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中学受験 不合格だったらどうすれば良い?

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

受験生をお持ちの親御さんは、「もしも不合格だったら」なんて、考えてもみたくないですよね。
しかしながら、中学受験で第一志望校の合格を勝ち取れる生徒は、全体のわずか3割程度。まさかの事態に備えておくのは、親御さんの大切な準備の一つです。
本日は、そんなときにどうすれば良いかをお話しします。

1.不合格だったらどうすれば良いの?

不合格が発覚したとき、まず、一番ショックを受けているのは、お子さんご本人です。親御さんの動揺や失望は、ダイレクトにお子さんに伝わってしまいますから、まずは何より冷静な態度で接してあげるように努めましょう。

第二・第三志望校の受験が残っている場合

このような場合には特に、親御さんは毅然とした態度を貫いてください。
悪循環を絶ち、お子さんが次の試験に向けて、しっかりと気持ちを切り替えられるようサポートしましょう。

第一志望に続き、第二・第三志望でも不合格になってしまった場合

このような場合も、取り乱すのは禁物です。落ち着いて、出来るだけ早く塾や個別指導・家庭教師の先生に相談しましょう。先生たちは、万が一の対応策も準備しています。
また、ご家庭でも、最悪の事態(受験校全てに不合格になってしまうなど)に備え、その後の日程で受験できる学校の願書を用意しておくと安心です。
試験日の前日まで出願可能な学校は意外とあるので、調べておきましょう。
もちろん、「第一志望以外は行く気がないので、不合格でも他は一切受けません」というご家庭もあれば、「何が何でも私立が良い!」というご家庭もあるでしょう。
それぞれのご家庭の方針を、ご本人としっかり話し合っておけると良いですね。

2.補欠合格って実際のところどうなの?

合格でも、不合格でもない、ボーダーラインの「補欠合格」。
めったにないシュチュエーションのようで、実は、毎年多くの生徒さんから報告があります。
模試の偏差値分布表などからもお分かりのように、わずか1点に10人以上の生徒が並ぶことも少なくありません。

補欠合格になったら、事前の話し合いが必須

追加合格の連絡が来たらどうするか、ご本人とよく話し合っておきましょう。
なぜなら、進学の意思確認は、連絡が来たその場で即答しなくてはならないことがほとんどだからです。
その後の試験結果によって、「こんなことなら入学金を納めておけば良かった」となる人も、「結局進学せず、入学金を無駄にしてしまった」となる人も見てきましたが、その時点での正解は誰にも分かりません。
どう転んでも後悔しないよう、しっかり決断しておきましょう。

追加合格の連絡はいつくるの?

補欠合格は、正規の合格と同時に発表され、同時に順位まで教えてもらえることもあります。
(入学者に人数の欠如が発生した場合、この順番で連絡が入ります。)
また、追加合格の連絡は、

  • (正規)合格者の入学金支払い締め切り当日・その翌日
  • 入学説明会の当日・翌日

のどちらかに来ることがほとんどです。
この期間は電話に注意しましょう!

実際に何人が繰り上げ合格となるか

残念ながら、こればかりは「神のみぞ知る」ですが、多くの受験生が第一志望に定める学校では(辞退者が少ないため)極端に少なく、第二・第三志望と定める学校では幾分多い傾向があります。
どちらにせよ、補欠合格の場合は「追加合格になったら奇跡」くらいに受け止め、しっかり気持ちを切り替えましょう!

3.偏差値が低い学校に落ちて、高い学校に合格することってある?

このようなことは多々あります。
塾が公表する中学校ごとの偏差値はそもそも、「これだけの偏差値があれば、〇〇中学にはほぼ合格が可能」という”合格のしやすさ”の目安に過ぎません。
実際には偏差値に係わらず、以下のような要因で結果は左右されます。

出題傾向と生徒との相性

たとえば国語ならば、スピード重視(多問)・書き抜き中心・大記述が数問のみ……など、それぞれの学校の出題傾向と生徒との相性が大きく影響します。

配点の割合

たとえば国語・算数が得意な生徒ならば、4科が各100点の学校よりも、国算が各100点、理社が各50点、という学校で良い結果が出易いと言えます。

当日の受験生のレベル

その年の試験日程によって、実際に集まる受験生のレベル(=合格可能性)も大きく変動します。

 

このように、「本番は何が起こるか分からない」のが中学受験。
奇跡的な合格にも、思いも寄らないまさかの事態にも、しっかり対応できるよう、万全の備えで本番を迎えてくださいね。

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