【6年生必見】志望校合格を決める9月 合格するご家庭が9月にやっていること まとめ【2023年9月最新版】
こんにちは。
中学受験情報局主任相談員の西村則康です。
毎年のことではありますが、今年の夏休みもあっという間に過ぎ去った思いがあります。未だコロナが流行する中、ご家族にとっては感染リスクへの不安と隣り合わせの夏期講習だったと思います。
親子ともにストレスが募る状態であったと思いますが、お子さんも精一杯頑張って乗り切ってくれたことと思います。
そんな夏休みも終わり、9月が始まりましたが、9月は中学受験生にとって特別の意味を持つ1ヶ月です。
なぜなら、成績アップの鍵となり、志望校合格の分かれ目となる月だからです。
今回の記事では、この9月から志望校合格のチャンスを掴むために、6年生のご家庭が絶対に知っておかなければならないことをまとめました。
「来年の2月に志望校に合格させたい」という親御さんには、必ず読んでいただきたい内容となっております。
また1年後を見通して今の時間を有意義に過ごすために、
今年5年生の親御さんにもぜひ読んでいただきたい内容にもなっておりますので、ぜひご一読ください。
(少し長いですが、10〜15分程度で読むことができます。只今お忙しい場合は、後ほど、じっくりと読んでいただけますと幸いです。)
1. なぜ9月が志望校合格の分かれ目になるのか?
はじめに、なぜ9月が志望校合格の分かれ目になるのか。
その理由について話します。
1.1 志望校合格を決める 「2つの力」
理想論を語って良いなら、志望校合格を間違いのないものにしていくには、必要な知識を全て蓄えることが目標となるでしょう。
しかしそんな理想論は現実的ではありません。
「志望校合格を達成する」という目的に特化した場合、
お子さんが求められる力は大きく分けて2つになります。
それは…
の2つです。
受験本番の試験で問われるのは、「どれだけ得点することができるか?」という1点につきます。
本番の試験で得点をするには、「単純な学力」だけでなく、「出題のクセに合わせる力」も大切になってきます。
1.2 志望校別特訓で得られる物
「出題のクセに合わせる力」が大切ということですが、
偏差値では届いているのに、「この学校の問題はなぜか解けない。」
偏差値では届いていないのに、「この学校の問題は解ける。」
といったことが、実は中学受験ではよくあります。
これは、お子さんが志望校の出題のクセに慣れているため、問題に対し、模試で数値化された学力以上に、上手く回答ができているため起きる現象です。
塾の志望校別特訓は、過去の志望校の問題を解き続けることによって、出題のクセにお子さんを慣らしていき、志望校合格に必要な「出題のクセに合わせる力」を身につけることを目的として開講されています。
ただし、この志望校別特訓で「出題のクセに合わせる力」を身につけるには、一定の条件を達成している必要があることを知っておかなければなりません。
1.3 志望校別特訓を最大限活用できる絶対条件
志望校別特訓を活用するには、「ある程度の基礎学力」が備わっていることが必須です。
せっかく志望校別特訓で過去問の演習をしても、「さっぱりわからない状態」の問題を延々と解き続けていては、残念ながら効果を得ることはできません。
SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーでは9月から志望校特訓がスタートします。
関西では浜学園の「日曜志望校別特訓」が7月から、希学園の「志望校別特訓」はどこよりも早い2月からすでに始まっていますが、入試に直結する応用演習が本格化するのはやはりこの9月からです。
ご家庭でまず取り組むべきことは、志望校の過去問特訓に必要な土台を作ることに他なりません。
後ほど2章で詳しくお話しますが、志望校受験のための基礎学力が足りていないお子さんは、9月は志望校特訓の問題演習にばかり注力するより、冷静に、「学習が足りていない過去の単元」を復習することに十分な時間を割く方が良いのです。
学習が足りていない単元というのは、夏期講習中でお子さんと親御さんで見つけてきた弱点分野 =「もう少し勉強すればわかるようになる単元・問題」のことですね。
取捨選択した課題の消化を通して、9月中(ぎりぎり10月いっぱい)に基礎学力を固められるかどうかが、志望校合格の分かれ目になるといっても過言ではありません。
1.4 志望校が求める基本的な学力(偏差値の基準)とは?
では志望校受験に求められる基本的な学力が身についているかどうか、どう判断すれば良いのでしょうか。
志望校受験に求められる基本的な学力が既に身についているかは、下記を一定の目安としてみてください。
各塾が展開している学力テストで…
【志望校が求める基本学力を見分ける基準】
■ 合格基準の偏差値以上が取れている場合(志望校判定で合格率80%)
既に過去問での特訓が可能
■ 合格基準の偏差値より1〜5低い場合(志望校判定で合格率50%)…
苦手単元を復習してから、過去問特訓をすることがおすすめ。
正しく学習スケジュールを組めれば、合格圏内。
反対に9月を失敗すると合格圏内から出てしまう可能性大。
■ 合格基準の偏差値より5〜15低い場合(志望校判定で合格率20%)…
早急な苦手単元の復習が必要。
現状は厳しく見えても、学習スケジュールの立て方によっては、
11月には合格圏内まで行ける可能性あり。
上記はあくまで目安程度とお考えください。
さて、ここまでを簡単にまとめますと…
志望校合格をグッと近づけるために知っておくべきこと
■ 志望校合格には2つの力が求められる
■ 「志望校受験に必要な基礎学力」と 「志望校のテストのクセに合わせる力」が必要
■ 志望校別特訓で、「志望校のテストのクセに合わせる力」を育成できる
■ ただし志望校別特訓を活用するには、「最低限の基礎学力」が必要
■ 9月は過去問演習より、「不足している基礎学力」を補うべき期間
続いて、9月にどのようにして課題を消化し、「志望校合格に求められる基礎学力」を身につけるのかを解説していきます。
2. 志望校合格を実現するための9月の受験戦略
2.1 志望校が求める基本的な学力(偏差値の基準)とは?
前述のとおりですが、志望校合格を確実にしていくために、9月に達成すべき目標は、「どれだけ過去問の演習をするか?」ではありません。
9月に求められることは、これから過去問演習をしていく土台を作ること。
つまりは、お子さんの苦手単元・課題を消化し、「志望校合格に求められる基礎学力」を完成させることになります。
そういった意味では、塾の夏期講習は非常に理にかなった設計になっており、8月に「苦手分野」を見つけ出すための総復習は、カリキュラム上は皆さん既に完了しています。
「カリキュラム上は〜ことになっています」とわざわざ述べたのは、8月31日時点で夏休み中の学習内容をばっちり身につけられている子は、実際にはそれほど多くないからです。
9月の一ヶ月が成績アップの鍵となり、志望校合格の分かれ目となる月だと先に申し上げた理由がここにあります。
夏期講習で入試に必要な単元を網羅的に学習し、お子さんにとっての個別の課題を見つけ出す。そして、既に明確になっている課題を9月中に消化し、「志望校受験に必要な基礎学力を完成させること」を目指す。
この二段構えの学習プランを実行できた子は志望校合格へとぐっと近づくわけです。
とはいっても、具体的に何から取りかかればよいか…わかりませんよね。
そこでこれから具体的なアクションを説明していきます。
2.2 学習スケジュールを立てるための2つのポイント
9月の学習スケジュールを立てるための基準として、下記の2つを意識するとスケジューリングがしやすくなります。
9月の学習スケジュールを立てる2つの基準
A. 過去問演習/塾を優先
B. 苦手分野・課題を優先
上記の2つを指針として考えると、スケジュールが組みやすくなります。
A. 過去問演習/塾を優先
「既に基準値以上の偏差値に達しており、あとは志望校の問題に慣れていくだけ。」というお子さんは志望校の過去問、類題の消化に力を入れていきましょう。
単発イベントとして行われる塾の特訓講座なども積極的に活用すると良いでしょう。
B. 苦手分野・課題を優先
「合格基準の偏差値にまだ届いていない」というお子さんは、「基礎学力の完成」を目指しましょう。ご家庭主導で「もう少しやればできるようになる課題」を全て消化していきましょう。
上記はあくまで目安ですが、1つのスケジュールの決定方針としてご活用いただければと思います。
2.3ご家庭で簡単にできる優先課題の見つけ方
さて、お盆休中〜夏期講習終盤にかけて、既にお子さんの抱える課題を探していただいてきたとは思いますが、ご家庭主導で効率よく課題・苦手分野を見つける方法を1つご紹介しておきます。
各塾は、お子さんの成績を大切に保管しています。
いまはWEB上に生徒ごとの情報管理ページを準備している塾が大半ですから、
いつでも過去の成績をさかのぼって点検できるようになっています。
日能研のように定期的に過去の成績をまとめて配布している塾もありますし、
個別のWEBページが準備されていない塾でも、お願いすれば、過去の成績を一覧でもらうことが可能です。
この9月を1つの節目として、過去の成績一覧を点検してみましょう。チェックしたいのは、普段と比べて成績が下がっている・偏差値が低い箇所です。
該当する箇所があれば、そこがお子さんの苦手単元が潜む場所です。
その回のテストの解答用紙を見て、わからない問題が何かをチェックしてみて、少し勉強すれば解けるようになる問題に集中して家庭学習を進めていきます。
ただし、ご家庭でできることには、限界があることにも注意が必要です。
というのも、「単元」レベルでは課題を発見することができるのですが、具体的にどの問題を、どのように復習すればよいのかということについては、やはり指導経験のある先生でないと見抜くのは難しいのです。
例を挙げますと…
→ 「うちの子、速さが苦手」からスタートすると、「速さの基本概念から始まり、2人の人が出会ったり追い越すまでの時間を求めるような問題、その次は通過算・流水算・時計算……と「絨毯爆撃」的に復習させることになりがちです。
しかし「速さの基本概念や2人が出会ったり追い越すまでの時間を求めるような問題まではOK、3人で池の周りを回るような問題が怪しい」とか「線分図(状況図)で解くのは大丈夫だけれど、ダイヤグラムを使って解く問題が怪しい」くらいまで具体的に把握できていれば、その苦手を克服させるまでの労力も小さく、時間も短く済みます。
プロの家庭教師や、個別指導の先生に見てもらえれば、課題をピンポイントで絞り「今、本当に必要な学習」だけを選び出すことができます。
現在の限られた時間を効率よく使うために、プロの眼力を頼るということもこの機会に一度ご検討される価値のある手段です。
2.4 9月の塾との付き合い方
課題を効率よく消化し、10月までに可能な限り苦手分野を克服することで、志望校特訓を最大限活用していくための基本知識を身につけるには、やはり時間が必要です。
そこで9月は、「かしこい塾との付き合い方」を実践することをお勧めします。
具体的な方法として、大きく2つの方法があります。
2つの、かしこい塾との付き合い方
A. 9月は志望校別特訓を取らない
B. 9月は志望校別特訓の授業にのみ参加し、宿題はしない
詳しく説明していきましょう。
■ A. 9月は志望校別特訓を取らない
課題の消化具合に合わせて、各塾で開催されている志望校別特訓を取らず、その時間を家庭学習や個別指導に当てるという戦略も有効です。
身近なところで例を挙げますと、8月の末にSAPIXでは「志望校錬成特訓」が開講されていました。
こちらは難関校の問題を「とにかく解けるだけ解く」という講座で、塾からは必須講座のように勧められるのですが、受講しないという冷静な判断を行えたご家庭が少なくありませんでした。
というのは、この講座は夏の終わり段階で、「既に学習が完成している/合格基準がほぼ射程に入っている」というお子さんにしかおすすめできない内容だからです。
志望校錬成特訓自体は、問題演習の時間が圧倒的に多いため、基礎学力が整っていないまま講座を受講しても理解度の向上や知識の定着にはつながらず、あまり成果が得られないという特性があるのです。
そして基礎学力が不足しているお子さんの場合、9月の志望校別特訓も同様の問題が生じるのです。むしろ9月だからこそ、学習成果の定着につながらないダメージはより大きいと言えるでしょう。
無理に詰め込まなくても、10月〜12月まで過去問を演習する授業はたっぷりありますので、学習状況に合わせてオプション講座をスキップするのは非常に有効です。
具体的に、各塾で見送っても良い9月のオプション講座は下記になります。
SAPIX | SS(サンデーサピックス) |
---|---|
日能研 | 後期日特 |
四谷大塚 | 学校別対策コース |
早稲田アカデミー | NN志望校別コース |
浜学園 | 日曜志望校別特訓 |
希学園 | 志望校別特訓 |
■ B. 9月は志望校別特訓の授業にのみ参加し、宿題はしない
各塾で9月から、過去を中心とした志望校別特訓が始まります。
これに伴い、授業内容の宿題が提出されます。
ただ、こちらの宿題も、「まだできるようになってない苦手単元の消化」と比較すると、もう少し学習することでできるようになる単元を消化していき、志望校合格に求められる基礎知識を整える方が、優先度が高いです。
よって、9月の間は塾の宿題に時間は使わずに、夏期講習中に取捨選択した課題を消化するために家庭学習の時間を使用するというのも非常に有効な手段となるでしょう。
ただ、この「かしこい塾との付き合い方」戦略は、「講座を取らない/宿題をしない」ことで、「周りの子に置いていかれるのでは?」とご心配されるかもしれません。
ですが、10月以降の過去問演習の精度を上げられることに加え、多くの過去問演習を10月以降も続けていくため、この9月に無理に過去問演習に力を入れなくても、十分追いつくことは可能です。
毎年多くの受験生を見てきておりますが、9月に基礎学力を固めることができたお子さんは、志望校合格がグッと近くなるのは間違いありません。
3. 9月を乗り越えられなかったご家庭の実例
ご予算の都合もあり、11月〜12月のラストスパートにのみ、個別指導や家庭教師をつけるというご家庭は少なくありません。
ですが、実は11月に詰め込みで頑張ったご家庭より、9月中に「課題を消化しきって、基礎学力を固めることができた」ご家庭の方が、毎年良い結果を手に入れているのです。
というのも、受験間近での詰め込みには、どうしてもいくつかのデメリットがあります。
3.1受験ラストの詰め込みに伴う3つの負担
受験ギリギリでの詰め込み・対策には、3つの大きな負担が発生します。
3つの大きな負担というのは…
受験ラストの詰め込みに伴う3つの負担
A. 精神面での負担
B. 時間面での負担
C. 金銭面での負担
です。
A. 精神面での負担
受験本番手前になり、学習環境を変えたり、過度の学習を詰め込んだり、学校を休むことは、お子さんの精神面に大きな負担を与えます。
B. 時間面での負担
受験直前に詰め込みが必要になるケースでは、それまでに「基礎学習」が完成していないまま、志望校の過去問を解いてきたため、志望校の出題傾向のクセを上手くつかめず、10月〜11月の学習が身についていないケースが非常に多いです。
結果、過去にやったこと再度繰り返すことになり、ただでさえない時間の中で、効率が悪く、結果として時間面での負担が多くなります。
C. 金銭面での負担
上記のように、ギリギリまで上手く学習を進められていないパターンでは、結局予算以上の家庭教師や個別指導の授業を取ることになりがちです。余裕を持って先生をつけていたご家庭と比べて、膨大な費用がかかってしまうというケースも少なくありません。
また大きな声では言いにくい不都合な真実ですが、力量の高い人気の講師は早い時期に指導枠が埋まっていきますから、直前期に出会える講師は力量不足だったり、お子さんとの相性があまり良くなかったりというリスクが高くなります。その結果、成果をあげるのに必要な授業数が必要以上に増えてしまうという問題も生じます。
上記の理由から、志望校合格までの学習スケジュールを組むにあたっては、
まだ余裕のある9月から、積極的に家庭教師や個別指導を少しずつでもつけて、少しの努力で、できるようになることから初めて、「志望校合格に求められる基礎学力」を9月に固めてしまうという戦略をオススメしています。
ですが、志望校合格のために個別指導の先生が必要になるなら、ラストスパートに回すより、9月の基礎固めに導入した方が、より有効であることを覚えておいて損はないでしょう。
3.2毎年11月に出る「あの時、やっておけば…」の声
9月中に「夏季休暇中に取捨選択した課題を消化しきれるかどうか?」が受験の勝負の分かれ目になるということについて、実際去年ご相談を頂いたご家庭の実例を下記に簡単に紹介いたします。
ご相談を頂いたのは去年の11月。
塾の先生の、「頑張れば志望校を狙えますよ!」という言葉を信じ続け、全ての志望校別特訓にお子さんを参加させていたお母さんでした。
ところが10月の終わりになっても、合格基準には届かず悩んでいたところ、塾の先生から「志望校を変更した方がよい」と言われ、私のもとにご相談をいただきました。
このご家庭では塾の先生のアドバイスに従い、「過去問を解き続ける」ことにのみ注力してきたため、基礎の学力が整っておらず、11月からの勉強では、どうしても第一志望校には間に合わないということがわかりました。
お子さんは、がんばり屋さんで、比較的理解も早い子だったのですが、
9月に基礎学力固めを優先しなかったため、志望校別特訓を効果的には活用できていませんでした。そのため、受験ギリギリからの指導対応ではどうしても間に合わせることができず、第2志望の中学校に直前に切り替えるということになりました。
ご相談の最後にお母さんに、9月から戦略的に取り組んでいれば十分間に合ったことをお伝えしたところ、「もっと早くご相談していれば…」とお言葉を頂いたその時の悔しそうな、せつなそうなお母さんの表情が忘れられません。
それほど9月に「基礎学力を完成させる」学習スケジュールを組むことが、受験の結果を分けるということをぜひ今一度知っていただければと思い、実際の実例を共有させていただきました。
4.【結論】志望校合格を実現するため、9月にやりきること
さて、長くなってしまいましたが、志望校合格をグッと近づけるために、
9月にやるべきことをまとめますと…
合格するご家庭が9月にやっていること まとめ
■ 志望校合格に必要な力は2つある
■ 「志望校受験に必要な基礎学力」と 「志望校のテストのクセに合わせる力」が必要
■ 志望校別特訓の問題演習は「志望校のテストのクセに合わせる力」が身につく
■ ただし志望校別特訓を活用するには、「最低限の基礎学力」が必要
■ 家庭主導で「基礎学力」を完成させる時間を作ること
■ 補強すべき単元を見つけるには、過去のテストの成績表を使う
■ その中から、少し勉強すればわかるようになる単元・問題を復習
■ 学習状況に合わせ、オプション講座を選択しないのも有効
■ 学習状況に合わせ、9月は塾の宿題をしないのも有効
■ 10月以降に膨大な過去問を演習するので、「後れ」は気にしない
■ 家庭教師・個別指導が必要な場合は、11月以降ではなく、9月に使う方が効率が良い
上記が大切です。
もちろん、夏休みに選択した課題だけでなく、全ての単元をお子さんがわかるまで解き続けることができれば、それに越したことはありません。
ですが、時間は有限であり、6年生の9月がスタートした今、「今取り組んで効果のある課題」を選択し、できることを最大限増やすことで、基礎学力を固めることが何より大切なのです。
基礎学力を固めることで、お子さんが理解できる範囲もグッと増えます。
今の学力では、わからなかった単元も過去問演習を通して、再度学習できる機会も出てきます。
6年生の9月の今求められていることは、最低限の基礎固めを終えた上で、志望校の過去問演習に臨むことができるかどうかです。
この記事を読んで頂いているお父さん・お母さんは既に8月から、課題の取捨選択を行い、準備を進めてこられたことと思います。
さらにここから、この記事を参考にして志望校別特訓を最大限活用できるように、9月に効率よく課題を消化していけるスケジュールを立てていただければ幸いです。
ご家庭の中学受験が成功することを祈っています。
志望校合格を決める「2つの力」
1. 志望校受験に必要な基礎学力
2. 志望校のテストのクセに合わせる力