中学受験 合格発表前にしておくべき準備とは
「合格発表」というと、受験生みんなが固唾をのむ眼の前で、合格者の受験番号か書かれたものが掲示される・・・といったイメージを持っている方も多いのではないかと思います。
早春の空に響く悲喜こもごもの声・・・
確かに、そのような掲示タイプの合格発表もありますが、特に近年は合格発表の形態も多様になってきています。
合格発表はいつ?どこで?どうやって?
まず、志望校の受験計画をたてるときに押さえておきたいのは、受験校の合格発表がいつ、どこで、どうやって行われるかです。上記のように校内掲示の学校もあれば、インターネット上で発表する学校、合否結果が送られてくる学校もあります。
また、早い場合だと即日インターネット上で発表という学校もあれば、郵送の学校の場合もあります。郵送の場合はその日に発送されるのか、あるいは合格発表の日に届くのかのチェックも必要です。
大切なことは、合否の情報がいつ分かるかです。
東京の男女御三家、早稲田(1回)、駒場東邦などが一斉に入試を行いますが、合格発表は以下のように学校によって様々です。桜蔭中・女子学院中・雙葉中・駒場東邦中は翌2日の合格発表ですが、開成中・麻布中・武蔵中は翌々日の3日に合格発表となります。
おもな学校の入試日と合格発表日
【男子校】
学校名 | 入試日 | 合格発表 |
---|---|---|
麻布 | 2/1 | 2/3 |
海城 | 2/1(1回) 2/3(2回) |
2/2(1回) 2/4(2回) |
開成 | 2/1 | 2/3 |
学習院 | 2/2(1回) 2/3(2回) |
2/2(1回) 2/4(2回) |
駒場東邦 | 2/1 | 2/2 |
芝 | 2/1(1回) 2/4(2回) |
2/2(1回) 2/5(2回) |
早稲田 | 2/1(1回) 2/3(2回) |
2/2(1回) 2/4(2回) |
早稲田高等学院 | 2/1 | 2/3 |
【女子校】
学校名 | 入試日 | 合格発表 |
---|---|---|
桜蔭 | 2/1 | 2/2 |
吉祥女子 | 2/1(1回) 2/2(2回) 2/4(3回) |
2/1(1回) 2/2(2回) 2/4(3回) |
女子学院 | 2/1 | 2/2 |
豊島岡 | 2/2(1回) 2/3(2回) 2/4(3回) |
2/2(1回) 2/3(2回) 2/4(3回) |
雙葉 | 2/1 | 2/2 |
フェリス | 2/1 | 2/2 |
【共学校】
学校名 | 入試日 | 合格発表 |
---|---|---|
慶応中等部 | 2/3(1次) 2/5(2次) |
2/4(1次) 2/6(2次) |
渋谷渋谷 | 2/1(1回) 2/2(2回) 2/5(3回) |
2/2(1回) 2/3(2回) 2/6(3回) |
渋谷幕張 | 1/22(1回) 2/2(2回) |
1/24(1回) 2/3(2回) |
明大明治 | 2/2(1回) 2/3(2回) |
2/2(1回:ネット) 2/3(2回:ネット) |
早稲田実業 | 2/1 | 2/2 |
当然、これらの難関校は第一志望校として受験している子どもが多いので、合否の結果によって、それ以降の受験計画が大きく変わる可能性もあります。首都圏のご家庭の場合、学校数が多いこともあってダブル出願をすることも多く、「第一志望が合格だったらチャレンジ校のA中学、不合格だったら合格可能性が高いB中学」というふうに、併願校の受験を計画しているご家庭も多いですね。
合格発表では「役割分担」をしっかりしておこう
合格発表の日は入試当日から2日後くらいに集中します。となると、当然お子さんは第一志望校の合格発表の日も併願校を受験しに出かける、ということが起こります。入試にはお父さんかお母さんが付き添いで行くことが多いでしょうから、合格発表を誰が確認するのか、といった役割分担が必要になります。学校まで見に行かなければならない学校の場合、代わりに親が行って確認するのか、併願校の入試を受け終えたお子さんと一緒に確認するのかなども決めておかなければなりません。
入学手続はいつまでに、何をすればいいのかということも、あらためて募集要項で確認しておきましょう。
掲示の時間が決まっているのか、インターネットで確認できる時間が決まっているのかなどのチェックも必要ですね。お仕事をしているお父さん、お母さんの場合はそちらの都合もつけておかなければならないでしょう。
もしもの場合も想定し、準備を進めておく
何より大切なことは、合格発表で合否がわかるということです。合格という喜ばしい結果なら何の問題もないですね。ただし受験ですから、いくら周到に準備しても「もしも」の結果はありえます。
しかし、1つの学校の受験結果が思わしくなかったとしても、あと数日の併願校受験は残っています。そのときに誰が、どんな役割をするかもシミュレーションしておきましょう。家族だけでなく塾の先生なども含め、残りの受験校の試験で100%の力を出し切れるよう、誰にどんな力を借りて、どのようにお子さんをサポートするかを決めておくと良いでしょう。
第一志望校への思い入れはお子さんによって様々ですが、親が冷静に受け止めれば、そこまでひどく動揺することはないようです。いちばん危険なのは、親が「◯◯中学校でなければ意味がない」といった精神状態になってしまうこと。さらにもしもの場合のことを準備せずに受験を迎えるのが最悪です。
入試に「絶対」はありえませんが、できるだけ周到に準備して臨みたいものですね。