中学受験 算数の基礎力、ついてますか?
夏休み、近年はずいぶん小学生を取り巻く環境も変わってきています。
夏休み中に修学旅行があったり、8月末から2学期が始まる学校も多いようです。
「脱ゆとり」傾向ということでしょうか。
そんな中、今回は中学受験の最重要科目、算数の話をしていきます。
算数の基礎学力がついているか(逆算)
低学年でなくとも、5年生くらいになっても意外にできない子が多いのが、逆算です。
式の途中に□がある、あの計算ですね。
□ + 35 = 98
の□を求めるとき、
□ = 98 − 35
□ = 64
多くのお子さんは(大人でも)そうするでしょう。
正解です。
「逆算」ですから、足し算の逆、引き算をしたんですね。
□ − 22 = 35
これも
□ = 35 + 22
□ = 57
と計算するのが正解です。
では、こんな場合はどうでしょう。
52 − □ = 24
引き算の逆算ですから、機械的に
52 + 24 = 76
とすると、もとの式に当てはめたときに引き算ができませんね。
この場合は、引き算の逆算ですが足し算ではなく引き算で
52 − 24 = 28
と答えを出すのが正解です。
算数の基礎学力には、こんな場合に
「8 − □ = 3 だったらどうだろう?」
「引き算の逆算だけど、この場合は 8 − 3 = 5 と答えを出すな」
と自分で検証できる力も含まれます。
機械的に「作業」するのではなく、考える。
そんな力を育みたいですね。
四則混合計算が正しくできるか
四則混合計算を正しくできるか、ということも重要です。
『×・÷』は『+・−』よりも先に計算する、というのが四則混合計算の基本ですが、これを正しくできないお子さんも多いのです。
基本的な決まりはわかっていて、ふつうの計算問題はできるのだけど、やっぱり逆算になると一定の割合で間違ってしまう。
87 − 78 ÷ □ = 74
といった計算、やや難易度が高いですね。
「 78 ÷ □ 」の答えを87から引いた答えが76だから、「 78 ÷ □ 」の答えは 87 − 76 = 11
と即座にわかればいいのですが、「引き算の逆算は足し算」と機械的に覚えている子にはそうはいきません。
「考えずに解く」という習慣をお子さんにつけさせてはいけません。
そんな勉強をしていると算数が楽しくなくなります。
理由がわからない挫折感や違和感を感じることなく、楽しく算数を学べるように導いてあげたいですね。