中学受験 新学年を迎える際に気をつけたいこと
2月、お子さんたちは塾での新学年を迎え、新たに塾通いを始めるお子さんも多い時期です。
学年が上がると、お子さんたちは気持ちも新たに塾に通います。
塾通いを始めたお子さんは、初めての経験の数々に戸惑っているかもしれませんね。
お子さんを塾に通わせ始めると「勉強のしかた」を講師から教えられると考えがちなのですが、必ずしもそうではありません。
塾通いをさせ始めたら「授業の聞き方」は親が教えるべき
実はお子さんを塾に通わせるとき、意外に見落としがちなのが「授業の受け方」なのです。
お子さんが小学校に上がるとき、親御さんはお子さんに「先生の言うことはよく聞きなさい」「先生が黒板に書いたことはしっかりノートに写しなさい」など注意したのではないでしょうか。
塾でも、学校の先生と同じように講師が黒板の前に立ち、授業をします。だから学校と同じようにちゃんと授業を聞けばいいと考えがちです。
しかし塾が学校と大きく違うのは、習う内容、レベルが非常に高く、カリキュラムの進度が講師に任せられていないということです。
学校では、おおまかな授業進度は指導要領によって決まっていますが、週ごと、その日毎の進度は先生に委ねられています。
「全体的にこの単元は理解が進んでいないな」と先生が感じたら、少し立ち止まったり繰り返し演習を入れたりと、工夫や調整ができるのです。
しかし塾の場合は違います。
「今週はテキストの◯◯ページから◯◯ページまで」とはっきり決まっていて、講師の裁量でそれを変えることはできません。
だからお子さんが授業内容をしっかり理解できていてもそうでなくても、どんどんカリキュラム通りに進んでいきます。
当たり前といえば当たり前のことですが、新学年の授業が始まった今、お子さんに「授業の聞き方」を今一度伝えておくことは有効かもしれません。
「先生が話し始めたら、ノートをとるのをやめて聞こうね」
「先生の話が難しいと思っても、とりあえず集中して最後まで聞こうね。」
そんなことも、あらためて言われなければ意識できていなかったりするものです。
復習、宿題のしかたも
塾の先生は、「授業で教えたことは復習、宿題といった家庭学習で定着してくるもの」と考えています。
教えたのだから、それを受け取ってできるようになってくるのはお子さん、ご家庭の役割と思っているのです。
でも、授業で一回聞いたからすべて身につけられる、ということはありません。
だから復習、宿題なのですが、そのやり方も必ずしも塾で教えてもらえるわけではありません。
という手順で身につけていくのですが、意外に②の手順を省いてしまいがちです。
習ったことを思い出し、自分なりに理解を深めて確認する、これが復習です。
宿題をする前に、この手順を踏むことが大切です。
こんなことも、ご家庭で教えてあげなえればお子さんは気づかなかったりするものです。
塾の新学年、あらためて「勉強のしかた」を親子で確認し、いいスタートを切りましょう。
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