【中学受験】理系が得意な子はどんなことをしているのか
今回の動画では、理系科目に強いお子さんが小さい頃からどのような勉強をしてきているかをご紹介しています。
お子さんが幼児や低学年の場合は全てを参考に、高学年の場合でも参考にしていただける部分がありますので、ぜひご覧いただければと思います。
数を量と順番の両方で把握している
理系の科目に強いお子さんは、数を量と順番の両方で把握しています。
1年生で初めて繰り上がりのある計算を習う時に、その両方を習います。
例えば
6 + 7
を計算する時「7,8,9…」と数えて13まで繰り上がる、これが数を順番と捉えて計算する方法です。
一方で
「7のうち4だけ6に足せば10になるので、残りの3を10に合わせて13」
と計算するのが、数を量ととらえた考え方です。
つまり、「合わせて10になる」量の組み合わせをしっかり身につけている子が、計算を早く正しくできるようになっていくのです。
理系の科目の得意な子は、「合わせて10」だけでなく「合わせて100」「合わせて1000」といった感覚も身につけている子が多いようです。
勉強を暗記で埋め尽くさないようにしている
勉強には暗記しなければならないものがつきものですが、あまり勉強を暗記で埋め尽くさない、というのが理系科目の得意な子の共通点の1つです。
例えば等差数列の「□番目」の数を求める公式がありますが、公式を覚えることが重要というよりは、公式の成り立ちを理解、説明できることが重要ですね。
公式を丸覚えするお子さんは忘れてしまうと思い出せませんが、公式の成り立ちを理解している子は公式自体を忘れてしまっても、すぐに自分で考えて思い出すことができます。
当たり前のように使っている公式も、その成り立ちを理解して使っているかどうか、お子さんにときどき確認してみてもいいですね。
試行錯誤の経験を積み重ねてきている
理系科目の得意なお子さんは、試行錯誤の手間を惜しまないという傾向があります。
近年の難関校の算数の入試問題はまず自分で手を動かして法則を見つける、といった作りのものが多くなっています。
このような問題に対応するには、上記のように試行錯誤の手間を惜しまないという姿勢が必要ですが、これにはやはり経験が必要です。
では理系科目の得意なお子さんが、どのような経験をしてきているかというと、自分の好きなこと、集中できることにおいて試行錯誤を繰り返してきた子が多いのです。
例えばレゴやパズルはその代表格ですが、別にその他のことでも構いません。
「あともう少し考えればわかりそう」「もうちょっと粘れば解決する」
といった状態で試行錯誤し、ついに完成、解決した時の快感を知っているので、それを勉強でも発揮しているのです。
お子さんがまだ低学年の場合は、特に日々の勉強を「タスク」だけにしないようにしてあげてくださいね。