習い事の適切な数と子どもの「やめたい」への対処法は
お子さんの習い事についてよく質問を受けます。
今回の記事では、習い事の数や、子どもがやめたいと言い出した場合はどう対処すればいいのかについて考えてみたいと思います。
習い事は増やしすぎないように注意
小学校低学年の場合、種類にもよりますが、どんなに多くても習い事をするのは「週5」が限界です。
驚かれる方もいますが、小学校低学年で1日にふたつの習い事を掛け持ちしたりして、週に6つも7つも習い事をしている子もいるのです。
でもどんなに多くても1日にひとつ、そして習い事のない日も作ってあげてくださいね。
習い事は、知らず知らずのうちに子どもにとって負担になり、親にとっても体力的、時間的、経済的な負担も重くなります。
習い事を選ぶときのチェック項目を以下に載せておきますので、参考にしてください。
・乳幼児期からの「英才教育」にこだわりすぎていないか
・「人より早く始めると有利」という気持ちがないか
・子どもの「好き」「得意」「やってみたい」という気持ちを尊重しているか
・子どもの体力に無理がないかどうか
・「送迎」「親の参加」がどれくらいあるか
・「友達がやっているから」という理由だけで選んでいないか
・見学もしくは体験教室に参加したか
・行くのをいやがったらすぐにやめさせられるか
・目先の効果に期待しすぎていないか
習い事が多くなると、子どもにとって「やらされ感」が強くなることもあります。
習い事をさせる本来の目的はなにか、本当に子どもは楽しんでいるか、この点をしっかり考えて選ぶようにしてください。
最初はひとつだけからはじめる
スイミング、サッカー、野球、バレエ、ピアノ、ヴァイオリン、習字、ダンス、そろばん、英語…。
近年、習い事と言われるものは、数えきれないほどあります。
なにをどのタイミングで習わせたらいいのか、お悩みの親御さんもいるようですが、「正解」はありません。
それぞれの子どもの性格や成長過程に合った習い事を選ぶのがいちばんです。
特にスポーツや音楽関係の習い事は、親の「やらせてみたい」という希望より、まずは「子どもがやりたがっているかどうか」を基準にしましょう。
見学や体験教室に参加して、子どもが楽しそうにしていたり「もっとやってみたい」という様子があるかどうかを、しっかり確認しましょう。
最初はあまり欲張らず、ひとつの習い事から始めてみてもいいかもしれません。
「できるだけたくさんの経験をさせたい」という考えもありますが、最初からあれこれ掛け持ちさせないほうがいいでしょう。
子どもが「やめたい」と言い出した場合
本人がどうしても習い事を嫌がる場合は、さっさとやめさせてあげましょう。
親からすると「自分でやりたいって言ったのに」「はじめたことは最後まで続けなさい」と言いたくなるのはわかります。
さらに「ここで諦めさせたら、子どものためにならないんじゃないか」と思うかもしれません。
でもあまり考えすぎず、「子どもが嫌がっている」「負担になっている」と感じたら、しばらく休ませるか、きっぱりやめさせるのがよいと思います。
親が子どもの習い事に熱心になりすぎていると、本心では行きたくなくても、子どもは「行きたくない」「やめたい」と言い出せないこともあります。
冷静に子どもの様子を見て決めてあげたいですね。