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入試直前 6年生の受験生、家庭がやっておくべき4か条

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公開: 最終更新日:2021年11月15日

6年生の冬休みが終わると、入試直前時期に突入します。
この時期はジタバタしても仕方ありません。新しいことをやるのではなく、今身についているものを「整える」ことを意識しましょう。
ここでは、入試直前期にやっておくべき4つのことについて考えてみたいと思います。

やるべきこととやってはいけないことがある

入試直前になると親も子も、これまでがんばってきた結果がたった一度の試験で決まってしまうかと思うと、不安を感じることも多いと思います。
この時期に受験生がやるべきこと、親がやってはいけないことについてお伝えします。

入試直前に整えるべきこと①体調

どんなに勉強をこれまでがんばってきても、当日に体調が悪ければ実力を発揮できません。
入試直前はつい夜遅くまで勉強してしまいがちですが、早寝早起きの規則正しい生活を心がけましょう。
またインフルエンザなどが流行る時期でもありますので、毎日のうがいと手洗いも徹底しましょう。

意外かもしれませんが、運動不足も受験の大敵です。
勉強ばかりの日々で気がついたら体重が増えてしまう子もいますが、できるだけ体を動かすことを心がけ、心も体もすっきりとした状態にしておけたらいいですね。

入試直前になると緊張感から呼吸が速くなってしまうこともあります。
腹式呼吸を意識させると、呼吸のペースが安定し、落ち着くことができます。

入試直前に整えるべきこと②心

この時期、子どもの心は2つの危険をはらんでいます。
ひとつは「やる気の空回り」です。
やる気を出すこと自体はとてもよいことなのですが、たくさん勉強することがよいことだと勘違いしてしまうこともあります。
この時期は量より質が大切だということを意識し、じっくり問題に向かう姿勢を大切にしましょう。

またこの時期に自信をなくす子もいます。
直前期になってもエンジンがかからない子には「今からでも大丈夫」「これからが勝負だよ」と伝えてあげましょう。
がんばれ!と叱咤激励するのではなく「毎日がんばっているね」と認めてあげることが、何よりも子どもの励みになります。

入試直前に整えるべきこと③得点力

直前になって自分の「できていないこと」が気になる子もいますが、この時期に苦手分野に目を向けてはいけません。
「苦手分野の克服は12月まで」と割り切り、12月からは4教科全体のバランスを整えて、確実に点数が取れる「得点力」を意識した学習に切り替えましょう。

合格に達するためには、戦略も必要です。
テスト用紙が配られたらまずはどこから見るか、どの問題から解いていくか、具体的に自分なりの戦略を立てておくことをおすすめします。
特に試験の終了時間までのラスト10分は、合否を大きく左右します。
ラスト10分はあと5点積み上げる気持ちで、1問1問ていねいに問題を読み、確実に得点できるように努力しましょう。

入試直前に整えるべきこと④当日のイメージトレーニング

最後の仕上げとして、試験当日の行動をイメージトレーニングさせておくと、案外落ち着けるようです。
入試までに何回か、当日の自分をより具体的にイメージさせましょう。

たとえば、朝起きて、顔を洗って、リビングで計算問題を解き、新聞の社説を読んでから朝ごはんを食べる自分。
そのあと、家から駅まで歩き、学校の最寄り駅から学校に歩いて向かう道のり。
校門で待っている塾の先生、
付き添いのお母さんと別れ、試験会場でまずはトイレに向かうこと。
席で待機していると試験開始の時間になり、問題が配布され、受験番号と名前を書く自分。
そこからどの順番で問題に取りかかるか冷静に考え、ゆっくりとていねいに解き始めること。

これらをより具体的に、数回イメージすることによって、当日の緊張がいくらかとけるかもしれません。
イメージトレーニングの手助けをしてあげましょう。

入試直前の時期は「タフな体力」と「おおらかな気持ち」で乗り切る

緊張感がどんどん高まる直前時期ですが、それを乗り切る体力と強い気持ちが大切です。
大人がフォローできる部分もたくさんあるので、声がけやイメージトレーニングをぜひ実践していただけたらと思います。

少しでも良い状態でお子さんが試験当日を迎え、実力が発揮できるといいですね。

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