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中学受験 中高一貫校のメリットとデメリット

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公開: 最終更新日:2021年07月20日

お子さんに中学受験をさせようと考えた場合、中高一貫校に通わせることのメリットとデメリットは気になるところです。
もちろん学校によっても違いますが、公立中(一貫校でない中学校)とくらべて、中高一貫校にはメリットもありますが、デメリットもあります。

ここでは、中高一貫校にお子さんを通わせる場合のメリット、デメリットについて考えてみたいと思います。

中高一貫校のメリット

まずは、中高一貫校のメリットからです。

中高一貫校以外の公立中学校にお子さんを通わせる場合に、避けて通れないのが高校受験です。
公立中学校のカリキュラムは、実は非常に余裕がある内容になっています。
3年間あれば、多くのお子さんがじゅうぶんこなせる内容です。

だから、高校受験の対策も割と余裕を持って行えるお子さんが多いのです。
これは裏返していえば、公立高校の進度が中学校に比べてかなり早いということです。
高校に進学したときに「カルチャーショック」を受けるお子さんも出てきます。

一方で中高一貫校では高校受験がありません。
だから多くの中高一貫校では、中2や中3の段階で高校範囲の学習に取り掛かれるわけです。
中高が分断されていないので、子どもの成長に沿うように、だんだん進度が速く、内容が高度になるように連続的にレベルを上げていくことが可能です。
このことで、無理なく中学範囲から高校範囲と学習を進めていくことができるのです。

またもう一つのメリットとして、入試に合格して入学してきた子どもたちの集団ですので、公立中にくらべて生徒の学力レベルがある程度揃っていて、授業が進みやすいということがあります。
それでも差はついていくものですが、公立中にくらべると基礎学力レベルの幅は小さいですから、授業が成り立たないといったことはもちろんないですし、先生も授業に集中できるため、結果として授業のクオリティも高くなっていきます。

中高一貫校のデメリット

一方で、中高一貫校にもデメリットはあります。

1つは、高校受験がないだけに「すべての科目をまんべんなく勉強する」ということができない生徒が出てくるということです。
公立中学校にくらべて進度が早いので、一度「わからない」となってしまった科目が苦手科目として、6年間かけて「定着」する可能性があるのです。

6年間のカリキュラムで大学受験を目指すため、公立中学校〜公立高校と進学するお子さんとくらべて、大学受験と自分の勉強を結びつけて考える時期が早く、「僕は数学が苦手だから文系で」のように決めてしまう子も出てきます。そうなると、その科目が伸びなくなる(正確には勉強しなくなる)といったことが起こります。このことには注意する必要があります。

また、公立中学校の子どもにくらべて通学などでの行動範囲が広くなります。
もちろんそのことで子どもたちは大きく成長もするのですが、誘惑が多いことも確かです。
受験を考えている学校があるなら、通学路などをあらかじめ通学時間帯に確認しておきたいですね。

 

このように、メリットもデメリットもある中高一貫校。
デメリットがあるから受験をやめる、といった対応ではなく、受験する場合でもそうでない場合でも、そのメリット、デメリットを知っておくことは大切ですね。

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