中学受験を左右する、大手進学塾の入塾テストとはどんなものか
来年は4年生、お子さんに「中学受験をさせよう」と決めたご家庭の多くは、まず大手進学塾に通わせることを考えるのではないかと思います。
そして大手進学塾に通う場合、”入塾テスト”を受ける必要があります。
入塾テストは、学校のテストとはまったくレベルが違います。
準備せずに臨むと、対応できない問題ばかりでびっくりすることになります。
つまり、入塾するためには入塾前に準備、学習が必要なのです。
そしてその準備は入塾だけでなく、その後の受験勉強にも役立つことで溢れているのです。
今回は、「中学受験を左右する、大手進学塾の入塾テスト」についてお話しします。
入塾テストの内容は?
塾によって入塾テストの内容はことなります。
各塾や科目により、学校では習っていない問題が出ることもあります。
多くの塾の新4年生の入塾テストは、国語と算数の2科目での受験となります。
国語では、学校の勉強よりもかなり字数が多い長文問題が出題され、問題を正確に読み取る読解力が必要とされます。
算数では、国語と同じで長文問題もありますし、ひっかけ問題も多くあります。
テストの時間は両科目とも、40分程度です。
学校のテストとは大きく異なるため、しっかりと違いをわかった上で準備すると良いでしょう。
学校のテストとどこが違うの?
塾にもよりますが、入塾テストの国語では、学校のテストよりも大幅に字数の多い素材文がよく出題されます。
市販の低学年用受験教材などで、長い文章に馴染んでおくことが有効です。
大きく異なるのは算数です。
試行錯誤する問題、手を動かしてきまりを見つけるタイプの問題など、応用問題が出題される傾向にあります。
この点が学校のテストと大きく異なるので、準備せず臨むとお子さんは戸惑うでしょう。
小学校のテストくらいの準備で挑むと、例え入塾できても上位のクラスに入ることは難しいでしょう。
まず、小学校のテストとの違いを知ることが必要です。
1.計算
難易度が高くなるだけでなく、3桁の和と差や、( )を使った問題、逆算や単位換算なども出題される
2.応用
思考力が試される
小学校では出なかった応用問題が出題され、「こうだった場合はこう」など試行錯誤し、自分で答えを出すための道筋を考える問題が出る
3.文章題
難易度が高く、小学校の問題テストにはないような「ひっかけ」問題も多く出題される
4.問題量
小学校のテストで制限時間ギリギリのお子さんは、早く解くための学習をする必要があります
5.文字数
小学校では見たことがない程の文字数の問題も出題されます。
入塾テストはいつ行われるか
新4年生の入塾テストは1回だけではありません。
最初は11月に行われる塾が多いですが、「間に合わないから入塾できない」と諦める必要はありません。
様々な塾を調べていくと
入塾テストのスケジュールは、10月から1月に何度か行われることがわかります。
ですから、テストは何度か受けることが可能です。
11月は予行演習と割り切って挑戦するのも、作戦の1つです。
テスト会場の雰囲気なども肌で感じられますし、2回目、3回目になると、落ち着いてテストを受けることができるでしょう。
ちなみに、入塾テストを受けたからといって、必ず入塾しなければいけないわけではありません。
合否の結果と、合格の場合はどのクラスで入塾できるかが届きますから、結果と塾の雰囲気、お子さんとの相性などいろいろなことを考えた上で決めると良いでしょう。
また上位のクラスに入れない場合、ほかの塾を受験するという手もあります。
入塾テストを受ける前に、入塾テストについて詳しく理解し、情報を集めて受験するようにしましょう。