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【中学受験】子どもの習い事 英語、公文との上手なつき合い方

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公開: 最終更新日:2021年12月17日

幼児期の習い事について、「なにをやらせたらいいでしょうか」という質問をたくさんいただきます。
ここでは、近年多くの子どもの学習系の習い事として選ばれている、英語と公文について考えてみたいと思います。

習い事は、無理にやらせなくてもいい

 

正直なところ、小さいころは特に習い事は必要ない、というのが私の考えです。
家庭や親戚、ご近所や幼稚園・保育園、地域のコミュニティなどで、子どもはたくさんのことを学べるからです。

とはいえ、首都圏にお住まいだと、安全に遊ぶ場所もあまりなく、両親ともに仕事をしている場合は帰宅までの時間をカギっ子にするよりは習い事に通わせたい、子どもの可能性を見出したい、など、さまざまな考えがあるでしょう。

英語は勉強だと思わず、遊び感覚で楽しく

最近は、幼児期の学習系の習い事として、英語教室が選ばれることも多いようです。
専門家でもいろいろ意見が分かれるかもしれませんが、中学受験ということを考えるなら、そもそも受験科目に英語はないので習わなくてもいいということになってしまいます。

でも、むしろそのぶん、気楽で楽しい習い事のひとつにしてもいいのかもしれません。
小学校では2020年より3・4年生から正式に必修化されて「外国語活動」が始まりましたが、必修科目になるのは高学年から。
中学から学ぶ英語の基礎というわけではなく、小学校の英語授業の目的は、聞く力や話す力の基礎、英語でのコミュニケーションに慣れることや、外国語や文化に対して理解を深める、といったことです。

幼児期から小学校低学年の英語教室では、英単語や文法を教えるわけでなく、体を動かしながらリズムに合わせて単語などを発音したり、歌ったりするものがほとんどです。
英語そのものや、コミュニケーションに対して積極的になるのを英語を習う目的にするなら、悪くない選択だと思います。

ただ、英語そのものの習得に関しては、あまり急がず、長いスパンで考えるようにしましょう。
高校、大学受験、留学、就職など、それぞれに英語を学ぶ目的が異なるので、それに合わせて学び方を変えていけばいいと思います。

幼児期に、子どもが嫌がっているのに無理に通わせると、「英語アレルギー」になってしまうので、注意しましょう。
勉強としてではなく、楽しいコミュニケーションを学ぶために英語教室に通う、くらいの気軽さがちょうどいいのかもしれません。

「公文式」はじっくり取り組むもの

今や知らない人はいないと言ってもいい「公文式」。
もともとは小学生向けの算数プリント学習が基本で、その後、国語と英語も加わりました。
幼稚園の時に入会して、小学校3年生くらいまで続ける、というパターンが多いようです。

「公文式」は、自宅学習を習慣づける方法としてはよくできたシステムです。
子どものモチベーションを上げるために、先生はよくほめてくれ、プリントは1枚ごとに採点して、全部できたら必ず100点をつけてくれます。
「問題がおもしろくて、やりがいがある」「理解できた喜びがある」ということはあまり期待できませんが、基礎をしっかり身につけるための学習方法としてはいいと思います。

ただ、プリントや宿題に取り組むときに、問題の意味をよく理解せず、ただ早く終わらせたい、というやり方になると続ける意味がなくなってしまいます。
特に宿題を適当にやるようになると、効果は半減。
小学校低学年で公文式に通っている場合は、子どもの宿題につきそい、1問ずつしっかり解こうとしているか、文字をていねいに書いているかを確認してあげてください。
「こんなの簡単!すぐ終わる!」となぐり書きで答えを書いているようでは、意味がありません。

ときどきチェックしてあげてくださいね。

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