家庭教師を選ぶときの13のチェックポイントと、料金の相場とは
中学受験をするうえで、塾と併用する家庭教師を選ぶ場合、具体的に先生をどのようにチェックしたらよいのでしょうか。
この記事では、中学受験の家庭教師を選ぶ際の13の項目をご紹介します。
ぜひ参考にしていただければと思います。
また料金の相場についてもお伝えします。
家庭教師の体験授業でのチェックポイント
家庭教師を選ぶ前に、ぜひ無料の体験授業に申込み慎重に選びましょう。
その際の具体的なチェックポイントは以下のとおりです。
1. 身だしなみはちゃんとしているか
清潔感があり、常識的な服装であればOKだと思います。
2. ちゃんと挨拶ができるか
先生自身が挨拶できているだけでなく、指導の前後に子どもにも「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と言うようにうながしているかを確認しましょう。
3. 正しい位置に座って指導しているか
先生が説明することが多いなら右側に、子どもの行動を注視する場合には左側に座るのが「正解」です。
4. 子どもとの接し方
指導中にいいタイミングで声をかけたり、できたときには褒めたりして、子どものやる気を盛り上げようとしているでしょうか。
5. 子どもが楽しんでいるか
先生が楽しませようと努力をしているように見えるかを確認しましょう。
6. コミュニケーション能力があるか
家庭教師の中にはコミュニケーションが苦手な人もいます。後々子どもとうまくいかなくなるかもしれませんので注意しましょう。
7. 親の相談に乗ってくれるか
塾の学習の進め方や志望校対策、最近の子どもの成長具合などに対して、的確なアドバイスができそうかどうかを判断しましょう。
8. 指導スキル、力量は十分か
初見の問題でもすぐに説明ができるかどうか、ひとつの問題に複数の解法を示すことができかをチェックしましょう。
9. 子どもの個性やくせを見抜けているか
子どもが最近受けたテストを見せてみてください。点数だけでなく、式や余白の書き込みなどの「作業の痕跡」から子どものくせを見抜けているでしょうか。
10. 「姿勢」と「鉛筆の持ちかた」の指導をしているか
子どもの目線や座りかた、鉛筆の持ちかたなど基本的なことに注意を払ってくれているかどうかを確認してみてください。
11. 授業中に子ども自身に説明をさせているか
ときには子ども自身に解法の説明をさせることも重要です。
12. 短所ばかりを注意していないか
子どもの長所をちゃんと見つけられているでしょうか。
13. むやみに叱ったり怒鳴ったりしていないか
注意するときも穏やかに、普段は笑顔で接してくれるでしょうか。叱咤激励ばかりになっていないかどうか確認しましょう。
いい先生に巡り会えば、強い味方になってくれる
こうしたたくさんのチェック項目を1回の授業で見抜くことは難しいかもしれません。
でもいい家庭教師に巡り会えたら、塾でのつまずきについて相談もできますし、受験までにすべきことなどを子どもに合わせて効率的な方法を考えてくれるでしょう。
ただ、やはりそれには先生の力量が必要なので、「こういう先生に来てほしい」というのを事前に家庭教師の派遣会社に伝えておきましょう。
家庭教師の料金の目安は
塾より高額なため、ご家庭にとっては大きな負担ですが、残念ながら家庭教師はレベルと料金が比例していると思ってください。
1時間3000円〜5000円は、学生アルバイトのレベルだと思います。
というのも、本当にプロの家庭教師で生計を立てていこうとすると、1時間数千円では無理なのです。
本当のプロにお願いしようとするなら、1時間あたり最低1万円を超えるような先生を選ぶべきです。
私が主宰する「名門指導会」に在籍している先生のほとんどは、大手塾に行けばすぐにでも教科の責任者になれるほどの力量を持っています。
そして、その力量に見合う収入を得てもらうことを意識しています。
余談ですが、実は家庭教師や個別指導の先生方の中には「ワーキングプア」で、年収100万年や200万円がやっとという人も多いのです。
本当に力量がある先生にはそれなりの収入が得られる職種であってほしいと、いつも願っています。
質の高い家庭教師に出会えるように
以上、家庭教師を選ぶときの13のチェックポイントと、料金の相場についてお伝えしました。
本当に質の高いプロの家庭教師にはそれなりの費用が必要だという内情も少しだけ知っておいてください。