中学受験 直前の過ごし方は?親がやるべきこととは
子どもによっては初めての受験となる中学受験の季節です。
自分の事であれば努力の仕方もわかるものですが、子どもの事となるとどう向き合っていいかわからない親も少なくありません。
目前に迫った受験に対して、親が出来ることはあるのでしょうか。
学校は休ませるべきか
まず1月入試の直前に学校を休ませたいと思う理由に、インフルエンザがあります。
もちろん、受験対策として予防接種を受けているご家庭も多いとは思います。
しかし万全を期すために、万が一にも感染の恐れがある学校を休ませたいと思う親心もあるでしょう。
長期欠席には、そのような病気を避けるというメリットがあります。
またもう一つのメリットは、自分で自由に学習に時間を使えるという点です。
まだ手を付けていない難問にじっくり取り組める、学校の勉強に拘らず受験の勉強に集中できる、ということです。
では逆にデメリットを見てみましょう。まずお子さんの性格にもよりますが「学校をズル休みしている」ということで引け目を感じてしまい、結果的に勉強に集中できなくなってしまうケースがあります。
また、本番の試験の多くは午前中にやるものですが、学校へ行くという規則正しい生活習慣が乱れてしまったせいで本番の時間帯に集中できない可能性も考えられます。
勉強以外の友達とのおしゃべりや、体育で体を動かすことで気分転換ができる、というメリットもあるので、いずれにしてもお子さんの意思を尊重してあげるのが正解ではないでしょうか。
年末年始の過ごし方
年末年始やお正月は、塾がお休みになる場合も多いようです。
正月特訓という塾もありますが、ない場合は休息を意識しつつ「正月ダレ」しないように気を付けることが大事でしょう。
冬は、子どもたちにとって一大イベントであるクリスマスや、お年玉がもらえるお正月など楽しい行事が満載です。
そういった楽しみを捨てさせることはモチベーションの低下に繋がりかねません。
中学受験のため、とそういった子どもらしい楽しみを放棄させてしまうと「受験勉強は辛いもの」という固定観念が出来てしまう恐れがあります。
中学受験はゴールではなく、中学、高校そして大学と勉強は続いていきます。
勉強は辛いものという感情を育てないように、楽しみを全て奪うのではなくメリハリをつけましょう。
規則正しい生活習慣を意識しつつ、楽しむときは楽しむことが大切です。
おすすめなのは、タイマーを使って勉強の飽きが来る前に楽しい「ご褒美タイム」を設けること。
ご褒美タイムもタイマーを使うことによって、その時間に目いっぱい楽しむといったメリハリが生まれます。
直前期に親がやってはいけないこと
いよいよ入試直前になると、多くの親御さんは心配から子どもの「できていないところ」ばかりが目につくようになりがちです。
ですが、そこで否定的な声かけをしてしまうと、その印象がすりこまれてしまいます。
絶対的に信頼できるはずの親からの否定は、何よりも子どもに影響を与えます。
それがプラスに出てくれれば「あ、ここは言われたところだ」と行動の修正につながる可能性もありますが、どちらかというと「ここは自分の弱点なのだ」とネガティブな気持ちになることの法が多いようです。
特に直前期「不合格」の言葉がちらつくと、不安からモチベーションが下がる可能性もあります。
ぜひ親御さんは直前期のお子さんの「出来ているところ」を積極的に褒めてあげ、「ここは必ず得点源になるね、得意だもんね」と肯定的な声かけをしてあげてください。
残り時間が僅かだからこそ、子どもに自信を持たせてあげることが重要です。
子供がマイナス要素や不安を口にしたときは一度受け止めてあげたあと、良かったところを具体的に例に出し、不安を解消してあげましょう。
全体的に大事になるのは「気持ちの切り替え」と「メリハリ」です。
子どもにとって受験勉強と同時進行でタイムマネジメントをするのはとても難しいことです。
親御さんからの積極的な声かけで、合格へと導いてあげましょう。