【入塾準備セミナー②】四大塾の特徴と選ぶ際の注意点とは
今回の動画では、2023年4月1日に行われたセミナー「【入塾対策はこれ1本】3年生が今年1年 入塾準備でやるべきこと まとめ セミナー」より、入塾準備中のご家庭の塾選びに役立つ「四大塾の特徴と選ぶ際の注意点」について、セミナーの非公開動画の一部を公開しています。
上位2割を中心に授業が進められるサピックス、テキスト改訂でそれに近づく四谷大塚
サピックスといえば、難関校受験を目指すなら誰もがまず思い浮かべる学習塾ではないでしょうか。
確かに首都圏での難関校の合格実績は圧倒的で、「難関校を目指すならまずはサピックスへの通塾を検討するべき」と言われるのも頷けます。
ただし、やはり高い実績の裏には激しい競争があり、その授業スタイルやカリキュラム進度にはお子さんによって「合う、合わない」があります。
動画でも説明していますが、サピックスの授業スタイルは「先生から生徒に教え込む」というものとは対極にあります。
生徒たちがどんどん意見を出し、ああやって解くのか、こう考えるのかということを検討していくのを先生が導く、といったスタイルなのです。
このスタイルがしっくりくるというお子さんもいれば、じっくり教えてもらってから自分でできるかを試したい、という「慎重派」のお子さんもいます。
難関校の実績が高いことだけに目を奪われるのではなく、お子さんのタイプに合うのか合わないのか、といった視点でも塾を見極めたいですね。
以前の四谷大塚はややゆったりとした進度の塾でしたが、2021年〜2023年のテキスト改訂によって、サピックスに近いカリキュラム進度になりました。
その具体例として、以前は講習会が「ほぼ復習」(一部のみ予習単元が入るが、講習会で予習した単元は新学期に入ってから再度学習するスタイル)だったのに対し、サピックスのように「講習会中もカリキュラムが進む」という要素をとり入れたことがあります。
このように、塾のカリキュラムも定期的に変化しているということを知っておくといいですね。
四谷大塚のカリキュラム+オリジナルテキストの早稲田アカデミー
早稲田アカデミーは、四谷大塚のカリキュラムに沿って授業を進める「準拠塾」ですが、オリジナルのテキストも併用します。
このこともあり、四谷大塚に比べてもやや学習ノルマが多く「宿題の多い塾」と言われることが多い進学塾です。
また、よく「体育会系」とも言われ、宿題のチェックなどが厳しい塾とも言われています。
課題が多くチェックが厳しいということは、お子さんとしては「量が多くて家庭学習がまわらない」と言う状態になりがちですが、動画では「先生が相談にのってくれる塾、面倒見が良い塾としての顔もある」と説明しています。
このことも知った上で、塾選びの検討を行いたいですね。
四大塾の中でも独特のカリキュラム構成を持つ「中庸の塾」日能研
4月1日に開催したセミナーの中では、主な塾を「競争が好きかどうか」「問題難度が高いかどうか」というマトリックスで分けた場合に「最も中庸を行く塾」として紹介されたのが、日能研です。
サピックスをはじめとした他の3塾は「スパイラル」形式のカリキュラムで、さまざまな単元を目まぐるしく学習するのに対して、日能研は1つのテーマを何週にもわたって学習するというスタイルです。
お子さんによって合う、合わないはありますが「1つのことをじっくり学習したい」というお子さんにはぴったりなカリキュラム構成といえるでしょう。
今まさに入塾準備、まずは主な塾の特徴などを知っておきたいというご家庭にピッタリの動画、ぜひ参考にしてくださいね。
まずはお住まいの地域から通うことが可能なエリアに、どのような塾があるのかリサーチすることから始めてもいいと思います。
この「入塾準備セミナー」は定期的に開催していきますので、ぜひ中学受験情報局のメルマガをチェックしておいてくださいね。