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【学年別】GWで成績をあげる家庭学習のポイントを徹底解説

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公開: 最終更新日:2024年04月23日

こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。

今年もまもなくGWがやってまいります。
多くの方が、「GWは成績を上げるために、勉強できる長期休み」と考えている一方で、毎年GWが明けてみると、急激に成績を下げてしまうご家庭が多いことをご存知でしょうか?

しかも、意外なことに、勉強が足りていないのではなく、GW休暇中に多くの学習時間を使ったにも関わらず、成績が逆に下がってしまうというご家庭が珍しくないのです。

そこで、「GWで成績をあげる家庭学習のポイント」について、「GWに頑張って勉強したのに、大きく成績が下がってしまうご家庭が続出するのは何故か?」という視点と「GWに何をどう勉強すれば成績が上がるのか?」という視点を学年別に解説していきます。

GWに頑張って勉強したのに、大きく成績が下がってしまうご家庭が続出するのは何故か?

【4年生・5年生】GWは勉強を詰め込み過ぎないほうがいい?勉強の仕方に気をつけよう。

そもそも4年生・5年生については、この時期から勉強を詰め込む必要は全くありません。
むしろ、今の段階で学習量を増やさないと、「塾の課題を消化できない」のであれば、普段の学習そのものを見直す必要があります。

6年生でGW特訓に参加すると、効率の良い学習ができているご家庭でも、GWの中で「1日」休みを取れるかどうかというほどの学習量を消化することになります。

今からフルで時間を使ってしまっていては、6年生を迎える前に確実にパンクしてしまいます。

もし今の時点で、学習時間を目一杯使っても、成績が伸び悩んでいるなら、成績不振の原因は大きく2つにわかれると言えます。

【勉強しているのに成績が伸びない2つの原因】
・やるべき学習がわからず総当りになっている
・1問1問が丁寧に処理できていない(ミスが多かったり、書き込みが雑で失点しがち)

GWは今一度、

何がわかっていないから、何を勉強すればいいのか?1問毎に丁寧に考えて、ゆっくりきれいな文字で書いていく

ことを徹底して、勉強の仕方を振り返る機会にしてみると良いかもしれません。

【6年生】今解けない問題は仕方ない?焦りは禁物。

6年生については、4年生・5年生と話が全く違い、

基本的に勉強時間は、無理のない範囲で取れるだけ取っていただきたい

というのが本音です。

ただ、「勉強のやり方」を間違ってしまうと、どれだけ勉強しても逆効果になり、GW明けに一気に調子を崩してしまうことになります。

最大の問題は塾のGW特訓です。

関東4塾で開催されるGW特訓は、基本的に成績上位層に向けて作られている講座。

これらのGW特訓では、これまで取り扱ったことのないような、本番入試を意識した難易度の高い問題が取り扱われます。

ここで多くのご家庭では、「このレベルの問題が解けるようにならないと」と考え、一生懸命GW特訓の問題に取り組み、GW特訓後も真面目にGW特訓の復習をしてしまいます。

実は、これが落とし穴なのです。

なぜなら、どれだけ勉強しても、今はわからない問題にGW休暇中取り組み続けることになり、GWが明けてみると、何も頭に残っていないのに、自信だけは無くしてしまっているということになってしまうのです。

GWで成績を上げるポイントは1つ。GW特訓に参加したとしても、特訓の無い日は、4月までの復習と積み残しの消化の時間に使うことです。

GW特訓で取り扱った問題は基礎問題以外は、今は解けなくても仕方ないと割り切ってしまうことをオススメします。

お子さんにも、GW特訓の問題は特別難しい問題だから気にしなくていいよと声をかけて上げてください。

上記の通り、どの塾、どの学年でも、GWを成績UPの機会に変えるには、ただ勉強時間を増やせば良いというわけではないことが、わかっていただけたでしょうか?

それでは、ここから、「GWに何を勉強すれば成績が上がるのか?」について、学年別にお話していきたいと思います。

GWに何を勉強すれば成績が上がるのか?

【4年生・5年生】GWに最適な学習

4年生の段階から、学習を詰め込みすぎるのは逆効果です。

なぜなら、

適切な時間の中で、必要な学習を消化していくことが求められるから

です。

そこで、4年生のGWは、学習の習慣を維持することを目標にしましょう。

具体的には、

毎日の、

1. 計算練習
2. 漢字・語句の練習

を行いながら、

塾の宿題を消化し、余裕があれば、過去のテストの直し

も行いましょう。

5年生についても、

1. 計算練習
2. 漢字・語句の練習
3. 塾の宿題の消化

は必須です。

これとは別に、

社会と理科の教科書の読み直し及び、4月までの範囲で苦手だった箇所の復習

を行っておくとよいでしょう。

学習を完全にやめてしまうと、5月病になってしまいリズムを崩してしまうリスクが高くなりますので、どちらの学年も、基礎練習は毎日続けることが大事です。

一方で、4年生・5年生には、遊びの時間も、十分に取ってあげてください。

旅行に行く場合についてですが、無理がなければ、旅先でも基礎演習だけは取り組めるとよいですが、思い切って、旅先くらいは休んでも問題はありません。

ご家庭ごとに、遊びと勉強の時間の適度なバランスを持つことが大切です。

【6年生】GWに最適な学習

6年生はGW特訓に参加する場合は、GW休暇中の半分はGW特訓になります。

GW特訓の問題では、

「基礎問題」に絞って、復習をするのがポイント

です。

応用問題については、余裕のあるご家庭のみ行えばよく、無理に取り組む必要はありません。基礎問題についても、どうしてもわからない問題なら、時間をかけることは止めましょう。

GW休暇中に、確実に成績UPを狙うためには、「家庭学習」での復習に力を入れてください

GW特訓に参加する、しないに関わらず、

家庭学習で最も注力すべき勉強は、5月の月例/マンスリーテスト対策

です。

6年生といっても、今は、夏休みに問題演習をこなしていき、2学期以降に入試問題に取り組めるようになるために、基本の知識を身につける時期です。

その「基本の知識」は、4月までに学習してきた内容、つまりは5月の月例/マンスリーテストの範囲に含まれています。

だから、家庭学習を「これまでの復習」の時間に使うことが、GWで成績を上げることになるのです。

GW特訓を重視するのではなく、4月までの学習の課題を解決することをGWの第一目標することを意識してください。

いかがでしたでしょうか。

前回と今回で、GWの学習のポイントについてお話してまいりました。

大切なことは、

今お子さんが何がわかっていて、何がわからないのか?
もう少し勉強したら、できるようになることは何か?

をしっかり見極めて、GWに取り組むべき課題を、予めお父さん・お母さんがピックアップしておくことに他なりません。

GWは、お子さんの苦手単元の克服や、これまでの遅れを取り戻す非常に良い機会です。
ぜひ、今回のGW特集の記事を参考に、GWを成績UPの機会に変えていただければと思います。

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