終わらせるのではなく、ヒントや情報をピックアップし、自分の知識や経験から最善の方法を考えて解いていく力と気持ちが必要なのです。
このとき、自分の持つ知識や力を冷静に客観視し、筋道立てて考えなければなりません。

そしてその力こそが「理系の力」なのだと思います。
これは中学受験のみならず、社会に出たあとも必要不可欠なものであり、生きていく上でとても大切な力になります。
中学受験、高校受験、大学受験に限らず、社会人になってからも、様々な局面で何かトラブルや問題が起きた時、問題を解決するには同じ力を要するからです。

様々な困難な状況から自分を守るためにも、お子さんに持っていてほしい力です。

「自分で考える力」を養う事は、お子さんの人生をより豊かにしてくれるのです。

成長段階別に理系力を養う

成長段階によって、理系の力を養うポイントがあります。
幼いうちから難しい事をたくさん詰め込めば子どもの能力が大きく育つ、というわけではないということは、今や多くの親御さんがご存知かと思います。
幼い頃にしっかりと土台作りをする事で学習のつまづきを防いだり、問題解決もしやすくなります。
「どの時期にどんな力を養うか」はとても重要なのです。

幼少期に気をつけたい事

ここで言う幼少期とは2・3歳くらいをさします。
幼少期の段階で1番大切な事は「なごやかな親子関係」をつくる事です。
親子で会話や遊びをする時間をできるだけたくさんつくってあげる事で、お子さんの好奇心や経験値を高める事ができます。
親御さんの発する言葉や心の動かし方を見て、真似したり一緒に楽しみながら学んでいく、とても重要な期間です。

小学生になるまでに育む力

小学生に入るまでに、数に親しむ習慣をつけておきたいですね。
数と言っても、ドリルなどで計算をさせるのではなく、数を数えられたり、だいたいその数はどれくらいの量なのかがわかるくらいになるのが理想的です。
だいたい100くらいまで、数えられるようになってるといいでしょう。

数のボリューム感、つまり「量感」は、理系力を伸ばす上で土台になる大切なもの。
小学生になるまでに、ある程度身につけていておきたい感覚です。
また、数だけでなく、言葉の基礎をつけておく事も重要です。
ひらがなで書かれた短い文章を読む習慣、会話の中でものの名詞を覚える練習も取り入れていきたいですね。

低学年につけたい習慣

学校に入ると足し算や引き算をはじめ、計算には式やルールがある事を知ります。
それを体験し、意識しながら解いていく習慣をつけていく事が大切です。
どの教科が好きか、少しずつわかってくる時期でもありますね。

小学4年生からの学習

小学4年生頃から勉強の難易度が上がり、本格的な学習に入っていきます。
机の上での学習の時間が長ければいい訳ではなく、「なるほど!」「そうだったんだ!」「ねばって考えると答えが出た!」など、お子さんが「納得感」を感じながら勉強する事が大切です。
親御さんにも同じ認識を持っておいていただきたいです。

お子さんが、自分を客観的に見られるようになる年齢です。
つまり、まわりの子と自分を比較して劣等感などを感じるようになる時期でもあります。
お子さんの自己肯定感を育む声かけが、とでも大切な時期です。
できるようになった事は、口に出してしっかり褒めてあげましょう。

成長段階順にお伝えしてきましたが、書かれている時期を過ぎても気にせず、できそうな事を取り入れてみる、くらいの気持ちでチャレンジしてみてください。
逆に、年齢を大きく飛び越えてやれるようになる事も、ふつうはありません。
幼い頃から少しずつ積み重ね、気づいたら大きく成長しているものなのです。

幼い頃から机の上でも学習だけを集中的にさせたり、早期英才教育をがんばるのではなく、お子さんと親御さんがたくさん会話し、できるだけ多くのものを見たり聞いたり体験する中で、いつの間にか学びに繋がっていたというのが理想的です。

慌てずお子さんの成長を楽しみながら、取り組んでみてください。
ぜひ上記の学びの過程を参考にしてくださいね。

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