塾の「かけもち」ってあり?どんな方法があるの?その効果は?
お子さんに中学受験をさせようと決めたら、まず思い浮かぶのが塾ではないかと思います。
首都圏ならサピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーといった、いわゆる「大手四塾」と呼ばれる塾が有名です。
関西発の浜学園や希学園、馬渕教室なども進学実績を伸ばしていて、気になる方も多いのではないかと思います。
塾に通わせ始めるとわかるのですが、週2日〜4日(学年や塾によってはそれ以上!)の通塾とそれにともなう宿題など、親御さんも御本人も大変です。
そんな大変な進学塾を「かけもち」するご家庭があるといいます。
ここでは、中学受験における塾のかけもちについてお伝えしたいと思います。
難関校受験者の中には「かけもち」組もいる
「1つの塾に通う(通わせる)だけでも大変なのに、かけもちなんて・・・」
というのが多くの方の本音だと思います。
では、塾をかけもちするご家庭がないのかというと、昔から一定数のご家庭が塾をかけもちします。
1つは、首都圏での「御三家」や関西の灘中など最難関校を第一志望校とするお子さん。
「ふだんの授業は今の塾で受けるけど、算数の特訓は『算数に強い』と言われるA塾に通う」といった使われ方が多いようです。
また、たまたま受けた別の塾のテストの順位が上位だったりすると、その塾から勧誘がある場合もあります。
「転塾はリスクがあるから、単科の特訓講座だけでも受講しませんか?」といった具合です。
通っている塾に不足、不安がある場合
通っているのが小規模塾や個人塾で、志望校別対策に不安がある(人手の問題で事実上志望校別指導が不可能な場合など)ので、ふだんは家から近い今の塾で、そして志望校別の特訓だけは大手に、という「かけもち」の形もあります。
このような利用のされ方をするのが、早稲田アカデミーが設置している「NN(何が何でも)志望校別コース」という特訓講座です。
男子は御三家である開成中・麻布中・武蔵中のほかに、駒場東邦中・早稲田中・早大学院中・慶應義塾普通部、女子は桜蔭中・女子学院中・雙葉中、そして共学は渋谷幕張中・早実中のクラスがあります。
このような外部生受け入れ型のコースには「選抜試験」があるのが普通ですから、それに合格しないと受講は認められないのがふつうです。
個別指導教室や家庭教師との「かけもち」
塾に通いながら、個別指導教室にも通ったり、家庭教師を利用するというタイプの「かけもち」のご家庭もあります。
この場合は「かけもち」というよりは「併用」というイメージです。
大手の塾が併設する個別指導部門なども増え、「一斉授業+個別指導」という併用の形をとるご家庭も増えました。
この場合の注意点は、個別指導教室や家庭教師に、どこまでのサポートを期待するか、ということです。
塾でわからなかった問題を教えてもらうだけでいいのか、もっと踏み込んで勉強法や受験校選びのアドバイスなどまで期待するのか。
どこまで期待するかで、選ぶべきサービスが変わってくるでしょう。
このように、今通っている塾のいいところと「足りない」と感じているところを考えてみると、別の塾や講座、個別指導などとのかけもちをすべきかどうかや、何を選んでかけもちするかが見えてきそうです。
一度、じっくり考えてみてもいいかもしれませんね。