中学受験 なぜ勉強が必要なのか
中学受験では、小学校で習う勉強以外の勉強が欠かせません。
友達が遊んでいる時間にも、塾や自宅学習があり、「我慢しなければいけない」という気持ちにお子さんがなることもあるでしょう。
ここでは「中学受験 なぜ勉強が必要なのか」について考えてみます。
「なぜ勉強が必要なの?」
お子さんに「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたら、お母さんはなんと答えますか?
「それが小学生の仕事なのよ」
「将来の為よ!頭が良くなればいい大学に入れて将来幸せになれるからよ」
「そんなことよりさっさと勉強しなさい」
そんなやり取りになってしまっているかもしれません。
「こんな問題、将来使うことないでしょ」と言うお子さんもいます。
「なぜ勉強が必要なのか」
という問いについて、親が今ひとつ納得感を得られていない場合、点数だけ、結果だけにとらわれがちになり、お子さんが勉強を嫌いになることがあります。
中学受験自体が困難になってしまうこともあります。
勉強の楽しさを感じられないのは悲しいことです。
嫌々学ぶのではなく、大切なことは「なぜ勉強するのか」をお子さんが納得でき、勉強の楽しさを感じられることです。
人生には様々な試練があります。
たとえば算数の勉強をすることは、解く力、考える力を養うだけでなく、その後の人生の試練を乗り越えるための「判断力」「問題解決力」などさまざまな「生きていくための力」をつけるということなのです。
中学受験を終えたらラクになる?
中学受験を終えたから、目標を達成したから、ラクな生活が待っている訳ではありません。
「中学受験が終わるまで我慢!」そう言い聞かせて頑張らせると、志望校に受かった途端にやる気を無くしてしまうお子さんも出てくるのです。
勉強して難関校に入るのは”良い大学に入るため”でもなく”ラクな生活が待っている”からでもありません。
難関校に入って勉強するのは、より自分の可能性を大きくし、活き活きと人生を送っていくための機会を得るということです。
切磋琢磨し合える仲間と出会えることも、難関校で得られる宝物の1つです。
考えることを楽しみ、学ぶ喜びを知る多くの仲間が得られることは、その後のお子さんの人生を大きく変えるはすです。
将来の学友に負けないよう、学ぶ楽しさ、知る素晴らしさを、中学受験を通してお子さんには知ってほしいですね。
そのためには、お母さん、お父さんが勉強の楽しさ、そして中学受験のよさをしっかり理解しておく必要があります。
クイズを出し合うように勉強したり、お子さんに勉強を教えてもらうなど、学習をたのしむ提案ができると理想ではないかと思います。
「勉強している!」より、「楽しんでいるうちに学びになった」というほうが、お子さんも楽しく、身につくものです。
プロの家庭教師やプロの塾講師はお子さんのワクワク感を高めつつ学びに変えることが上手です。
家庭学習の楽しみ方などに関しても、どんどんアドバイスを求めてみましょう。
勉強する意味は理解できてもやる気が出ない?
やる気が出ないお子さんの大半は、「自分にできると思えない」と思っています。
勉強するべきだという気持ちはあっても、いざ行動に移すとなると動けなくなるのです。
「自分にできると思えない」理由の1つは、中学受験に必要な勉強の量の多さから、解いても解いてもずっと問題が続くように感じてしまうことです。
「勉強しなくちゃ」と思っているのになかなか一歩目を踏み出せない、お子さんがそんな状態のときこそ、親の出番です。
勉強内容を取捨選択したり、細やかに時間を区切って勉強にリズムが出るように工夫しましょう。
中学生、高校生と成長していくと、自分の勉強のサイクルやペースを自分でコントロールできるようになっていきますが、小学生が臨む中学受験の勉強は、このように親の協力なしには成り立ちません。
その意味で、ある程度親が勉強内容まで知っておく必要もあります。
勉強面、マインド面、体力面、費用面など大変なことも多く、親の負担も大きい中学受験ですが、親子で勉強の意味や学ぶ楽しさを知る絶好の機会にもなります。
ぜひ親子で楽しみながら乗り越えましょう。