「塾の勧める特別講座には参加しておかないと受験で損する」という勘違い
進学塾では、成績やクラスに応じて様々なオプション講座の受講を勧められることがあります。
そんなとき、塾の先生に勧められたのだから、受講しなければ何か「片手落ち」のようになると心配してしまう方がいます。
塾には、様々な志望校を目指す、様々なレベルのお子さんが通っています。
すべてのお子さんを満足させるために、トップ校や難関校を突破するための講座、特定の偏差値レベルのお子さんを対象とした講座、基礎に特化した講座など、豊富な種類の講座を用意しなければなりません。
数多くの魅力的な特別講座の登場は必然なのです。
あらゆる受験生のニーズに応えられるよう、講座の「品揃え」を充実させるのは、塾としては当然のことともいえます。
このような塾の講座性質上、どの講座も当然、お子さん全員に必要な講座というわけではありません。
勧められたから参加しておかないと入試で損をするというわけではないのです。
魅力的に見えるからとむやみにオプション講座を受講すると、今のお子さんに本当に必要な学習にかける力がそがれ、逆に成績を下げてしまう可能性があります。
塾の一番の強みは、充実したカリキュラムが確実に実行される基幹授業(サピックスならデイリー、日能研なら本科など、毎週行われる平常講座)なのです。
基幹授業以外でほんとうに必要な講座は、各塾が6年生を対象に開講する、志望校別の特訓コースです。
この講座は、志望校への受験対策に直結する授業内容が展開されるため、必須と考えてください。
またこの講座には、その塾の持つ学校データ、受験傾向に合わせた対策など、ノウハウのすべてが詰まっているといっても過言ではありません。
6年生で志望校別特訓が始まるまでの期間は、塾の担当講師としっかり話し合い、本当に必要で身になる講座だけを追加受講するようにしたいですね。
【まとめ】
- 進学塾で勧められるオプション講座は、すべてのお子さんに必要というわけではない
- 魅力的に見えるからとむやみにオプション講座を受講すると、成績を下げてしまうことがある
- 基幹授業以外で本当に必要なオプション講座は、6年生を対象に行われる志望校別特訓で、この講座は塾のノウハウがつまっている