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過去問はいつから?特徴ある出題傾向の学校と日曜特訓について

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公開: 最終更新日:2023年08月17日

志望校の過去問はいつから?出題傾向に特徴がある学校は?

このご質問、よく聞かれることです。
ところが、お子さんの今の(志望校に対しての)学力や出題傾向によって大きく異なってきますから、一般論としてはお答えしにくいのです。

ただし、特徴ある出題の学校に関しては、早めに始めておくのがいいでしょう。

該当校は、開成・麻布・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉・鴎友学園・渋幕・渋渋・海城・成城学園・学習院女子などになります。

・記述問題が多い
・一問あたりの文字数が多い
・試行錯誤を要求する
・初見の問題が多い

という特徴のある学校や、計算が面倒、易しい問題と難しい問題のレベル差が大きいという
特徴の学校もあります。

このような学校を目指している場合には、早めの対策が重要になります。
9月中には、4教科の1年分をやっておくべきでしょう。
今学習している内容やレベルと、どのように違うのかを体感するためです。

特徴ある出題の学校と日曜志望校別特訓

また、このような学校は、各塾で行われる志望校別日曜特訓で、その名前を冠したコースが設置されている事が多いのも特徴です。
これらの学校の対策は、該当校の過去問を解くことだけで済ませることができません。
そこで頼りになるのが、志望校別日曜特訓です。

全国の中学校で出題された類似問題をピックアップし、分析を行って、解き方や教え方を研究して、対策問題のプリントは作られます。
講座によっては、10年~20年間もの入試問題のストックを題材としているものもあります。

講師の側から考えてみると、この講座の担当になるということは、その塾の中で力量があると認められたということです。
それだけ塾側が、力を注いで運営している講座だと言うこともできます。

進学塾が一番力を注いでいる講座を、利用しないわけにはいきませんね。

日曜特訓の授業では、復習のしかたが大切

日曜特訓の授業のスタイルは、どの塾でもほとんど同じです。
10分から15分かけて数問の演習をして、その解説に入ります。
それを数回繰り返して授業が終了します。
その授業の復習が2学期の学習の第1優先になるのですが、復習のやり方が下手な子が多いのです。

・過去数年間に出題された問題と同じ問題は出題されない。

・過去数年間に出題された問題と同じレベルの問題が出題される。

・過去数年間に出題された問題と同じ頭の使い方をする問題が出題される。

この3つをよく覚えておいてください。

復習する際に大切なことは、どのようにして解答の糸口を見つけたのかを確認することです。
算数なら、「状況図を書いた」のか、「ダイヤグラムを書いた」のか、「とりあえず数個を書き出してみた」のか・・・・・。それをやっているうちに何に気がついたのかに思いをはせることが大切です。
その問題そのものの解き方は、あまり大切ではないのです。

上記の学校では、必ず初見の問題が出題されます。
これまで解いたことがないような、どの受験問題集にも掲載されていないようなものです。
このような問題が解けるかどうかは、その時に何に気がつくかにかかっています。
必要なことに気がつきやすい作業、頭の使い方を訓練してほしいのです。

もう一つあります。その学校特有の言い回しです。
これらの学校の問題は、これまで学習を進めてきた塾テキストの問題に比べて、格段に文字数が多いのです。
しかも、必要な条件が順序よく並んでいるとは限りません。
大切なことは意外なところに隠れている、ということに気づくのも大切な勉強です。

このような頭の使い方を学習させるために、親御さんが協力できることは意外に少ないのです。
問題をお子さんと一緒に解き、お子さんが気づく前にその何倍ものことに気付くことができる知識と経験が必要なことですから、難しいのです。

もし、秋の段階でお子さんの得点力が志望校ギリギリ、または少し下である場合は、
本当に力がある家庭教師や個別指導を考えてもいいかもしれません。

夏を超え、サピックスなら9月のオープン、四谷大塚系なら9月の合不合判定テストなどの結果が一つの目安になるでしょう。

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