2017年度 灘中と神戸女学院中の算数 入試問題を分析
2017年の関西中学入試も終わり、結果が出揃いました。難関校に関しては、思考力・試行錯誤力・計算力といった「受験算数の王道」といった勉強をしてきている生徒に有利な出題といった傾向だったようです。アクティブ・ラーニングが叫ばれる今、付け焼き刃の「暗記型学習」では対応できなくなってきているのが難関中入試だったと言えそうです。
関西の主な難関中学校の算数の入試問題を、いち早く分析してみました。関西の最難関中学校を第一志望とするみなさんは、ぜひこの分析分を参考に2018年以降の受験に備えてください。
もくじ |
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1.灘中(兵庫県神戸市東灘区)
配点
- ・1日目100点(60分)
- ・2日目100点(60分)
入試結果
・1日目
受験者平均 | 49.1点(前年比 +6.4点) |
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合格者平均 | 63.1点(前年比 +8.3点) |
最高点 | 96点(前年比 +2点) |
・2日目
受験者平均 | 48.4点(前年比 -2.4点) |
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合格者平均 | 62.4点(前年比 +1.2点) |
最高点 | 92点(前年比 +1点) |
合計(200点)
受験者平均 | 97.5点(前年比 +4.0点) |
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合格者平均 | 125.5点(前年比 +9.6点) |
最高点 | 182点(前年比 +3点) |
出題分野
・1日目
・2日目
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所感
・1日目
これまでの傾向を踏襲した、知識と処理能力が問われる問題でした。
昨年度と比較すると、取りかかりやすい問題が多かったため、平均点が受験者、合格者とも高くなったものと思われます。
・2日目
高度で正確な作図力、思考力、観察力を問われる問題でした。暗記学習で得点できる問題は限られており、「なぜそうなるのか」といった理由を深く考えながら問題演習を積んできた受験生が得点を伸ばすことができたものと思われます。
2.神戸女学院中(兵庫県西宮市)
配点
120点(50分)
入試結果
受験者平均 | 未公開(例年 非公表) |
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合格者平均 | 未公開(例年 非公表) |
最高点 | 未公開(例年 非公表) |
出題分野
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所感
前の小問が次の小問のヒントとなっている「誘導問題」、前の小問の答えが正解できないと次の小問も正解することができない「芋づる式問題」、各小問が独立している問題の3タイプの問題がバランスよく配置、出題されていました。「問題で与えられた条件から何が導き出せるか」を考える問題がほとんどで、「何がわからなければ正解にたどり着けないか」といった発想の飛躍は1問だけでしたから、条件を整理する力、整理した条件を正確に処理する力を強化するという、「受験勉強の王道」を歩んできた受験生が得点しやすかったのではないかと思います。
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