老舗の中学受験塾【四谷大塚】の評判や予習シリーズ活用法とは?
四谷大塚ってどんな塾?
四谷大塚は、1954年に創業した老舗の大手塾。
以前は最上位校への高い合格実績を誇り、業界においては独占状態にありましたが、現在は昔ほどの勢いはありません。
その代わり、今は上位校・中堅校レベルの中学受験に強いといえます。
小学校6年生になると行われる『合不合判定テスト』では、上位・中堅レベルの中学校を志望する場合、かなり信憑性の高い判定が出るのが特徴です。
テキストは『予習シリーズ』を使っていますが、これは本当によくできた受験参考書です。
全てが4色刷りで、子どもたちが読んでいて楽しく、興味を惹きつけられるような構成になっています。
理科・社会のテキストは、物語性を感じさせる文章になっているので、子どもたちが読み進めやすいのもポイントです。
毎週末に行われる『YT』という週テストは、Aコース、Bコース、Cコース、Sコースの4つの種類を用意。
これは、普段の授業のレベルに応じたテストを受けることができる仕組みです。
塾によっては、実際のテストの点数以外の「先生の主観」といった要素も加味し、クラス分けをするところもあります。
しかし、四谷大塚の場合は点数さえ上がればクラスアップできるので、がんばれば上位クラスに行けるシステムとなっています。
講師陣のタイプ
講師陣には四谷大塚で長年勤め続けている先生も多く、その中には良い味を出しているベテランの方々もいます。
『予習シリーズ』を編集しているような、知名度のある先生が在籍されている校舎もあります。
ただし、ベテラン講師や知名度のある講師が多い教室とそうでないところがあり、評判にも差があるのが正直なところ。
これは四谷大塚に限った話ではなく、全ての大手受験塾にいえることではありますが、同じ塾でも校舎によって差があることは、あらかじめ理解しておくべきでしょう。
また、授業の雰囲気はクラスのレベルによって大きく変わることはありません。
授業を妨害するような生徒がいることも基本的にはないでしょう。
生徒のタイプ
通塾している子供のタイプはバラエティに富んでいます。
非常に学力の高い子や真面目に勉強を頑張るタイプの子供がいる一方、あまり勉強好きでなかったり、学童保育代わりに小学校2年生や3年生から通塾をはじめ、ついでに受験クラスに移ってきたような生徒もいます。
ただし、元々モチベーションが高くなかった子供でも、家庭の働きかけや子どもたち同士の切磋琢磨、テストやクラス分けのシステムによって、力を伸ばしていくケースもあります。
また、お父さんやお母さんが過去に四谷大塚に通っていて、親子2代で生徒だという話もよく聞きます。
保護者の方は、「自分が通っていた塾だから安心」と思われている方も多いようです。
しかし、昔と今とで塾の雰囲気が変化していることを知っておく必要もあるでしょう。
宿題量は多い?少ない?
宿題量は、他の進学塾に比べてやや多めです。
四谷大塚で使っているテキスト『予習シリーズ』は、元々は予習を前提としたテキストでしたが、近頃では宿題や復習が家庭学習の中心となっています。
四谷大塚の宿題量が多くなったのは、2012年の『予習シリーズ』の全面改訂がきっかけ。
改定前のものと比べると、かなり問題の難易度が高くなり、カリキュラムの進度も早くなりました。
このようなテキスト改定をした理由は、最上位校の合格者数を増やすためです。
授業内で毎週配布される計算問題・計算練習のプリントも、事前に渡されている『計算問題集』のテキストに比べるとかなり難しいものになっています。
補助教材的な教材を子どもたちに課し、成績を上げるためにやっきになっている印象も否めません。