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中学受験に個別指導や家庭教師はどれくらい有効?

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公開: 最終更新日:2022年06月29日

子どもが中学受験をするご家庭で、個別指導や家庭教師について考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回の記事では、個別指導や家庭教師の有効性や選び方について具体的にお伝えします。

個別指導だけで中学受験はできるのか

個別指導塾で手厚い指導を受けながら中学受験を目指してもいいのではないか、と考える方もいるようです。
しかし、結論からお伝えすると、個別指導塾だけで中学受験に関してはとても難しいと思います。

理由としては、講師の質です。個別指導となると多くの講師数が必要になってきます。
そのため多くの個別指導塾では大学生のアルバイトを雇っていることが多いようです。

それが優秀な学生なら、各単元の学習には対応してくれるでしょう。
子どもとの相性が良かったら、また講師のやる気によっては成績が上がることもあるかもしれません。
さらに講師自身に中学受験の経験があるなら入試に必要なテクニックを教えてくれることもあるでしょう。

でも、テストや入試対策には、子どものタイプやミスの傾向分析が必要になってきます。
やはり中学受験の指導経験豊富な講師の方が、良い結果につながりやすいのが実情です。

大手の集団塾に通いながら、塾で理解不足や苦手意識のある科目や単元だけ個人指導塾にフォローしてもらう、という選択肢もあるかと思います。
それなら必ず「塾で使っているテキストを中心に学習を進めてもらうこと」という条件が必須となります。

個人指導塾では、メインの集団塾のテキストを無視して独自のテキストを使用する塾もありますが、それではフォローにならないので注意しましょう。

良い家庭教師に出会うためには

では、個別指導塾ではなく家庭教師はどうなのでしょうか。
メインの集団塾と家庭教師を併用することで、子どもの成績を上げていくことができると思います。
しかしこちらも必ず、アルバイトではなくプロの家庭教師にお願いするようにしましょう。

特に中学受験は特殊なので、ただ受験に強いというのではなく、中学受験に精通し最新情報もしっかりフォローしている、中学受験専門の家庭教師を探してください。
塾と家庭教師と併用するとなると、それなりの出費も覚悟が必要です。
それであれば、確実に成績を上げてくれる家庭教師を見つけるべきです。

良い家庭教師の「3つの能力」

それでは、そのような家庭教師を選べばいいのでしょうか。
確認すべきなのは、家庭教師の以下の能力です。

  • 苦手教科の補強
  • 勉強のやり方の見直しと修正
  • 子どものモチベーションを上げる、親子関係の改善

家庭教師の試用期間や面談などで、この3つの能力は必ずチェックするようにしましょう。
間違えた問題の解説をするだけ、その単元を教えるだけの家庭教師を選んでしまうと「成績を上げる」という目標を達成することはできません。

良い家庭教師は「取捨選択」をしてくれる

特に、塾の宿題やテスト対策で「今、やらなくてもいい問題」「今、やるべき問題」を選択するのは、家庭教師の大事な役割です。

今の中学受験は難易度が高く、塾のカリキュラムもかなり難しい内容になっています。
そこまでの難関校を目指してない子にとっては、やらなくていい問題もたくさん含まれています。
それを知らずに多くの問題をこなすだけになってしまうと、成績は上がりません。

また、宿題や予習・復習を早く終わらせることが目的になってしまい、本当に理解しないまま学習を進めてしまうと、後で取り返しのつかないことになってしまいます。
良い家庭教師なら、適切な取捨選択をした上で、それらの問題の正しい勉強のやり方を教えてくれるはずです。

親子の関係性が成績に影響する

家庭教師をつける最大のメリットは、親子関係がよくなることです。

中学受験は親のサポートが必須なのですが、思春期の入り口にいる子どもと、中学受験が原因で関係性が悪くなる親御さんも少なくないのです。
お子さんが第一子の場合、親御さんにとっても中学受験は初めての経験でどうしていいのかわからず不安になり、必要以上に子どもにプレッシャーをかけてしまうこともあります。

実は、親子関係がギクシャクすることが、子どもの成績低迷につながるパターンは多くあります。
子どもにとって家庭での心の安定がなければ、前向きに頑張ろうという気持ちが湧かないからです。
いつも成績や勉強のことが原因で怒られていると「勉強は嫌なもの」と感じるようになってしまいます。

プロの家庭教師をつけることで、その子や家庭に合ったやり方で学習を進めていけることは、親子にとって安心をもたらせてくれます。
良い家庭教師に出会うことができたら、不安や焦りから親子でつい感情的になって、ギクシャクすることを防げる場合もあります。

中学受験を「負担」ではなく「貴重な体験」に

今の中学受験は難易度が高く、子どもにとって大きな負担になることがあります。
進学塾で何も悩むことなく順調に過ごせている子はいいのですが、ついていけない、何から手をつけていいのかわからないという状況に陥っている場合は、何かしらのフォローをご家庭で考えてあげる必要があります。

塾のカリキュラムは、難関校を目指す優秀な子のレベルに合わせて作られています。
御三家を目指すような子なら何とかついていくしかないですが、そうでない子にとってはかなり負担が大きくなります。

また、塾に通うようになるとテストでクラス分けが行われ、子どもの競争心も煽られます。
その結果、テストの点を上げてクラスを上げることが目標になってしまい、塾に言われるままに与えられた勉強をがむしゃらに取り組むことになりがちです。

中学受験の目標は志望校に合格することです。
その経験が、子どもの人生にも後々いい影響を与えることができたらいいのですが、ただがむしゃらに勉強するだけの毎日は、子どもにとってしんどいものでしかなくなってしまいます。

そうならないためにも今一度、中学受験の目的や塾での子どもの状況を見直し、もし必要なら個別指導や家庭教師などでフォロー体制を整えてあげることも大切です。
中学受験が子どもにとってただの負担ではなく、貴重な体験になるように、ご家庭でじっくり検討してみてください。

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