御三家に強い中学受験塾【SAPIX(サピックス)】の評判とは?
サピックスはどんな塾?
SAPIX(以下:サピックス)は、男子御三家(開成中学校、麻布中学校、武蔵中学校)と女子御三家(桜蔭中学校、女子学院中学校、雙葉中学校)に非常に強い大手受験塾。
2016年度は、開成中学全体の合格者数が396名である中で、サピックスからはなんと251名の合格者を出しました。
開成中だけでなく、他の御三家に通っている生徒も、半数以上はサピックス出身といわれています。
サピックスでは、小学校6年生の2学期になると『難関校SS特訓(サンデーサピックス)』という志望校別対策コースが始まりますが、どの校舎でも御三家のコースを設けているのが特徴です。
それだけ、中学受験での御三家対策に力を入れている証拠といえるでしょう。
カリキュラムの進度は早めで、特に算数は小学校5年生いっぱいで受験に必要な内容は一通り終わらせます。
扱う内容や範囲的にも、小学校5年生の段階としてはかなり難しいものを学習することとなるでしょう。
それでは小学校6年生の時点ではどんな勉強をするかというと、今までに習った内容をもっと難しくした応用問題を扱うようになります。
つまり、入試問題に対応できる力をつけるための訓練が始まるのです。
サピックスの授業で使用するテキストは、御三家向けに編集してあるので、御三家志望者にとっては最適です。
逆に、最難関校を目指していない子どもにとっては、レベルが高すぎると感じてしまう可能性もあるでしょう。
また、事前に一冊のテキストを渡されるのではなく、週ごとに勉強する小冊子を渡されます。
授業に参加してはじめて、その授業で習うテキストをもらう形になるので、予習することは一切不可能となっています。
塾の教育方針は、『復習主義』です。
やりっぱなしで復習しないと、ついていくのが厳しくなってしまう側面があります。
毎回の授業内容をしっかりと理解し、復習で内容を定着させられることが、サピックスの授業についていくための条件といえるでしょう。
講師陣のタイプ
実は、サピックスの先生たちに大きな特徴といえるポイントはあまりありません。
これは関東のあらゆる塾に共通する部分ですが、関西の塾と比較すると、授業自体は淡々と進んでいく傾向にあります。
生徒のタイプ
関東の塾の中で、最上位校の合格率がダントツ状態なだけあり、レベルの高い生徒が多くいます。
サピックスが御三家の高い合格実績を誇る理由として、カリキュラムや指導の良さだけでなく、もともと勉強が出来る子供が集中して通塾していることが挙げられます。
また、トップレベルの大手塾だというイメージから、サピックスの入塾テストは難しいのではないかと思われる保護者の方もいます。
しかし、ある程度の学力が身についている子供であれば、入塾テストには問題なく受かるでしょう。
入塾した後、どれだけ成績やクラスのレベルを上げてついていけるかが重要になります。
宿題量は多い?少ない?
宿題の量はそこまで多くはないものの、テキストの種類が多いため、実際にはかなり多く感じる可能性も否定できません。
例えば、毎週渡される小冊子は算数だけでも2冊あり、それに加えてプリントも配布されます。
きちんと宿題を整理整頓しておかないと、存在自体を忘れてしまう課題が出てくる恐れもあるので注意してください。
宿題内容は御三家対策に適したものになっているので、実力がついていない子どもにとっては難しいと感じることもあるでしょう。