【中学受験】先生の話を聞くことに集中するとノートが書けません
今回の動画は、ユーザーの皆さんから寄せられた質問の一つにお答えするものになっています。
ご相談の内容は下記の通りです。
授業を聞く/書く どっちを優先すべき?
【質問内容】
授業の内容をもっと理解してきて欲しい、というのは常々思っていたところでした。
授業を聞くときには先生の顔を見る、というお話は、まさにその通りだと思います。
一方で、板書を写してくるのも大事ですし、ちゃんと写していないと叱られることもありそうです。
その辺りは、子どもにどのようにアドバイスすればよいでしょうか?
私たちは平素から、授業を聞くことと板書を書き写すこと、どちらを優先するべきかという問いには、基本的に聞いて理解することを優先するべきとお答えしています。
塾の授業の理解度が低いお子さんの多くが、板書を写すことに必死になるあまり、先生の説明を聞き逃しているからです。
ご質問のように、板書を写すこともやはり大切です。
しかし、ただ板書が写せていないというだけで叱られるということは、ないと思います。
先生の説明を聞いて理解することを優先すると、板書が写しきれないということであれば、そのこと自体を先生に相談してみると良いと動画では説明しています。
確かに先生に相談することで、お子さんが板書を写すことに夢中になって、説明を聞くことができない状況であることに先生が気づいてくれるようになるからです。
そういった状況の場合に少し声をかけてくれたり、数十秒待ってくれるだけで授業の理解度はぐんと変わってきます。
しっかり聞いて理解したら帰宅後すぐに思い出しておく
動画でも説明していますが、塾から帰ったら短時間「その日どんなことを習ったのか」まずはお子さんに思い出してもらうことが重要です。
どんなことを習って、先生は何が大切だと言っていたのか。
こういったことを一通り思い出して整理をしておくだけで、次の日以降に宿題をする時のはかどり方がくんと違うはずです。
ぜひ
塾で集中して聞く→帰宅後にすぐに思い出す
というサイクルを身につけるようにしてください。
授業授業の理解度を高めるための様々な工夫を
塾によっては、その回の授業の問題を解説する動画のサービスなどを提供しているケースがあります。
例えば、四谷大塚の予習ナビ・復習ナビといったサービスです。
このようなサービスを積極的に利用し、授業の理解度を深める工夫をしてみましょう。
またあらかじめテキストをもらっている塾では、予習が必須でない場合でも、次回の学習内容に目を通してから塾で先生の説明を聞くことで理解度が変わってくるケースもあります。
もちろん先生の板書を写すことも大切です。
まずは授業を聴きながら大切だと思う部分だけをメモする、といった練習をお子さんにしてもらうといいですね。
塾の問題解説の話や板書の内容は、テキストの解説に書かれていることが多いのも事実です。
塾からの帰宅後、お子さんのメモとテキストの解説を丁寧にたどってみましょう。
かなり詳細に、塾の授業を再現できると思います。
このように、授業の内容をしっかり理解するための様々な工夫を試してみていただければと思います。