中学受験 時間がない毎日をどう工夫して過ごせばいい?
中学受験に挑戦することになると、多くのお子さんは進学塾に通い始めます。
学年が上がり、塾の終わる時間が遅くなってくると、親御さんからのお悩みの相談も多くなってきます。
塾にもよりますが、多くの塾では小学校高学年の授業が終わるのは、早くて午後8時くらいにはなります。
授業日数が増えるだけでなく、夜ご飯を塾で食べるようになるくらい、塾の終わり時間が遅くなるのです。
お子さんが塾から出てくるのが午後9時、10時になるという塾も珍しくはありません。
お子さんの塾の行き帰りや夜ご飯のタイミング、睡眠時間なども考慮しつつ、生活リズムをうまく作っていかなければなりません。
そんな夜遅くまでの通塾、受験勉強について、ここでは考えてみたいと思います。
忙しくても守りたいのは睡眠時間
どれだけ忙しくても、睡眠時間は必ず確保しましょう。
学習のためだけでなく、体や精神面での成長の面でも、睡眠時間はとても重要です。
お子さんの生活時間の確保は、まずは塾選びからです。
塾を選ぶ際に、毎日通える距離かどうか、近隣環境や安全性などもしっかり見て検討しましょう。
授業は何時まであるのかだけでなく、授業が終わった後の居残りなどはあるのかなども確認しておく必要がありますね。
睡眠時間が足りなくなると、学習の効率が落ちるだけでなく、お子さんの成長にも悪影響が考えられます。
にもかかわらず、塾に通い、指定された課題をこなそうとすると、気がつけばどんどん睡眠時間が削られていることがあります。
もうちょっと、もうちょっと、という気持ちが先に立って、親子とも麻痺していってしまうのです。
何があっても睡眠時間だけは死守する、と肝に銘じておいてちょうどよいくらいです。
食事はどうする?
塾から帰宅しても、食事や宿題、復習やお風呂とまだまだやることが残っています。
塾に塾弁を持って行っている場合は、塾で済ませてそれでOKということもあるでしょうが、塾での学習時間も長く、帰宅してから空腹になる場合もあるでしょう。
帰宅してからの遅めの食事は、消化の良いスープなど、胃の負担もしっかり考えてあげたメニューにする必要があります。
宿題や復習はどうする?
睡眠時間を死守することを前提に、塾から帰った後の宿題や復習のしかたを考えたいですね。
まず塾から帰宅したら、その日の授業の復習をしましょう。
授業を思い出しながらノートを見て再現するのです。
「今日習ったことで、いちばん大事なことはどんなことだった?」
「塾の先生はなんて言ってた?」
そんな質問をして、お子さんに授業のことを思い出させてあげましょう。
問題をたくさん解く必要はありません。
塾で解いた問題の解き方、考え方を、お子さんとに思い出させるイメージです。
授業があった日に、短時間でもよいので復習をしておくと、実際に宿題をするのが次の日以降になっても、案外記憶に残っているものです。
宿題が多いと感じる場合は、取捨選択をしましょう。
簡単に解ける問題、まったくわからない問題よりも、ちょっとがんばれば解けそうな問題に集中するのです。
すべてを完璧にしようとすると、それだけで簡単に睡眠時間は圧迫されていきます。
とにかく全部できるまで、夜遅くまでがんばるのではなく、朝学習を20〜30分とり入れてみてもいいですね。
朝は頭がスッキリしていますが、実際そう感じるだけでなく、睡眠中に記憶が整理されるため、新しい知識の吸収にも適していると言われています。
受験勉強で忙しくても、やっぱり守ってほしい家族との時間
どんなに忙しくても、家族とのコミュニケーションの時間は忘れたくないですね。
お子さんががんばれるのは、お母さんやお父さんからに認められている、と感じるからこそ。
これが子どもの自己肯定感の源泉にもなっています。
毎日忙しい中でも、お互いリラックスできる時間をつくりたいものです。
長い期間、大きな目標に向かってがんばれるいちばんの糧は、親御さんとの時間なのですから。