夏休み オプション講座とテストをどうするか
場合によって慎重に受講を決めたいオプション講座
夏休みには、ほとんどの塾で夏期講習が行われます。お子さんを塾に通わせるお母さんは、まず講習会に通わせるかどうかを検討されるのではないでしょうか。進学塾の夏期講習のカリキュラムは、大きく分けて2種類。
- A. これまでに学習した内容の総復習を行う
- B. 夏期講習も年間カリキュラムの一貫として、ふだんの授業と同じようにどんどん進んでいく
多くはAタイプの塾で、四谷大塚、日能研、関西の浜学園などもこのスタイルの塾です。Bタイプは数は少ないですが、首都圏のサピックスなどがこれにあてはまります。夏期講習に関しては別の項目でも述べている通り、塾のカリキュラムのタイプやお子さんの現状の成績に応じて受講を決定すればよいでしょう。
夏期講習と並んで受講を迷うのが、イベント講座、合宿、模擬テストなどです。
主なものでは、サピックスの「夏期集中志望校錬成特訓」や早稲田アカデミーの夏期合宿など。
サピックスの「夏期集中志望校錬成特訓」は、6年生対象で、8月20日〜24日の5日間実施。志望校別の4科目特訓講座(選択制)です。志望校別に分かれて1日約5時間の授業を受けます。御三家など多くのお子さんが目指す学校が志望校の場合はいいのですが、コース設定のない志望校を目指すお子さんにとってはあまり意味がありません。
通う校舎によっては、受講が当たり前のように扱われているかもしれませんが、あくまでもオプション講座。シビアな目で選ぶようにしましょう。この5日間を、苦手克服や夏期講習の復習などに充てたほうが、9月からの学習が良好に進むというお子さんも多く、そのような可能性がある場合は受講決定は慎重に。
一方、塾の成績は順調で、志望校に向けてモチベーションを上げていきたい、いよいよ夏も終わりなので、同じ志望校を目指す仲間と切磋琢磨できる機会がほしいと感じている受験生にはうってつけでしょう。
合宿も選択制 必須ではない
早稲田アカデミーの夏季合宿は、学年によってテーマが違います。
- 4年:「遊ぼう・学ぼう・大自然!!」
- 5年:「めざめよ、君の可能性!!」
- 6年:「本気の自分発見!」
をテーマに、6年生は本格的な受験学習中心の合宿になっています。こちらももちろん選択制ですので、受講によって得たいものは何かをよく考え、それが得られそうな手応えがあるなら参加させるといいでしょう。
確かに、親元を離れた環境で過ごすことは、子どもたちにとってとても大きなことで、自立心の芽生えやモチベーションの向上など、与えられる良い影響も大きいのですが、特訓授業など以上に体力を奪われる行事であり、効率よく復習や苦手克服をしておきたいというご家庭には向かないかもしれません。
自立や親元を離れての経験なら小学校の修学旅行で、という考え方ももちろんあるでしょう。
6年生にはいよいよ志望校別のテストが テスト選びも真剣勝負
その他のイベントとして、模擬テストがあります。
早稲田アカデミーの「NNプレオープン模試」は、6年生対象(2015年度は7月19日・20日)。御三家など有名私立中学校の「そっくり模試」となります。
対象校は開成・麻布・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉・早稲田・早稲田実業・早大学院・慶應普通部・駒場東邦・桐朋・栄光・フェリス・渋谷幕張です。
対象校に志望校があるなら、受験を検討してみるとよいでしょう。
関西の浜学園では、お盆に6年生を対象に「灘中オープン模試」が行われ、同時に灘・甲陽・星光・洛星中対策講座なども行われます。希学園でも「プレ灘中入試」が行われ、同時にプレ四天王寺中模試、プレ星光・六甲・洛星中模試なども開催され、志望校を選んで力試しをする機会となります。
受験生は夏からいよいよ受験シーズン、受講する講座やテスト選びも真剣勝負となっていきますね。