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【関西の中学受験】関西の中学校の偏差値って? -塾別の偏差値一覧で今すぐチェック-

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公開: 最終更新日:2021年07月26日

中学受験をするとなると、とても気になるのが「偏差値」です。試験を受けたらその成績として出されるものですね。学校の難易度を表す尺度としても用いられます。ここでは、偏差値の見方と関西の中学校の偏差値について考えてみたいと思います。

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1.偏差値って何?

偏差値は全国共通?

「灘中学校は偏差値72」などとよく言われますが、偏差値ってそもそも何なのでしょう?全国共通のものでしょうか?偏差値を簡単に説明すると、ある母集団の人たちを成績順に並べたときにちょうど中位の人を50とし、そこからのへだたりを数値で表したもの。だからお子さんがテストを受けて偏差値が50だったら、そのテストの全受験者の中でちょうど順位が真ん中だということです。

偏差値が50より大きな数字だと、真ん中よりも順位が上、50より小さな数字だと真ん中よりも順位が下ということになりますが、その数字の大きさはテストの受験者全体の点数のばらつき具合によって変わります。

ほとんどの場合、テストの平均点くらいを取れば、偏差値はほぼ50に近い数値になりますが、お子さんの得点は同じでも、平均点の低いテストならお子さんの偏差値は50より大幅に高い数値になり、平均点の高いテストならばお子さんの偏差値は低めになります。

このように偏差値は「そのテストを受けた人の中でお子さんがどのくらいの順位に位置しているか」を知る手がかりになります。極端な場合を除き、テストでの偏差値のばらつきは30~70くらいの幅になります。

いろんな塾の「偏差値50」のレベルって?

上で説明したように、「偏差値50」はそのテストを受けた人たちの中で真ん中の順位ということですから、塾によって「偏差値50」は違います。もともと成績優秀者が集まっている塾では、テストの平均点は上がります(またはそもそも問題レベルが高く高得点が取りにくくなっています)。その中で高い偏差値を取るのは困難ですが、別の塾のテストを受けるとそうでもない場合もあります。

このように、そのテストを受ける母集団のレベルによって偏差値は変わってくるので、各塾が「自塾のテストで偏差値◯◯を取れればこれくらいの中学校に合格できる可能性が高い」という一覧表を発表しています。関西には浜学園・希学園・日能研・馬渕教室・進学館などの塾がありますが、同じ偏差値でも浜学園の偏差値50と日能研の偏差値50では合格できる中学校が違います。

2.関西の中学校の偏差値ランキングと受験校の考え方

男子・女子 上位校偏差値一覧

主な上位校の偏差値(浜学園・日能研)を一部ご紹介します(2019年の入試結果から、それぞれの塾が「合格可能性80%」として発表している数値です)。

(男子)

浜学園 日能研
灘中学校 64 71
洛南高附属中(併願) 64 70
東大寺学園中 61 67
甲陽学院中 59 65
大阪星光学院中 59 63
西大和学園中(本校入試・午後) 60 62
須磨学園中(第3回・Bコース) 59 64
洛南高附属中(専願) 58 62
清風南海中(B入試・S特) 57 60
白陵中(後期) 62 65
洛星中(後期) 58 63
愛光中(大阪会場) 57 63
六甲中(B日程) 58 62
洛星中(前期) 56 57
須磨学園中(第2回・Bコース) 57 63
清風南海中(B入試・特進) 57 54
清風南海中(A入試・S特) 56 62
六甲中(A日程) 55 55
高槻中(後期) 57 61

(女子)

浜学園 日能研
洛南高附属中(併願) 64 70
洛南高附属中(専願) 63 67
西大和学園中(本校入試・午後) 63 68
神戸女学院中学部 59 62
四天王寺中(医志) 57 65
清風南海中(B入試・S特) 57 62
愛光中(大阪会場) 57 63
神戸海星女子中(B日程) 57 58
四天王寺中(英数Ⅱ) 57 58
須磨学園中(第2回・Bコース) 57 65
清風南海中(B入試・特進) 57 54
須磨学園中(第1回・Bコース) 57 63

上記のように、同じ中学受験塾である浜学園と日能研でも、合格可能性80%の偏差値は大きく違います。全般的に浜学園のほうが低い数値になっています。偏差値を見るときは、その塾の特性を考える必要があります。浜学園で偏差値64を安定して取れていれば灘中に合格できる可能性が高いといえますが、日能研では不十分、もう少し志望校を下げたほうが良いという判断になりますね。

偏差値の低い学校には行かない方がいいの?

「無理して中学受験させて、偏差値40台の学校に行かせるぐらいなら、公立中に活かせるほうがマシでは?」という意見があります。一見正論のように見えますが、実は正しいとは言えない部分があります。

まず、中学受験は家庭の方針によって決めるものです。偏差値だけでなくお子さんのタイプや校風などいろいろ考え合わせた上で志望校は決定するものですから、偏差値40台だから行かせる価値が無いとは誰にも言えないはずです。

また、ここまでで「偏差値はそのテストを受けた母集団によって変わる」と述べてきました。そもそも中学受験に挑戦するお子さんたちは、学校での成績が優秀なお子さんがほとんどです。そのレベルの高い母集団の中での偏差値40台ということは、多くのお子さんが経験する高校受験や大学受験の偏差値40台とは同じ数値として比べられないはずです。中学校の偏差値は40台でも、その学校を高校で受験しようとすると偏差値60台が必要、といったことはよくあるのです。

偏差値は志望校に合格できる可能性をはかる1つの目安ですが、それだけに振り回されることなく、納得のいく志望校選びをしたいものですね。

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