学校行事と受験勉強の両立
行事疲れが見えたら質の高い眠りを作る
多くの小学校では、2学期に運動会、音楽会などの行事が行われます。私立小学校の場合は、公立以上に行事が多くなっていきます。特に6年生は学校行事と上手に両立しながら、受験勉強を進めなくてはなりません。
夏休みの間は1日に多くの時間を勉強に費やすことがでました。けれども学校の授業がスタートして、さらに行事の練習が入ってくるわけです。勉強、遊び、塾など、すべてにおいて時間が制限されていきます。
お子さんは疲れを残しやすく、集中力の低下が見えるようになるかもしれません。親御さんにとっては、やる気がないと感じられることが多いようです。疲れている、集中力が落ちていると感じたら、休息(仮眠)を取ることをお勧めします。
効果的な仮眠時間は15分から20分です。30分以上は深い眠りに入るため、起きたときに眠気が持続してしまいます。短時間仮眠は、脳のクールダウンができて疲労も回復し、勉強の能率が落ちることが防げるというわけです。
さらにベッドで横にならずに、ソファや勉強机など座ったままの姿勢がよいと言われています。仮眠の目的はリフレッシュすることなので、熟睡は必要ないのです。お子さんのためにも質の高い眠りを指導してあげてください。
行事の代休を上手に 親子で計画的予定を
学校行事は日曜、祝日に行われることが多く、その場合には代休があるはずなので、有効に活用しましょう。また1週間のスケジュールで、お子さんはお休みの日曜日は意識されていると思います。けれど代休など特別な休日は飛び飛びなので計画的に意識することができません。
したがって休日を事前に把握して、学習に関する予定を入れておくことが大切です。
休み前の授業の短縮期間も復習する時間として、有効に使いましょう。お休みは丸々、学習の日としてとらえずに、遊びの時間も組み込むことがポイント。お子さんと一緒にバランスを取ってスケジューリングをしていきましょう。親御さんが押しつけたというイメージにならないように、一緒に考えてください。
科目や単元を選び有効に休みを取る
2学期は、塾もイベントが多くなっていきます。休日、祝日の特別講習やテストを受け続けると、平常授業の宿題に手が回らなくなる場合があります。6年生の場合は、イベントの授業よりも、テストを優先するとよいでしょう。テストは現時点のお子さんの得点力を知るために有効です。
しかしイベントの授業の場合は、単発1回きりのものが多いので学習の定着が不十分になる可能性あります。「この単元のこの部分を克服」など、細分化した目的がはっきりしない場合は、無理はさせないのがよいでしょう。新しいことを学ぶ時期は終わっているので、得意科目やもう習得している単元は、少し「間引き」しても問題がないのです。
厳しい夏期講習を乗り切ったお子さんは、9月から10月に、気持ちも緩みがちになります。
時間ではなく学習の質を高めるために、スケジュール管理を含めた、学習内容の工夫が必要になってきます。お子さんの体調にも気を配り、学習を上手に配分して、体と頭を上手に休める時間を作ってあげましょう。