6年生が今から偏差値15UPする3ステップ
こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。
6年生のご家庭は、GW中、休む暇もなく勉強の毎日だったと思います。
そんなGWが明けて、既に「夏休み」を意識されているご家庭も珍しくないでしょう。
今思ったように成績が伸びていなくても、
夏休みの総復習をきっかけに、志望校の偏差値に近づけたい…
という気持ちは、よくわかります。
ただ、実は、夏休み以降に成績を大きく上げられるかどうかは、
5月~7月の勉強の仕方に大きく左右されることをご存知でしょうか。
そこで今日は、
夏休み~受験後半まで安定して成績を伸ばしていくために、
6年生の5月~7月にどのように勉強をすればよいのか?についてお話ししていきます。
驚かれるかもしれませんが、
毎年、5月段階では志望校との偏差値が15以上離れていても、
12月まで安定して成績を伸ばしていき、志望校合格を達成するお子さんが珍しくはありません。
その一方で、
頑張って勉強しているのに、成績を下げないことが精一杯で、
過去問演習を始めても、問題が理解できずに、成績が全く上がらないお子さんもいます。
その違いは何なのでしょうか?
実は、その答えが、6年5月~7月までの勉強に隠されているのです。
6年生で、受験終盤まで偏差値UPができるお子さんは、
大きく3つのステップで成績を上げている特徴があります。
その3ステップとは…
【6年で偏差値を上げるための3ステップ】
- インプット = 基礎知識を学ぶステップ
- アウトプット = 問題演習で、問題に慣れるステップ
- 過去問演習 = 志望校の出題傾向に慣れるステップ
簡単に説明します。
まず、タイムスケジュールは下記のようなイメージを持ってください。
【偏差値を受験最後まで伸ばすご家庭のスケジュール目安】
- 基礎知識を学ぶ → 5月から7月までの学習
- 問題演習で、問題に慣れる → 夏休み〜9月
- 過去問演習 → 早くても9月、主に10月から
こうお話すると…
「もちろん、そのつもりですよ」と感じるお父さん・お母さんが大半でしょう。
ところが、多くのご家庭では…
「基礎知識の習得が夏休みに持ち越されてしまう」ことになりがちです。
そうなると、
【毎年、成績が伸び悩む6年生ご家庭の特徴】
ということになります。
特に、「夏休みはこれまでの総復習ができる機会」と考えているご家庭は、特に注意が必要です。
塾からも、「夏休みにやり直しましょう」と言われることもあり、
確かに、夏休みは、これまで学習した単元を再度学習する機会です。
とはいっても、
あくまで、「既に学習したことがある」ことを前提で授業は進みます。
そのため、最初に勉強したときより、
難しい内容を扱い、かつ、説明が簡略化されるため、
「過去に一度理解できなかった = 苦手である単元」を、
夏休みの授業を通して復習しようと思っても、お子さんが理解するのは難しいのです。
なので、今日から、受験最終まで、
しっかり偏差値を伸ばしていくためには、
夏休みまでに、基礎知識をしっかり身につけておくことが必須になります。
つまり、5月~7月の学習では、
- 塾のマンスリー/月例の点数をしっかり伸ばすことに集中する
- 1に並行して、これまでの積み残し・苦手を、できる限り減らす
ことが求められることになります。
夏休みも、もちろん大切な時期なのですが、
これが、5月〜7月の勉強が、大きく受験を左右する理由です。
ぜひ、この記事をきっかけに、
夏休みが始まるまでの勉強も改めて見直してみて、
1年間を通して、偏差値を伸ばせる知識の土台作りを達成してください。