中学受験 効果的なテスト直しとノートの活用法とは
中学受験を目指してお子さんを塾に通わせていると、ついつい親もテストの点数ばかりに意識がいきがちです。
しかしテストの結果以上に大切なのは、テスト直しなのです。
毎回のテストで間違った問題としっかり向き合い、間違った問題を次は解けるようにしていくことが受験を制す、と言っても過言ではありません。
テストの答案と、授業で書き写したノートを活用し、無駄のないテスト直しを目指しましょう。
今回は、「中学受験 効果的なテスト直しとノートの活用法とは」というテーマで詳しくお話しします。
テスト直しのしかた、問題の取捨選択
「テストで間違った問題は、テストが終わったらすぐに、すべて解き直さなければならない」と思われがちですが、実はそんなことはありません。
テスト直しはテストの結果が出て、小問ごとの正答率が分かってからにしましょう。
これには理由があります。
正答率が低い問題(=みんながとけなかった問題)を解けるようになるのは素晴らしいことではありますが、正答率が高い問題を正解できなければ、入試で合格点はとれません。
塾のテストは、成績トップ層のお子さんに合わせて作られています。
つまり、超難関校を受験するお子さんですら解けなくてもいい問題が含まれているのです。
お子さんの成績に合わせて、取り組むべき問題を取捨選択しましょう。
問題の選び方については、次の項目で説明します。
何度も間違えてしまう問題は、解き直し専用のノートを作りましょう。
自分の今取り組むべき問題が1冊のノートにまとめられていると、あとで復習しやすいのが利点です。
問題文や示された図まで手書きする必要はありません。
コピーしたものを貼っておくと、見直しをするときにも便利ですね。
テスト結果には、小問ごとの「出題単元」が示されます。
それを頼りに、塾で習ったときにとったノートも見直し、活用します。
授業を思い出しながら解いていくと、身につきやすいですね。
テスト直しは正答率が決め手
テスト直しは大切なことですが、時間をかけすぎてしまうのも問題です。
取捨選択し、うまく付き合うことが必要です。
お子さんにとってやり直しが必要な問題かどうかの見極めは、正答率表を活用しましょう。
たとえば、お子さんの平均偏差値が45くらいだとして、ひとまずの目標を偏差値55くらいにおいているとしましょう。
そんなときは、その目標偏差値55を100から引き算するのです。
100 − 55 = 45
このようにして計算して出した45という数字を、テスト直しに活用します。
つまり、正答率が45%を超える問題に関しては直しをする、というふうに「基準」として使うのです。
基準を決めてしっかり守ることで、時間を有効に使う
解くべき問題とそうでない問題を選ぶ作業は、なかなか難しいものです。
「もっともっと解ける問題を増やして欲しい」
というのが親御さんの本音だからです。
ちょっと正答率の低い問題だけど、あれも、これもできれば・・・と思ってしまうのは仕方がないことです。
そのためにも、上記の正答率による基準を決め、しっかり守ることが大切です。
言い換えれば「欲張りすぎない」ということです。
長い目で見た成長を期待して、小さな階段を少しずつ登るイメージでサポートしてあげて下さい。
今解けなくていい問題に時間と労力をかけるより、結果的には大きなものが得られることになるはずです。
今回は、効果的なテスト直しの方法について考えてみました。
ぜひご家庭でも試してみてください。