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中学受験 習い事との向き合い方

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

塾以外に、お子さんに習いごとをさせているというご家庭は多いと思います。
スポーツや芸術的なことなど習い事は様々ですが、家庭や学校の他に人と触れ合う機会があるのは、刺激にもなります。
新しい世界を知り、学ぶことでお子さんの可能性を高めてくれます。

しかし中学受験をするお子さんは、受験が近づくと一時期習い事をお休みしなければいけないことがあるかもしれませんね。

今回は「習い事との付き合い方」についてお話しします。

近年人気の習いごとは・・・

2017年度の調査(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ企画『ケイコとマナブ.net 』「子どもの習い事」についてのアンケート)によると、小学生の習い事のランキングのベスト5は次の通りです。

  • 1位 水泳
  • 2位 英語・英会話
  • 3位 ピアノ
  • 4位 書道
  • 5位 学習塾・幼児教室

1位の水泳は、体力をつける為に習うお子さんが多いようです。最近ではプールがない学校が増えていますが、習い事としては1位でした。
2位の英語・英会話は、将来を考えた上で習われていることがほとんどです。発音の的確さや言葉に対する感覚は、大人が身につけられないレベルまで子どもたちは身につけることができます。
3位はピアノ。長年子どもの習いごとランキングの上位であり続けるピアノは、音感だけではなく落ち着きや集中力、表現力を養うことができます。また、楽譜を見ながら左右の指を同時に動かすことなども、脳のいろいろな部分をバランスよく発達させるといいます。
4位の書道は、落ち着きや集中力、そして丁寧に字を書く習慣が磨かれます。
小学生でよくあるのが、自分の書いた字や数字を読み間違えたり、読めなかったりして、普段解ける問題を得点に変えられないことです。
字をしっかり、綺麗に書くということはとても重要なことなのです。

ベスト5には入っていませんでしたが、私がオススメする習い事はそろばんです。
そろばんでの計算は、左脳と共に右脳も非常に活発に使われると言われています。
一般的に、論理的な思考を司るのが左脳、感覚的な部分を司るのが右脳、と言われていますが、そろばんは右脳も鍛えるということが分かってきているのです。

つまり計算力だけでなく、判断力や「ひらめき」の力まで養ってくれる可能性があるのです。
もちろん計算だけでなく10進法の感覚も身につくので、小学生にはとてもいいと思っています。

もしも習い事をやめたいと子どもが言ったら?

2014年に中学受験情報局がメルマガ会員を対象に実施したアンケートでは、約半数の方が「6年生の夏前までには習いごとをやめさせる」とお答えになりました。
「子どもが自分からやりたいと言って始めた習いごとだから、簡単にはやめさせない」というご家庭もありますね。
始めたことは最後までやりきるという考え方は時として必要ですが、習いごとの場合は少し柔軟に考えるのがよさそうです。

習い事は「しなくてもよいもの」でもあります。
日常生活を充実させることで、お子さんが成長できる場をつくるアイデアは、習いごと以外にもたくさんあります。

習い事は、お子さんが楽しそうだったら続け、嫌々通っていたりやめたそうなら無理強いをしないことです。

習い事がいっぱい

特に低学年に多いのですが、1週間のスケジュールが習い事で埋め尽くされているお子さんがいます。

いくらお子さんが「やりたい」と言っても、幼い体には体力の限界があります。
お子さんだけではありません。親御さんも送迎やスケジュール管理でクタクタになっていることも。

習い事を選ぶ時、まずはしっかり以下のことを考えてみましょう。

  • 1. 早期英才教育にとらわれすぎていないか?
  • 2. 早く始めたほうがいいと決めつけていないか?

友達がやっているからと安易に始めず、親御さんやお子さんの体力、スケジュー面で負担にならないかも予測して考えましょう。
迷ったらまずは見学です。体験ができるところは迷わず体験してから決めるといいですね。

大切なのは習い事の目的と、お子さんは生き生きと楽しみながら通っているか。
「やらされている」と思っていては、勉強も習い事も上達しません。

習い事から学べること、得られることはたくさんあります。
しっかり選んで楽しく続けましょう。

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