中学受験 模試に関して徹底調査!
中学受験を控えたお子さんにとって重要なのが模試です。
自分の学力の把握や、志望校のレベルにどの程度到達しているかを確かめるのに役立ちます。
模試には複数種類があり、それぞれ特徴に違いがあります。
そこでここでは、模試のレベルや特徴について徹底調査したものをまとめてみました。
どんな模試があるの?
首都圏の中学受験関連の模試には、主なものでは四谷大塚の「合不合判定テスト」、日能研の「全国中学入試センター模擬試験」、首都圏模試センターの「統一合判」の3つがあり「三大模試」と呼ばれています。
2017年度の開催日は、以下のようになっています。
四谷大塚「合不合判定テスト」 |
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4月9日、7月9日、9月17日、10月15日、11月12日、12月10日 |
「全国中学入試センター模擬試験」 |
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6月4日、6月25日、9月3日、10月8日、11月5日、12月3日 |
「統一合判」 |
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4月16日、7月2日、9月10日、10月9日、11月3日、12月3日 |
それぞれの模試には特徴があります。
四谷大塚の「合不合判定テスト」は塾が母体となっていますが、模試の試験会場に実際の私立中学校が設定されているので、模試の段階で「会場慣れ」ができ、当日の不安を減らすことができます。
日能研の「全国中学入試センター模擬試験」は模範解答の他に、受験生の中から優れた回答をピックアップした参考回答例というものがあり、記述対策の研究をすることができます。
「統一合判」は、他の2つの模試に比べて小学校の授業で習うレベルの基礎的な問題が比較的多くなって出題されています。
どの模試を選べばいい?
お子様の実力に合った志望校選びの参考にしていただくために、さらに細かくそれぞれの模試を紹介していきます。
まず「統一合判」の特徴の一つとして、塾が母体となっているわけではないので、通塾の有無に関係なく幅広い受験者に対応しているという点が挙げられます。
そのため受験者数が非常に多く、問題の内容も比較的基礎的なのものから標準レベルのものが中心になっています。
レベルの高い志望校を掲げている場合は物足りないかもしれないですが、中堅校やそれ以下の偏差値の学校を志望校とする受験生にとってはちょうど良いレベルの模試であるといえるでしょう。
次に「合不合判定テスト」についてですが、この模試は問題数が多く、中でも算数の問題が多いので問題を解くスピードが鍵になります。
問題が多い上にハイレベルな問題も混ざっているため、時間配分に気をつけながら解く練習ができ、実践的な判断力や感覚を養うことができます。
入試本番の練習に向いています。
最後に「全国中学入試センター模擬試験」は「合不合判定テスト」と同水準のレベルの高い模試です。
この模試は答案返却がとても早く2、3日で結果を知ることができます。
模試の結果が帰ってきたらしておきたいこと
模試は「受けたら終わり」なのではなく、結果が帰ってきてからのテスト直しが重要なのです。
模試というのはただ実力を試すためにあるのではなく、足りていないものを発見し、これからどうしていけば良いかを考える貴重な材料になるからです。
模試の結果、何ができていて何ができていなかったのを、しっかり分析しましょう。できれば過去のものと照らし合わせて、お子さんの進歩を確認すると良いでしょう。
できていないところはなぜできていなかったのかを考え、もう一度基本から確認したり塾の先生に聞いたりして、一つずつ苦手分野を克服していきます。
できた問題を再確認しない人は多いのですが、マルがついていても偶然正解していたという可能性はあります。
気になるものはもう一度解き方を思い出して確かめておきましょう。
そうして一通り問題をもう一度確認した後にしなければならないのが、1か月〜3か月スパンで時間を計って再び模試を解くということです。
復習がきちんと身についているかを確認し、分かったつもりになっていないかをチェックする最終工程です。
これをすることで復習の完成度が上がり、繰り返しやることで記憶に定着させられます。
実力や志望校によってどの模試を受験するのかは変わります。
しかし、模試を受けることで得られる効果を、最大限に活かすことができるかどうかは、やり方次第です。
模試を受けたら、ぜひ最大限お子さんの力になるように、活用してくださいね。